厚生労働省「育児・介護休業法 令和3年(2021年)改正内容の解説」より編集部にて作成
「産後パパ育休」がスタート
育休とは別に「産後パパ育休」が新設されます。生後8週間以内に4週間まで取得可能で、2回に分割して取得してもOK。「産後の大変な時期に2週間+休みやすい時期に数日」など、家族や仕事の状況に合わせて取得しやすくなります。また、この休業期間では、パパ自身が希望すれば働くことも可能です(※)。完全には休めない状況でも、「午前中だけ出社して、午後は休む」などとできれば、ママはかなり助かるはず。
※労使協定を締結している場合のみ。また、「所定労働時間の半分まで」など諸条件があります
育休は夫婦とも分割取得OK に
夫婦とも2回分割して取得できるようになり、パパとママの交代もしやすくなります。ママが「会社の繁忙期だけ復職して、また育休に戻る」といったことも可能に。
1歳以降の育休が途中交代OKに
育休開始時点が柔軟化され、夫婦で途中交代できるようになります。
パパが育休を取ったママの感想は?
読者アンケートでもパパが育休を取得したファミリーがちらほら。そのママから寄せられた感想の一部を紹介します。
- 2人目の出産時に有給休暇を3週間、育休自体は3カ月、その後緊急事態宣言で、そのまま半年ほど休業。パパは授乳以外のほぼ全ての家事・育児をしたり、上の子(小学生)の勉強を見たり。夫婦で育休を取ったことで、赤ちゃんのお世話をとても楽しめました。夜一緒にゲームをしたり、映画やドラマを見たりするのも楽しかったです。[2歳・小学校低学年のママ]
- 生後1カ月になってから、3カ月間取得。食器の片付け、掃除、子どもを外に連れ出してくれて、私に「ひとりになれる時間」をくれました。[1歳・2歳・5歳のママ]
- 出産後に1カ月取得し、ひと通り家事に挑戦。でも一番よかったのは、私の不安やグチを聞いてくれたことです。[5歳のママ]
男性ももっと育休を取りやすい社会へ
男性の育休取得率
男性の育休取得者は徐々に増えているとはいえ、まだまだ少数派。「取得したかったけど、しなかった」という人の中には「職場が取得しづらい雰囲気だったから」という人も多くいます。今回の制度改正や、それに伴う職場の意識改革が進んで、男性の育休がもっと当たり前になっていくといいですね。
パパの育休最前線!パパが育休を取得した読者夫婦に体験談を聞きました!リアル育休体験談はこちらから
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イラスト/おぐらなおみ