「いつも自分ばかりやっている…」と思っている、いわゆる“見えない家事・子育て”。7割ものママ・パパがこれに負担を感じています。そこで、主だったものをまとめてみました。さらに、トラブルなく夫婦で共有するポイントを、女性や共働き夫婦のキャリアの専門家・川崎貴子さんに聞きました。

index目次

お話を聞いたのは

川崎貴子さん

リントス株式会社代表。働く女性をサポートする人材コンサルティング会社の起業や、結婚サイトの運営など、“女性マネージメントのプロ”。共働き家庭へのコラム執筆も多数。自身も2女の母。

※2021年11/8~12/3に読者にWebでアンケートを実施。有効回答数648

家事編

■エンドレスタスク

麦茶作り


食べこぼしの片付け

水筒を洗う

■補充イライラ・ビッグ3

シャンプー


洗剤

トイレットペーパー

■気付けばマウンテン

DM・チラシ

書類の整理

資源ごみ

■“ぱなし”片づけ隊

置きっぱなし

使いっぱなし


開けっぱなし

食べっぱなし

■季節限定

衣替え

夫婦だけで会話する時間を持つことが大切

「見えない家事」は根負けする人がやってしまうもの。とはいえ、「察してほしい」は一番のNG。「普段から夫婦だけで会話する時間を持つこと」を心掛け、さりげない会話の中で伝えましょう。

 普段から夫婦の会話が少ないという人は、相手の意識を変えるには、自分の行動を変える必要があると思って、伝えることから始めましょう。その際、「今、料理をしているから、お風呂を洗ってくれる?」など、自分の状況やお願いする理由などを「枕詞として伝える」と、相手に受け入れられやすいです。

一方で、見えない家事の中には、本人以外の家族には必要がない場合も。家事を仕事のタスクのように捉え、見直しましょう。その際のポイントは、「道具・頻度・導線」。便利家電やサービスなどの「道具」で補えるものはないか、「頻度」を減らしてもいいものがないか考えましょう。そして、料理、掃除など大きな項目を得意な方に割り振り、その「導線」に合わせて見えない家事をくっつけるとスムーズです。例えば、ゴミ集めとゴミ捨ては、一人にまとめてしまいましょう。

イラスト/イラカアヅコ

※この記事は、2022年2月発行の「ぎゅって3月号首都圏版」に掲載した記事を再編集したものです