子育てに自信のあるママなんて、どこにもいない!家庭教師・塾講師、東大生・早大生を育てた母であり、子育てセミナーを主催する楠本佳子さんに教わる連載コラム「能力をのばす子育て」。24回目は「子どもの姿勢」について。

姿勢が悪いと自転車をまっすぐに漕げない?

姿勢が悪いのは全てにおいて良いことはありません。それは子どもも大人も同じです。今や、肩こりや腰痛は大人だけの問題ではありません。

姿勢の悪さはまず体に影響があります。あるお子さんはまだ小学校低学年。でも、自転車をまっすぐ漕いでいるのに、右に右にカーブしていきます。これは日頃の姿勢が悪いせいで体が傾いているから。

ここまでひどいのは稀かもしれませんが、人間はなかなか常にまっすぐの姿勢にはなれなせん。

少しの癖が積み重なり、体が歪んでいきます。

小さいときにこれだけ傾いていると子どもは、治さなければ大きくなればなるほどその影響はもっとひどくなるでしよう。

また最近では私自身が非常に頭痛に悩まされています。その原因は、スマホとパソコンなのかなと思っています。

姿勢の悪さは首に負担をかけている

猫背になっているうえに頭を下に向けていると、首への負担はどんなにかかるでしょう。

大人の頭の重さは約5kg。首の角度が15度傾くと首にかかる負荷はおよそ12kg。30度傾くとおよそ18kgと言われています。

『頭痛は「首」から治しなさい』青山直樹 (青春新書インテリジェンス、2017年)

傾けば傾くほど首には恐ろしいほどの重さがかかっていきます。

30度首を下に向けてスマホ操作していたとします。18kgと言えば水1リットルを18本分です。それが頭の重さになっているわけです。

1リットルの水18本分なんて、手に持ったこともありません。持ちたいとも思いませんが、これを首だけで支えているわけです。気がついてないだけで 私たちは恐ろしいことをしていますね。

子どもたちも頭痛や肩こりが?

子どもたちに勉強を教えていると、肩こりするとか、頭がボーッとしてくるなど 言い始めることがあります。その中には姿勢からくるものも多くあります。

姿勢が悪いと、血流も悪くなり頭の回転も鈍くなります

姿勢が良くて害になることはありません。姿勢が悪いとたくさんの弊害があります。今の子どもは、小さいうちからスマホやパソコンなどに触れる機会も多く、昔より更に姿勢が悪くなりやすい環境にあります。

そしてそれは目にも影響を与えます。子どもだけでなく親の体も同じです。常日頃から気をつけていないといけませんね。

この記事を書いたライター

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楠本佳子さん

こどもみらい塾(岡山)」塾長。自身の子育てや教育経験を活かし、ママを対象としたセミナーや個別相談も行っている。著作に「12歳までに勉強ぐせをつけるお母さんの習慣」>ホームページはこちら

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