2021.11.28
家計簿をつけていないのにしっかり貯蓄できている、家計管理がじょうずなママ。今後、子どもが3人になっても大丈夫か、お金のプロがアドバイスします。
家計簿 Check!
- 月間収入(手取り)
-
- パパ(家賃補助50,000円含む)
- 350,000円
- ママ
- 160,000円
- 児童手当
- 30,000円
- 月間支出
-
- 住居費
- 130,000円
- 保育料・教育費
- 90,000円
- 保険料
- 1,000円
- 水道・光熱費
- 20,000円
- 通信費
- 9,000円
- ママのお小遣い
- 30,000円
- パパのお小遣い
- 30,000円
- 食費
- 60,000円
- レジャー費
- 20,000円
- その他(日用品など)
- 30,000円
- 月々の貯蓄
-
- 貯蓄(株式投資を含む)
- 120,000円
- ボーナス時収入
-
- パパ
- 1,500,000円
- ママ
- 700,000円
- ボーナス時貯蓄
-
- 貯蓄(株式投資を含む)
- 2,200,000円
- 現在の貯蓄
-
- 貯蓄
- 10,000,000円
ミニアドバイス1
保育料無償化で浮く分については、基本的に教育費として貯蓄を推奨していますが、この家計の場合、貯蓄は十分できています。浮いた分は習い事費に回してもOK。
ミニアドバイス2
保険が少なすぎます。子どもが小さいうちは最低限の死亡保障を。月10万円の収入保障保険なら、掛け金はパパ3000円弱、ママ2000円程度です。3人目を生むならママの医療保険も加入を。定期医療保険なら月数百円です。
advice 1家計管理を仕組み化し、しっかり貯蓄
今回の夫婦は「年収に応じて生活費を分担し、一つの口座に入れる」「極力カード払いで明細確認」「毎月決まった日の預金残高で収支を把握」など、家計管理を仕組み化しているそう。この年齢で1000万円貯めていて、保育料の負担があるのに月12万円も貯蓄。ボーナスも全額投資と貯蓄で、非常にきれいな家計です。大きな見直しポイントはありません。
教育も中学までは公立で、以降は本人の希望次第というスリムな志向です。子どもが3人になっても、全員が極端に学費の高い進路を選ぶようなことがなければ問題ないでしょう。
advice 2持ち家購入を早めることも検討してみて
ママがフルタイム勤務に戻るとき、職場近くへ引っ越すかという悩みについては、5年後予定の持ち家購入を早めることで解消してはいかがでしょうか。今後の不動産価格や金利の変動は読めませんが、子どもの人数や住みたいエリアが定まっているなら、早めに購入するほうが家計的には有利といえます。仮にマンション購入で頭金500万円、5500万円のローンを金利1%、35年で組んだ場合、月の返済額は15万5000円。管理費を2万円としても現状プラス4万円5000円。ママの収入アップや保育料がかからなくなることでカバー可能でしょう。
2人の収入保障とママの医療保険は加入を推奨
月間支出 | Before | After |
---|---|---|
保険料 | 1,000円 | 7,000円 |
月々の貯蓄 | Before | After |
---|---|---|
貯蓄(株式投資を含む) | 120,000円 | 114,000円 |
result夫婦がフェアな関係で協力していて◎
この家計でステキだと思うのは、パパとママがフェアなこと。年収に応じて生活費を分担し、お小遣いも同額。収入に対して固定費が低く、どちらかがお金を遣い過ぎるということもありません。この夫婦なら3人目が生まれても、きっと力を合わせてうまくやりくりしていけることでしょう。
診断してくれたのは
- 氏家祥美さん( ファイナンシャル・プランナー )
-
FP事務所「ハートマネー」代表。ファイナンシャルプランナー、セカンドキャリアアドバイザー。子育て世代からリタイアメント層まで、家族のお金とキャリアの相談が得意。オンライン相談も実施中。
※この記事は、2021年11月発行の「ぎゅって首都圏版12月号」に掲載した記事を再編集したものです
illustration AKIBA Akiko