フードスタイリストの田村さんが、3歳の娘に「保育園のカレーおにぎりを作って!」と言われ、試行錯誤をしてようやく合格点をもらえたという一品を紹介します。子どもが好きな味になっていますよ。

3歳の娘は保育園の給食が大好き。気に入ったメニューは「おうちでも作って」と言います。けれど、保育園の献立表にはメニュー名と使用する材料が記載されているだけで、作り方は分かりません。多少違っても大抵は「違うけど、おいしい」と言ってくれるのですが、なかなか合格点をもらえなかったのが「カレーおにぎり」です。

はじめは冷凍保存しておいたカレーをご飯に混ぜました。水分が多くてまとまらず、おにぎりというよりは“リゾット”に。「これはこれでおいしいけど全然違うね」と娘。

次はフライパンでドライカレーを作り、ごはんを加えてピラフのようにしました。おにぎりにすると“オイルおにぎり”のようになり、「こんなにベトベトしてないの」と娘。

きっと保育園では炊飯器に材料を入れて炊いているのだろう、と思いましたが、そんなに大量に作るのもな…。そこで食べる分だけレンチンで作れないかと考えました。具だけ作り、炊いたごはんと混ぜるだけにしておけば、具の量や味の調節もできそうです。具を卵と合わせて卵焼き、うどんと炒めて焼きカレーうどんにするなど、ほかのお料理にも活用できるし、よし、これで行こう!

さっそく娘に試食してもらうと、「おいしい」と太鼓判! モリモリ食べてくれました。そんなレシピを紹介します。具材はシンプルなので、お好みでコーンやハム、パプリカ、チーズなどもおすすめですよ。

カレーおにぎり

材料(作りやすい分量)

  • 豚ひき肉…50g
  • にんじん…20g
  • ピーマン…3g
  • カレー粉…小さじ1/2
  • 酒…大さじ1/2
  • きび砂糖…小さじ1/2
  • 塩…少々
  • ホワイトペッパー…少々
  • バター…5g
  • 炊いたごはん…1合分

作り方

  1. にんじん、ピーマンは細かいみじん切りにし、豚ひき肉と一緒に耐熱ボウルに入れる

    ここは細かくしたほうが食べやすいので頑張ります
  2. (1)に酒、塩、きび砂糖、ホワイトペッパーを加え、ふんわりラップをして電子レンジで加熱する(600Wで1分半)
  3. 一旦取り出してラップを取り、豚ひき肉をほぐすように全体を混ぜ、

    カレー粉、きび砂糖を加えてさらにさっと混ぜ、ラップをせずに電子レンジで加熱する(600Wで30秒)
  4. 「取り出して混ぜ、電子レンジで加熱(600Wで30秒)」を2、3回繰り返し、水分を飛ばす

  5. 炊いたごはんに(4)とバターを混ぜ、おにぎりにする

炊いたごはんを加える際、バターを少し加えるとコクや風味がUPします。
大人用には濃いめに味付けをして焼きおにぎりにし、バターを塗る、というのも喜ばれました。

ぜひ試してみてくださいね!

この記事を書いたライター

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田村佳奈子さん

フードスタイリスト、フードコーディネーター、フードアナリスト。Web、雑誌、ドラマなどのレシピ開発やスタイリング、フードコーディネーターとして活動中。

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