question子どもが動画にはまった、うまく付き合うには?

タブレットでの動画視聴にはまってしまった2歳のわが子。「ごはんだから」「寝る時間だから」と言ってもやめられず、泣いたりかんしゃくを起こしたりすることも。どうしたら使う時間を減らせますか。(神奈川県・ほのりんママ)

answer一人で見せるときは、先にルールを決めて約束を

タブレットやスマホを子ども一人で使わせていると、より強い刺激を求めて長時間使ってしまう傾向があります。ですから、お勧めは「二人使い」。絵本の読み聞かせのように親子で一緒に同じ画面を見て楽しみ、それを共通の話題にして会話をしましょう。この使い方ならタブレットでも親子の関係性が深まり、やり取りを通じて子どもの心も育めます。

やむを得ず子ども一人で見せるときは、先にルールを決めて伝えましょう。「ごはんができるまでね」などとあらかじめ約束する習慣にすれば、タブレット使用にはルールがあるということが分かり、かんしゃくも減ってくるはずです。

デジタル機器の長時間使用は睡眠に悪影響を及ぼし、脳や体の発達に影響するという研究報告もあります。二人使いでも1時間以内を目安に、一人使いさせるならできるだけ短時間に。寝る前の時間帯は避けるようにしましょうね。

アドバイザー

遠藤利彦先生

東京大学大学院教育学研究科教授。専門は発達心理学、感情心理学。著書に「赤ちゃんの発達とアタッチメント」(ひとなる書房)。

※この記事は、2021年12月発行の「ぎゅって首都圏版年末年始号」に掲載した記事を再編集したものです

illustration HAYASHI Yumi