1年を通して流通している白身魚のタラ。小骨が少なく離乳食にオススメです。離乳食にタラを取り入れるのはいつからOK?成長期に合わせたおすすめのレシピは?フードコーディネーターの田村佳奈子さんに教えてもらいました。

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タラは1年通して流通している白身魚。12月~3月は産卵期に向けておいしくなります。淡白な味わいで食べやすく、高タンパク質で低カロリー。バランスよくビタミンB群も含まれているので免疫力向上などの効果が期待できます。小骨が少なく離乳食にオススメの魚です。

離乳食はいつからOK?

白身魚は離乳食開始1カ月ごろ(生後5・6カ月)以降とされています。ただ、タラに含まれるたんぱく質は稀にアレルギーを引き起こすことがあるので、鯛やヒラメ、カレイなど他の白身魚に慣れてきた頃に様子を見ながら少しずつ始めてみましょう。心配な場合は離乳食中期以降にしても良いと思います。

離乳食用の魚は茹でてほぐし、骨と皮を取り除きます。タラはほぐしやすく小骨も少ないので扱いやすいですよ。また、茹でたあとに身をほぐさず4~6等分の大きさに分け、ラップに包んで冷凍保存して置き、調理をしながらほぐすと手間も省けます。

下ごしらえ

  1. タラに軽く塩を振り10分ほど置き、水分を拭き取る
  2. フライパンにタラがヒタヒタになるくらいの水を入れ、酒小さじ1ほどを加えて沸騰させてからタラを入れ弱めの中火で加熱する
  3. 中まで火が通ったら取り出し、キッチンペーパーにのせ水分をとり、骨と皮を取り除く

初期~中期にオススメ「タラの納豆和え」

初めて食べるときは、タラをすりつぶして出汁でのばしトロトロにするのがおすすめ。慣れてきたらおかゆやうどんに加えてみましょう。

娘の場合、食が進んだのは「タラの納豆和え」。タレなしでパクパク食べてくれました。大人もおいしい一品ですよ!

材料(作りやすい分量)

  • タラ…10g
  • ホウレンソウ…10g
  • ひきわり納豆…10~15g
  • 納豆のタレ…少々

作り方

  1. タラを食べやすい大きさにほぐし、ホウレンソウは洗いラップで包み600Wで2分ほど加熱したあと、流水にとり細かく刻む
  2. うつわにタラ、ホウレンソウ、ひきわり納豆を入れて混ぜ、お好みでタレをかける

後期~完了期にオススメ「タラとじゃがいものミルク煮」

離乳食に食べなれた後期になると、大人と取り分けられるレシピで一緒に同じものを食べる楽しさがありますね。薄味で作り、大人は味をちょい足しすればOK!

わが家のタラ料理で一番多く作っているのが「ミルク煮」。タラとジャガイモは好相性。また、タラに含まれるビタミンDはカルシウムの吸収を助ける効果があるので、チーズや牛乳などの食材と一緒に取るのもオススメですよ。

材料(作りやすい分量)

  • タラ…2切れ(約200g)
  • ジャガイモ…1個(200~300g)
  • ニンニク…1かけ
  • 牛乳…200cc
  • ローリエ…1枚
  • 塩・コショウ…少々

    作り方

  1. タラは一口大に切り、ジャガイモは皮をむき5ミリ厚くらいに切る
  2. フライパンにタラ、ジャガイモ、牛乳、ニンニク、ローリエを入れ中火で煮る
  3. タラに火が通ったらローリエを取り出し、子ども用を取り分けて食べやすい大きさにほぐし、残りは塩コショウで調味する
  4. ※子ども用は食べやすい大きさに切り、タラは骨と皮を取り除きましょう

淡泊で小骨も少なく食べやすいお魚「タラ」。高タンパク質で低カロリー、栄養も豊富!ぜひ離乳食に取り入れていきたい食材ですね。

この記事を書いたライター

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田村佳奈子さん

フードスタイリスト、フードコーディネーター、フードアナリスト。Web、雑誌、ドラマなどのレシピ開発やスタイリング、フードコーディネーターとして活動中。

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