子どもってどうして出したら出しっぱなしなんでしょう。「早く片付けなさーい!」と毎日、何回言ってもいまいち効果がない…。出したら戻すって、一体いつになったらできるのでしょうか?できるようにするための声掛け術を年齢別にご紹介します。

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“片付け方”を教えたことはありますか?

0~1歳の頃は引っ張り出すのもひとつの遊びだと思って、ママも温かい目で見ていたと思います。2~3歳になってくると、だんだんイライラしてきますね。そして「片付けなさい!」、「使ったら元に戻してー!」と叫びはじめます。

このとき考えてほしいのが「子どもは片付けるという意味をわかっているのか?」という点です。

離乳食が始まった頃は「スプーンはこうやって使うんだよ」、「フォークは刺して使うよ」など、ひとつひとつ教えてきましたね。おむつ外しのころも「うんちはトイレでしようね」、「お尻をふく紙はこれくらいの長さだよ」と教えます。でもお片付けに関しては「片付けなさい。」この一言で終わらせていませんか?

実は、子どもは「片付ける」ということをよく理解できていません。片付けるとは「元にもどす」「ぐちゃぐちゃをなんとなくまとめる」ぐらいに思っている子も少なくありません。

まずは、ママの考えている“片付ける”の意味を正しく共有することが大切なのです。

正解の形を決めることから始めよう

「おもちゃを片付けなさい」と一言で伝えても、その捉え方はその子によってまちまちです。ママの頭に正解はあっても、それを子どもはわかっていません。

例えば、レゴがどこにどのように納まっているのが「片付いている状態」なのか。ママは、すべてのレゴは一カ所の箱に入っているのが正解なのかもしれない。でも子どもは「部屋の端に寄せればいい」、「とりあえずどこかの箱に入っていればいい」が正解なのかも知れません。

また「組み立てて作ったものは壊したくない」、「シリーズ毎に分けたい」と、次第に片付け方にも希望が出てきます。そこで、それぞれのおもちゃ毎に、お互いの理想(正解)をすり合わせる作業が必要になります。

ママの正解は教えなくては伝わりませんし、子どもの片付けたい理想もくみ取ってあげましょう。

【2~3歳】“片付け”の意味を教えよう

2~3歳の場合、どのように片付けたらいいか本人はまったく分からないので、まずは片付けとはどういうものか教えましょう

理想のおもちゃ箱は、絵や文字で中身がなにか明記してあり、大きく分けられる収納です。

保育園や公共の遊び場(公民館といった場所)にある収納のようなものです。ぬいぐるみは「ぬいぐるみBOX」と書いてある箱へ、大きな分類で分けて、収納することを教えてあげましょう。

2~3歳への声かけ方法

「片付けなさい!」ではなく、「ご飯の前に、ぬいぐるみはこの箱にいれてね。」、「キレイに片付くと気持ちがいいね」、「おもちゃをお家に返したら絵本を読もうね」といった声かけがいいです。

【4~6歳】相談しながら要・不要の分別も

年齢が進むと、片付けに対して理解が深まっていきます。このころから、おもちゃ収納の方法は、子どもと相談しながら作りあげていきましょう。不要になったもの・もう使わないものを手放すことも覚えていきたいですね。

4~6歳への声かけ方法

「これは最近使ってないけどさよならする?」、「お誕生日の前に新しいおもちゃを入れる場所をつくろうね」、「出しっぱなしだと、家族みんなが困るよ。」といった声かけが理想です。

片付けができる子にするには、まずはきちんと“片付ける”ことの意味を教えることから。そして、子どもの片付け方もくみ取りながら、収納方法を考えていけるといいですね。

この記事を書いたライター

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藤井あや子さん

家事代行サービスを通じて得た経験から独自の効率的な部屋作り・家事らく技を確立。個人宅をスッキリ空間に変身させる整理収納・お片付けサポートサービスを行う。また自宅を公開した収納セミナーも開催中。第5回SHUFU-1準グランプリ。整理収納アドバイザー。

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