冬の寒い時期が終わり、冬のモコモコ服とはしばしお別れができるようになってきましたね。でもまだ夜間は肌寒さも感じる季節。そんな春の季節に適切な服装や寝具とはどのようなものなのでしょうか。乳幼児睡眠の専門家が解説します。

春のパジャマ

春の時期は暖かいとはいえ、夜間はまだ半袖では肌寒く感じることもありますよね。薄手の長袖パジャマを基本としつつ、お住まいの地域によっても気温や室温は変わりますので、その日の環境に合わせて調節してみましょう。

子どもは大人よりも暑がりなので、大人より1枚薄着くらいのイメージをしておくと良いです特に2歳ごろまでは体温調節機能が未発達で、室温が高かったり、暑すぎる服装をしたりしていると体温がどんどん高まってしまって危険なケースもあります。着せすぎや暑すぎには十分注意してください。

室温20〜21℃の服装例


肌着+長袖パジャマ+ガーゼスリーパー

まだまだ肌寒ければ、パジャマはキルティング素材など厚みのあるものでもよいでしょう。スリーパーはフリースだと暖かすぎる可能性もあるので、6重ガーゼなどしっかりめのガーゼ素材がおすすめです。

室温22〜23℃の服装例


薄手長袖パジャマ(or半袖パジャマ)+ガーゼスリーパー

例では下着を外してしまっていますが、下着を着用する場合はタンクトップなど薄手で袖のないものなどが暑すぎずおすすめです。パジャマは綿素材など薄手のものを想定しています。少し暑く感じる日は半袖でも良いですが、足の冷えなどが気になる場合はトップスは半袖でボトムスは長ズボンにするなど、組み合わせるのもおすすめです。

春の寝具

パジャマだけでなく、睡眠環境も春仕様に整えていきたいですね。冬はモコモコとした素材で暖かく過ごしていたかもしれませんが、徐々に汗ばむことも増えてくるので変更していいきましょう。

シーツはサラッとした素材に

冬の間は体温が逃げるのを防ぐために暖かい素材のシーツを推奨していますが、春先もそのままでは汗ばむことも増えるので、サラッとした素材のシーツに変更することをおすすめします。肌触りがさらさらとしていて、汗の吸水性も高い綿素材やタオル素材などが適しています。

綿素材のスリーパー

スリーパーというアイテムを使ったことがない人も多いかもしれませんが、“着るお布団”のようなイメージで使用する寝具です。先ほどの服装例でもスリーパーを使用していますが、その理由は0歳児には掛け布団が使用できないためです。赤ちゃんに掛け布団を使ってしまうと、やわらかすぎて窒息のリスクになりかねないため、掛け布団ではなくスリーパーを使用することをおすすめしています。

また、1歳児以降の場合も、お子さんの寝相は悪いものです。なかなか大人しく掛け布団をかぶって朝まで寝てくれることは少ないでしょう。その際にもスリーパーは有効です。お布団のようにはいでしまうことがないので、朝まで暖かく過ごすことができます。

足先が出てしまって冷えるのが心配な場合はレッグウォーマーを活用しても良いですし、スリープサックやスリーピングバッグと呼ばれるような足元が袋状になっているタイプのスリーパーを使用するのもおすすめですよ。

花粉対策には空気清浄機

春は花粉の季節!赤ちゃんもなんだか鼻がむずむずしてくしゃみが出てしまう子もいるかもしれませんし、ママやパパが寝室で大きなくしゃみをして、寝ている赤ちゃんが起きて泣いてしまった…!などということにもなりかねません。

部屋の換気は大切なのですが、花粉も入ってきてしまいます。対策として、就寝の1時間前ほどから空気清浄機を稼働させておくとよいでしょう。最近は性能のよい空気清浄機も増えており、花粉除去モードなどが搭載されていることもあります。

「春眠暁を覚えず」という言葉があるくらい、春は大人にとってここちよく眠りやすい季節。子どもにもぐっすり眠ってもらって、大人も睡眠時間をしっかり確保していきたいですね!

この記事を書いたライター

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ねんねママさん

乳幼児睡眠コンサルタント(CISA/米国IPHI資格)。個別コンサルテーションやねんね講座の他、運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。日本初の乳幼児睡眠を専門に学べるYouTube「寝かしつけ専門学校 ねんねママちゃんねる」を立ち上げ、運営。その他にもInstagramやVoicyなどのSNSでも寝かしつけに悩む親向けの情報を発信中

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