「Femtech(フェムテック)」とは「Female(女性)+Technology(技術)」を合わせた言葉で女性特有の健康問題・ライフステージの課題を技術で解決するアイテムやサービスのこと。今回は話題の「フェムテック」について紹介します。

Femtech(フェムテック)」を知っていますか?

最近耳にすることも多い「FemTech(フェムテック)」という言葉。「Female(女性)+Technology(技術)」を合わせた言葉で、女性特有の健康問題・ライフステージの課題を技術で解決するアイテムやサービスのことを指します。

大手企業がフェムテック業界に参入したり、SDGs(持続可能な開発目標)が浸透し「ジェンダー平等」を掲げる企業が増加するなど、2020年ころから日本では徐々に「フェムテック」という言葉が浸透しつつあります。2025年にはフェムケア&フェムテックの市場が2兆円規模へ伸長する、という予想もあるのです。

2021年に設立!日本フェムテック協会とは


毎月の生理・妊娠・出産・更年期など、人生において乗り越えなければならないさまざま女性特有の問題がありますよね。

日本フェムテック協会は「女性のライフステージに応じて、どんなときも体と心のバランスをとりながら自分らしく活躍できる社会が当たり前になってほしい」という発想のもと2021年に設立されました。

日本の女性の体と心のバランスの問題解決を行うために「自分の体と心を知る」ための知識の啓発や、女性1人1人が長期的な視点でバランスマネージメントができることを目指しています。

昨今では女性が生きやすい世の中が実現しつつあり、当時者の声を拾い上げたサービスや商品が増えています。とはいえ、日本のジェンダーギャップ指数は、ここ15年でも変わらず低迷のまま。自分の体や心の不調を「自分のせいだ」と我慢しすぎたり、誰にも相談できずに心にとどめている人も多いのでは。

日本フェムテック協会は、女性ならではのつらさを我慢するのではなく、ヘルスリテラシーの向上や、サービスや商品の賢い選択によって、すべての人がハッピーになる社会の実現をビジョンに掲げているのです。

あなたのフェムテックの理解度はどれくらい?認定試験にチャレンジ

2021年にはフェムテック認定試験の3級が受講できるサイトがオープン。「自分のフェムテックの理解度はどれくらい?」と感じている人も無料で手軽に受けられるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

3級フェムテックアンバサダー認定試験はこちら

さらに、2022年2月には一人一人のウィメンズヘルスリテラシーの向上をさらに推進する「認定フェムテックエキスパート講座」を開催。この講座を受講し、認定試験に合格すると日本フェムテック協会認定資格2級を取得することができます。

「認定フェムテックエキスパート講座」を受講!どんなことを学ぶの?

今回、私は機会をいただき「認定フェムテックエキスパート講座」を受講。いったいどんなことを勉強するの?と最初はドキドキでしたが、その中身を少し紹介します。

学ぶのは、女性のライフステージのすべて

女性の一生は、主に、小児期・思春期・性成熟期・更年期・老年期というライフステージに分けられます。講座では、月経の悩み、避妊、不妊、妊娠・出産、女性特有のがん、更年期障害、生活習慣病など、女性として生きていく中で訪れるさまざまな体の変化、心の変化について専門家の先生より学びます。

私は今年40歳を迎えるのですが、今自分がどのステージに立っているのか?を正直しっかりと考えたことはありませんでした。講座を受け、自分が今立っているステージはどこで、これから迎えるステージにはどんなことが待っているのかをリアルに知ることができました。

具体的にいうと「更年期」。女性の平均閉経年齢は50歳(個人差異があるようです)。閉経とともに女性ホルモンのエストロゲンがいっきに減少すると、これまでホルモンのおかげで守られていた皮膚や骨、髪などに不調が現れることもあるそうです。ほかにも「知らなかった」「なるほど…」な講座が多く、充実した時間になりました。

自分自身の体と心の変化を理解することは決して悲観的なことではなく、人生100年時代、更年期を迎えてからも続いていく長い自分の人生を、いかに健康に、幸せに生きていくかを考えることでもあるのです。

ぎゅって世代こそ「Femtech(フェムテック)」を

ぎゅって読者の皆さんは、まさに子育てまっただ中のパパやママたちが多いですよね。読者の方たちと話をしていると「産後、PMS(生理前症候群)がひどくなった気がする」「イライラやだるさがひどく育児もままならないときがある」「つい夫や子どもにイライラをぶつけてしまって自己嫌悪になる」などの声を聞くことも。

このような不調は、誰のせいでもなく、女性という性で生まれた自分の、心と体の自然な動きだと分かれば、自分を客観的に見ることができるかもしれません。

毎日、育児に仕事に家事にと大奮闘するぎゅって読者の皆さんにこそ、自分の体と心について知りFemtech(フェムテック)をうまく取り入れてほしい、と思います。

日本フェムテックエキスパート講座の申し込みがスタート

現在、2回目となる「日本フェムテックエキスパート講座」の申し込みがスタートしています。オンライン講座で、1日で受講できるので、興味がある方はぜひ協会のホームページをチェックしてみてくださいね。

日本フェムテック協会のサイトはこちらから

自分の体と心を知りハッピーな毎日を送りたい!

この記事を書いたライター

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sumiさん 目指すはフルマラソン完走!

小1息子、3歳娘の母です。いかに自分自身がご機嫌でいられるか、に重きをおいて、苦手な家事、料理を積極的に手放し中。趣味はランニング。

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