私の勤務先の保育園では、毎年夏休みに縁日を開催し、子どもたちの手作り商品を出品しています。2歳児クラスでは、子どもたちと先生が協力して30個以上のうちわを作りました。数が多くて少し大変でしたが、とても素敵なオリジナルうちわが完成しました。

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子どもと大人のコラボアート うちわ編

2〜6歳の子どもたちが作る縁日の手作り作品。先生たちは子どもたちの発達に合わせてテーマを考え、できるだけ多くの作業に子どもたちが関わるよう工夫しながら準備を進めます。

しかし、2歳児クラスでは、子どもたちだけで商品を完成させるのは難しいため、大部分の作業は先生が担当します。それでも、2歳児ならではの感覚や個性が作品に反映されるように考えていきます。

今年は、うちわにカラフルな切り紙アートを散りばめてみました。子どもたちが障子紙をさまざまな色に染め、先生が切り紙にして仕上げました。

作業風景:早速やってみよう!

1. 子供作業:障子紙を絵の具で染める
スーパーなどで市販されている障子紙をさまざまな色に染めました。すでに染め紙を何度か体験している子どもたち、躊躇せず好きな色を選んで染めています。今回は色を混ぜずに単色にしてもらうようにお願いしました。やり始めたら止まらない!その真剣な眼差しと手つきは職人のよう・・・染め上がりの紙を広げるところは先生が多少サポートしていますが、基本的には子ども任せです。

30分で約100枚染めました。

花火風の切り紙にしたかったので、一度染めてから、さらに色を加えてもらいました。筆でチョンチョン、と色を置いています。



色の組み合わせも子供チョイスです。

2.  大人作業:いろいろな形に切る
障子紙が乾いたら、花火をイメージした形を切っていきます。どうせたくさん切るので、ちょっとずつ切り方を変えてみてどんなのができるかなあ〜と実験を繰り返しました。うちわに配置した時に色のメリハリが出るように、障子紙だけでなく折り紙も使用しました。

切り紙完成。こんな感じで、ちょっとずつ違った形ができました。100枚切るのは、なかなかの重労働でしたが、なんとか最後まで飽きずに完成できました。

3. 子供作業:切り紙の組み合わせを考える
1枚のうちわに3枚、切り紙を貼り付けることにしました。色や形の組み合わせを考えるのは子どもの作業。糊付け、貼り付け作業は子どもができる範囲でやってもらい、あとは大人がやりました。

4.子供作業:仕上げの飾り付け
指先に絵の具をつけて、仕上げのデコレーションをしました。指でチョンチョン、どんな色をつけたらステキかな?子どもと一緒に考えながら、大人も楽しみました。

完成!

染めた障子紙を乾燥させたり、切り紙を作ったりする作業を挟み、子どもの活動は2日間に分けて行いました。時間はかかりましたが、なかなかステキに仕上がったと思います。

今回はうちわに貼り付けましたが、厚紙に貼り付けてグリーティングカードにしたり、紐で吊るせばオーナメントになります。アイディア次第で色々楽しめそうです。

障子紙の染め紙アートをぜひやってみたい!という方は、材料や準備の仕方などをこちらの記事で詳しく紹介しています。じっくり時間を取って、親子で楽しんでくださいね!