子どもはかわいいけど、やっぱり子育ては大変。たまには芸術の世界にどっぷり浸かってリフレッシュしたい!そんなママに耳寄りな「イベント託児」を紹介します。上手に利用して、ママも子どももハッピーな毎日を過ごしましょう!

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お母さんの笑顔を子どもたちへ!


歌舞伎座、国立劇場、国立新美術館、日本フィルハーモニー交響楽団をはじめ、全国約120か所の文化施設で子どもを預ける「イベント託児」を行っている会社があります。その名も「マザーズ」。今から30年前に二宮可子さんをはじめ、3人のママが立ち上げました。

当時、子どもを一時的に預けられる場所は教習所やベビーホテルくらい。ベビーホテルでの死亡事故が起きたこともあり、安心して預けられる場所がありませんでした。

そんな中、二宮さんは子どもと2人きりの生活に参ってしまい、子どもを夫に預けて、思わず映画館に飛び込んだそうです。その時に感じたのが、ママが子どもと離れてリフレッシュする時間の必要性。

「映画を観るまでは、“この辛さが一生続くのではないか”といつも目の前が真っ暗でした。映画を観たことで、自分は今、長い人生の中のほんの一瞬の“子育て期”にいるだけだと気づくことができました。」と二宮さんはいいます。

たったの数時間だけでも子どもと離れることで、客観的に自分を見つめなおし、笑顔で子どもに向き合えるようになったそうです。

二宮さんの子育てによるストレスを抱えていた経験がきっかけとなり、「お母さんの笑顔を子どもたちへ!」をモットーとしてマザーズを立ち上げました。そんなマザーズの精神はサービスにも表れていて、その内容は常にママ目線です。

驚きの低価格!無料サービスも

イベントを鑑賞するには別途鑑賞代金がかかるため、託児料金はおさえたいのが利用者の本音。公演の主催者が子育て支援の一環として託児費用の大半を負担しているため、1公演につき(3~5.5時間)1000~3000円程で利用が可能です。

また、公演チケットサイト「Confetti(カンフェティ)」で公演チケットを購入すると、託児サービスは無料に。Confettiでは、宝塚歌劇団、東京オペラシティ、帝国劇場、東急文化村など常時800以上の公演チケットを販売しており、託児の対象年齢は1歳から12歳という幅広さも魅力的です!

0歳児と障害児はマンツーマン!

大切な命を預ける託児ゆえに、ママが一番気になるのは安全性ではないでしょうか。マザーズでは、0歳の子どもと障害をもつ子どもには保育者をマンツーマンでつけるほか、1歳なら子ども2人に、2歳以上なら子ども3人に1人の保育者がつきます。

二宮さんは「私が自分の子どもを預けることを考えたら、このくらいの人数じゃないと安心できない。」と保育者数の基準を厳しく設定しています。

また、保育現場には保育者のほかに、現場責任者のディレクターとアシスタントディレクターの2人が必ずセットで常駐しています。現場責任者は万が一の時に備えて、建物の避難経路もきちんと把握し、スタッフは全員、上級救命の講習も受けているそうです。徹底していますね!

どの公演で利用できるの?利用の流れは?


マザーズのイベント託児が利用できる公演の情報を入手するには、観たい公演やイベントのホームページで確認するほか、マザーズのホームページやマザーズ発行の季節情報誌「イベント託児info」で知ることもできます。

「イベント託児info」は公演中や公演予定の情報と託児情報が網羅されているので、とっても便利。メールで申し込めば、無料で自宅まで郵送してくれます。

イベント託児を利用する場合の一連の流れについてご紹介します。

  1. 預けたい公演が決まったら、まず公演のチケットを手に入れましょう。(イベント託児は予約定員制なので、チケットご購入前に「託児仮予約」を受け付けることもできます。)
  2. マザーズの託児予約番号0120-788-222に電話。託児の経験豊富なスタッフが対応してくれるので、人見知りやアレルギーなど心配事は相談してみてください。
  3. 託児申込兼同意書が自宅に郵送されます。当日の託児場所と持ち物(オムツ、着替え、おやつなど)が記載された紙も同封されています。
  4. 当日、託児申込兼同意書と持ち物、同伴者と子どもが写っている写真を1枚もって託児場所へ。持参写真がなければその場で撮影します(ただし有料。写真はお持ち帰り)。
  5. 公演が終わったら託児場所へ行き、子どもをピックアップ。預かり中の子どもの様子を記入したサンクスカードがもらえます。

夫と2人きりになれるのも魅力的!


3歳と0歳3カ月の子どもを育てている大橋ゆかりさん(仮名・37歳)は、“気分転換のしかたのひとつ”としてマザーズのイベント託児をよく利用しています。近所に子どもを預けられる親が住んでいないため、「夫と2人だけの時間をもてる点も魅力です。」と大橋さんはいいます。

上の子が3歳になった今は一緒に美術館に行くこともありますが、0歳~1歳のときは周りの目を気にせずゆっくりと過ごすため、美術館に行く際には預けるようにしていたそうです。大橋さんは鑑賞券、託児のときの写真、サンクスカードをセットにし、記念としてファイルに残しています。

「私もハッピーになれるし、子どもも預けられている時間はハッピー。お互いにとってストレスレスなので、マザーズの存在は本当にありがたいと思っています。」とうれしそうに語ってくれました。

ママの笑顔を引き出してくれるマザーズのサービス。もしかすると、あなたが今、気になっているあのイベントにもマザーズの託児がついているかもしれません。ぜひチェックしてみてくださいね!

この記事を書いたライター

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田賀井リエさん

フリーライター&エディター。日々、ママに役立つ情報にアンテナを張り、発信している。生き物と機械おたくの息子と、おしゃれが大好きな娘のママ。

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