子育てに自信のあるママなんて、どこにもいない!家庭教師・塾講師、東大生・早大生を育てた母であり、子育てセミナーを主催する楠本佳子さんに教わる連載コラム「能力をのばす子育て」。32回目は「最近の子どもはきちんと説明できない !?」について。

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“わかったつもり”が1番怖い!大人も気を付けるべきこと

言葉は大切です。話をしていて聞いている人と話している人が言葉の認識のずれ、つまり同じ言葉を話していても違ってとらえていたら、何の事だか分からず、うまく会話ができません。

まだ分からないならいい方だと思います。「分かるように説明してほしい」と言うこともできます。

一番怖いのは“分かったつもり”。お互いに「そうだその通り!」と納得したつもりで満足していたら、全く異なった解釈をしていた!となると、大変なことになる可能性もあります。

特に日常生活では笑って済まされることでも、仕事となるととんでもない結果、大失態になることもあります。自分だけでなく他の人、または会社にまで損失与えてしまうことになってしまうかもしれません。

子どもの言う「大丈夫。」は本当に大丈夫?

人間は生きていれば「順風満帆、何事もない」なんて、ある訳がありません。子どもであれば、そんなに大きなトラブルはなくても、ちょっとしたケンカ、言い合いなどはあるでしょう。

子ども同士でトラブルが起きたとき、大人が説明を求めても

最近の子どもはきちんと説明ができない

と現場の先生は嘆いています。

「うるさい」と口をつむぐ。これは、本当に大人をうるさく思っている場合もありますが、相手がわかるように説明できないから「うるさい」と言って逃げる場合もあります。

また、反対に「大丈夫、大丈夫。」と全く大丈夫でもないのに、説明を拒む場合もあります。これも大人に話したくないからという理由もありますが、

どうせ、言っても理解してもらえない

と説明を拒否するときがあります。

この“どうせ分かってもらえない”は、“自分の気持ちなど大人に分かるもんか”というのもありますが、分かるように説明できないと諦めてしまう場合があります。

小さいころからきちんと話す癖を

「あれがこうなって…。」家族同士なら、いちいち言わなくても分かるのかもしれません。でも他人に分かるように説明ができないといけません。

お母さんは子どもの言いたいことが分かっていても、あえて“あれって、なに?”と聞いてみましょう。

「誰が?」「何を?」。誰が聞いても、きちんと分かるような話し方を身につけるために、小さいときからお母さんも気を付けてあげてください。

この記事を書いたライター

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楠本佳子さん

こどもみらい塾(岡山)」塾長。自身の子育てや教育経験を活かし、ママを対象としたセミナーや個別相談も行っている。著作に「12歳までに勉強ぐせをつけるお母さんの習慣」>ホームページはこちら

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