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乳幼児(生後6カ月から4歳)の新型コロナウイルスワクチン接種が始まっています

新型コロナウイルスのオミクロン株の流行で、子どもの感染者が増えました。それに伴い、重症化したり亡くなったりする子どもが増加しています。ワクチンで重症化を防ぐことは、小さな子どもたちにとっても大切なことです。

小さな子どもはマスク着用が難しく、これまでは周囲の大人が感染に注意して、子どもにうつさないといった対策がとられてきましたが、10月24日から乳幼児(生後6カ月から4歳)も新型コロナウイルスワクチンが接種できるようになりました。

生後6カ月から4歳に使用するワクチンは、ファイザー社のメッセンジャーRNAワクチンで、全部で3回接種します。ワクチンの効果については、アメリカやヨーロッパで行われた臨床試験で、3回接種後の発症を予防する効果は73.2%と報告されています。

気になるワクチン接種後の副反応については、ほとんどが発熱・筋肉痛など軽度または中等度であり、安全性に大きな懸念はないとされています。

小児科医の川上一恵先生(東京都医師会理事/かずえキッズクリニック院長)は「小さなお子さんへのワクチン接種について悩んでいる親御さんもいらっしゃると思いますが、接種のメリットが大きいことから、国も接種は努力義務としています。感染症にかかりやすい冬が本格化する前にできるだけ感染しないよう、感染しても重症化しないよう、ぜひ接種を検討してみてください。不安があれば、かかりつけの医師に気軽に相談してみてください」と話していました。

日本小児科学会も、乳幼児の接種をお勧めしています。

子どもたちにもワクチンを!

▶︎乳幼児(生後6カ月から4歳)向けの新型コロナウイルスワクチンについてはこちら

よくある質問

何回接種をする必要がありますか?

初回接種の接種回数は3回です。2回目の接種は1回目の3週間経過後に、3回目の接種は2回目の8週間経過後に接種します。

出典:厚生労働省「生後6か月~4歳の子どもへの接種(乳幼児接種)についてのお知らせ」

他のワクチンと同時に接種できる?

新型コロナウイルスワクチンは、インフルエンザワクチンとの同時接種が可能です。インフルエンザワクチン以外のワクチンは、新型コロナウイルスワクチンと同時に接種できないため、2週間以上間隔をあけてください。

合計3回の接種の途中で誕生日を迎え5歳になった場合、5~11歳用のワクチンを打ったほうがいい?

3回の接種の途中で5歳になった場合も、3回目まで同じ乳幼児用ワクチンを接種してください。

乳幼児(生後6カ月から4歳)の子どもにも、オミクロン株対応ワクチンは接種できる?

現時点では接種できませんが、従来型のワクチンによる初回接種(3回セットの接種)によって、オミクロン株流行下で70%以上の発症予防効果が確認されています。

乳幼児(生後6カ月から4歳)の接種には努力義務は適用されているのでしょうか?

一定の有効性・安全性が確認されていることから、乳幼児の接種についても努力義務の規定を適用することが妥当であるとされています。ただし、接種は強制ではありませんので、保護者の判断に基づいて受けるようお願いします。

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どうしたら接種が受けられるの?

お住いの区市町村等で接種会場を設けていますので、問い合わせください。

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PR: 東京都福祉保健局感染症対策部防疫・情報管理課