2017.05.12 / 2017.07.13
読者アンケート(※)によると、ママたちを悩ませる3大園トラブルは「保育園に行きたがらない」「保育士への不満」「子ども同士のケンカ」でした。そこで、保育士さんへ不満があるときの上手な対処法を保育士の井桁容子さんに聞きました。
お話を聞いたのは
- 井桁容子さん( 30歳・エンジニア )
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いげたようこ/東京家政大学非常勤講師、ナースリールーム主任保育士。30年以上保育に携わり、多くの親子を見守ってきた。『「ていねいなまなざし」でみる乳幼児保育』(フレーベル館)など著書多数。『すくすく子育て』(NHK)、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)にも出演。
※あんふぁんぷらす調べ(実施期間:2015年1月10日~2月4日/回答数:318)
index目次
シリーズ記事
→ 子どもが保育園に行きたがらない時の4つの対処法
→ 「子ども同士のケンカ」3つのトラブル対処法とNG対応
こんな経験ありませんか? 「保育士さんへの不満」エピソード
●保育士さんがいつも無愛想で感じ悪く、常に顔色をうかがわなければいけない。(愛知県/1歳のママ)
●規模がマンモスすぎて子どものことをしっかり見てくれていない気がする。(神奈川県/2歳のママ)
【対処法】保育士に気付きを与える声掛けを
無愛想だったり、気分屋だったり、保育士の対応が子どもに悪影響だと感じたら、遠慮せずに伝えましょう。
ただし言い方には気を付けて。機嫌の良し悪しが保育に出てしまう人は余裕のない状態。否定するよりも気遣いのある言葉掛けの方が、気付きにつながります。
例えば子どもに「『先生の笑ってる顔が好き!』」と言ってみたら?」と促したり、「最近悩みがありそうな表情をされてますね?」とママから気遣ったり。
面倒に感じるかもしれませんが、これも子どものためです。北風よりも太陽作戦で!
Q.ひいきをしたり厳しすぎたりする先生にはどうしたらいい?
answerまずは感情的にならずに、「保育の意図」を聞いてみましょう。
子どもたちは十人十色。保育もみな同じように接するのではなく、その子に合った働き掛けが大切です。
ママが“ひいき”や“厳しすぎる”と感じることも、一人一人の性格を捉えた上での保育方針かもしれません。
また、子どもが不快に思っていなければ、あまり目くじらを立てずに、様子を見ていてもよいかもしれませんね。
こんな対処はNG!「悪口を言う」「我慢する」
保育士の悪口を言う
陰で文句を言っても子どもたちの環境は変わりません。
悪口を言う姿を子どもに見せるのも考えもの。ママたちのネットワークによって、尾ひれがついた悪口が先生を孤立させてしまうこともあります。
言うべきことは本人や園長先生に、思いやりを持って伝えましょう。
だまって我慢する
モンスターペアレントだと思われることを恐れて、言いたいことを言えないママも多いよう。でも、大切なのは子どもの環境です。
本人に直接言いにくい場合は、園長先生に伝えてもOK。子どもの環境をよりよくしたい、という思いは伝わるはずですよ。
※この記事は、あんふぁんぷらす2015年6月号に掲載した記事を再編集したものです