2017.11.06
子育てに自信のあるママなんて、どこにもいない!家庭教師・塾講師、東大生・早大生を育てた母であり、子育てセミナーを主催する楠本佳子さんに教わる連載コラム「能力をのばす子育て」。23回目は「勉強の仕方」について。
勉強しているのに成績があがらない !?
「勉強しているのに成績が上がりません」と親から相談を受けることがあります。手当たり次第にいろんなものを(例えば塾もいろいろ、添削もタブレットも)させている親もいます。
長年勉強教えてきて、勉強もまじめにやっている、宿題もきちんとやっているのに、成績が上がらない、という子どもには特徴があることに気がつきました。
勉強の仕方に問題があるのです。そしてこの勉強の仕方は、多数の子どもがしています。
例えば、繰り返し文字を書かせたり計算をさせたりとプリントをさせていったとします。最初は読み書き、そろばんというように基本が必要です。ですから、繰り返しするのも大切でしょう。
でも小学校高学年や中学校になっても同じようなことをくり返ししてきた子どもに、全く頭で考えようとしない、応用力のない子どもがかなりいます。
「プリントをうめることが勉強」「ノートを書くことが勉強」、そのように思っている人が多いと思います。
親でさえ、それを勉強していると考え、成績が上がらないのを子どもが怠けているせいだと考えます。
ただ時間をつぶしているだけ
でも、いくらプリントしても、いくらノートを書いたとしても、頭に入っていなければ全く意味がありません。そして、さらにそれを考える力がなければ成績はあがらないのです。
プリントをたくさんやり、ノートをたくさん書いていると生徒自身は勉強している気分になります。
でも、それはただ作業してるだけです。作業に時間を潰しているだけ。そのような子どもが非常に多い。親自身も、そのようにやっていれば勉強させている気分になって安心しています。
基本的なことを身につけるには、計算や文字を書くことが大切。これを怠ってはいけません。
親も、年齢とともに勉強の仕方が変わってくることを、知っておくべきです
この記事を書いたライター
ライター一覧- 楠本佳子さん
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こどもみらい塾(岡山)」塾長。自身の子育てや教育経験を活かし、ママを対象としたセミナーや個別相談も行っている。著作に「12歳までに勉強ぐせをつけるお母さんの習慣」>ホームページはこちら