questionすぐに抱っこをせがんで動かない

すぐに抱っこをせがむ2歳の息子。抱っこをしないと、その場に座り込んで床に手を付け、寝転んで床を舐めてしまうことも。衛生面はもちろん周りの目も気になり、仕方なく抱っこしてしまいます。(神奈川県・あいぼん)

answer抱っこできる時期は短い。心ごと受け止めてあげて

子どもが抱っこをせがむときは、疲れていたり体調が悪くなる前兆だったり、ママの気持ちが自分に向いているかを確認したかったりと理由があるもの。「抱っこし過ぎると怠け者や甘えん坊になる」と心配する人もいますが、抱っこは悪いことではありません。むしろ「自分の気持ちを受け入れてもらえた方が、逆境で頑張れる子になる」という説も。無理に突き放そうとすると、より執着して要求がエスカレートするので、事情がない限りは求められたら抱っこしてあげましょう。

できない事情があるときは、その説明と代替案を。「今は荷物が重くてできないから、おうちに帰ったらたくさん抱っこするね」などと伝えて安心させましょう。

子どもを抱っこできる期間はとても短く、積極的に求めてくるのは3歳くらいまで。今を大切に、心ごと受け止めるつもりでたくさん抱っこしてあげてください。

アドバイザー

井桁容子先生

保育、子育てカウンセラー。非営利団体コドモノミカタ代表理事。東京家政大学ナースリールームに42年間勤務。メディア等を通じて子どもの環境の質向上に尽力。

※この記事は、2021年11月発行の「ぎゅって首都圏版12月号」に掲載した記事を再編集したものです

illustration HAYASHI Yumi