時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分から出来る!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「ひとりでできた!が合言葉」。

親子で「手と指を使って脳を育てる活動」を行うとき、コミュニケーションの注意点に

うまくできなくても口や手を出さない

というものがあります。

簡単なことに思えますが、これはなかなか難しいのです。親子クッキングで見かけるのは、気づくと大人が恵方巻を巻いていたり、子どもが作ったお団子の形を直していたりする例です。

「お子さんにやらせて下さいね!」と声をかけると、無意識に手を出したことに気づいてハッと我に返ります。言葉がけも「もうちょっと丸くしたら?」「よく見て混ぜてね。」と言葉は優しいけれど、あれこれ指示を出しています。

子どもが2歳に近づいてくると、私達の手を払いのけようとする時期が来ます。これは意志がはっきりしてきて、「自分でうまく出来るようになりたい!」という強い欲求が芽生えた証拠です。

いたずらをはじめ、調理やお手伝い、工作やお絵かき、手指の遊びなど、子どもがやりたがることには必ず意味があって、すべては「自立」に向かっているのです。

うまく仕上げようとつい手や口を出したり、いたずらに手を焼きタブレットを与えたり、先取りのプリント学習をさせたりと、子どものやりたい意欲を制限すると、「ひとりでできた!」という達成感が奪われて、誰かに依存するのが当たり前になります。「指示待ち人間」になってしまう前に、依存心より自立心を育てましょう!

私達に出来るのは、子どもが「喜んで取り組む、1人で充分にできる、繰り返してできる」活動を準備して、手や口を出さずに見守ることなのです。

開けたがるときは空きビンとフタを、つまむしぐさを見せたらお豆と器を、破く切る動きにはまっていたら要らない紙を、造作が好きなら粘土を、お料理をしたがったら仕事を1つ任せる、型合わせしたい時はパズルを、と毎日の生活の中で簡単にできることはたくさんあります。

大人が肩の力を抜いて笑顔で見守れば、子どもは大人の顔色をうかがうことなくのびのびと、うまく出来ない時は何度もチャレンジして、瞳をキラキラさせながら活動できるでしょう!

「ひとりでできる」…つまり「自立」への道を進みながら。

この記事を書いたライター

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荒井聖子さん

SakuraEdu代表、コドモンテワークショップ主宰。資生堂に勤務後、目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング等をしながら、通算百回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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