クセがなく身がやわらかいサワラ。骨も少ないので扱いやすく食べやすいうえ、DHAやEPA、ビタミンB群、ビタミンDなど栄養が豊富です。今回は、焼き魚が苦手だった娘さんが克服できたというサワラレシピを、フードスタイリストの田村さんが紹介します。

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サワラの旬はいつ?

焼き魚や西京焼きなどでお馴染みのサワラ。漢字では「魚偏に春」と書くため、春の魚のように思いますが、実はさわらの旬は地域によって春(4~6月頃)と秋(10~12月頃)の2回あります。

一般的に関東地方では秋から冬にかけて漁獲される「寒鰆」が好まれ、関西地方では春頃に漁獲される「春鰆」が好まれているそう。

秋(10~12月頃)に漁獲されたサワラは脂の乗りがよく、春(4~6月頃)のものは身がやわらかくクセのない上品な味わい。どちらにしてもおいしい、ということですね!

魚を食べてほしい親心

一般的に魚が苦手な子は多いようなので、離乳食期にそうならないよう心がけ、娘にせっせと魚を食べさせていた私。けれど離乳食が完了してからしばらく経つと、娘はすっかり肉派となり、焼き魚を食べてくれなくなりました。

しかし栄養豊富な魚を食べてほしい親心。味が濃いかな?と避けていた西京焼きを試してみると、パクパク食べてくれました。塩焼きより甘みのある西京焼きのほうが、ごはんも進むようです。ちなみに、味噌の種類のひとつである「西京みそ」は塩分の低い甘めの味噌。普通のお味噌汁に使うようなお味噌より塩分濃度が低いので、味噌漬けより西京漬けのほうが子どもには良いかなと思います。

自分でみそ床を作れば塩味も調節できるので、自家製の西京漬け、オススメですよ!

「サワラの西京焼き」の作り方

みそ床は3回くらい使えますが、一回使い切りのほうが家庭向きかな、と思いますので、使い切りのレシピで紹介します。1切れずつみそ床を塗りピタッとラップをすれば、少ない量のみそ床でもしっかり漬かります。

材料(2人分)

  • サワラの切り身…2切れ
  • 塩…少々
  • 【みそ床】

  •  西京みそ…大さじ3
  •  みりん…大さじ1と1/2
  •  きび砂糖…小さじ1/2

作り方

  1. みそ床の材料を混ぜておく。サワラ全体に塩をまぶして30分以上置き、出てきた水分をキッチンペーパーでふき取り余分な水分と臭みを取り除く

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  3. みそ床を混ぜラップに塗り、鰆の切り身を置き、さらにみそ床を塗ったら包んで一晩以上漬ける(薄味なら半日でもOK)


    ※漬けたまま冷凍庫で1週間ほどおいても大丈夫です!
  4. ゴムヘラなどでサワラの表面の味噌をしっかり落とし、魚焼きグリルまたはフライパンにアルミホイルを敷きサワラを並べて焼く(弱めの中火で7~8分ほどを目安に)
    ※味噌が残っていると焦げやすいので、取りにくい場合はサッと流水で流してキッチンペーパーで水分を拭き取るとよいです


クセがなく身がやわらかいサワラ。骨も少なく子どもも食べやすいうえ、DHAやEPA、ビタミンB群、ビタミンDなど栄養が豊富!魚の塩焼きが苦手の子でも、西京焼きだとお味噌の甘味で食べやすくなるので、ぜひ試してみてくださいね!

この記事を書いたライター

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田村佳奈子さん

フードスタイリスト、フードコーディネーター、フードアナリスト。Web、雑誌、ドラマなどのレシピ開発やスタイリング、フードコーディネーターとして活動中。

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