こんにちは、編集部・ざわPです。最近テレビ等のメディアでも話題の家事代行サービス。今回はそんな家事代行の裏側に潜入! お仕事体験を通じて分かった使いどころをご紹介します。

忙しいワーママのみなさんは、「多少お金をかけても時間を買いたい」「たまには気持ちに余裕をつくりたい」という人も多いと思います。面倒な家事を肩代わりしてくれる家事代行はそんな人にピッタリのサービスですよね。

ただ、僕もそうなんですが

  • 何をどこまでやってくれるの?
  • 知らない人を家に入れるのにはちょっと…

といった不安や抵抗感がイマイチ拭えないのですよ。

だったら自分で仕事を体験してみればいいんじゃない?ということで、業界大手のベアーズさんにご協力いただき、実際のスタッフと同じ入門編の1日研修を受けてきました。

指導してくれたのはベテランスタッフの前川教官

家事代行って何をしてくれるの?

さて、一口に家事と言っても、料理に洗濯、片付けから雑務まで実にさまざまですが、その中でも一番依頼が多いのは掃除だそう。ベアーズでも基本メニューになっていて、今回の研修で学んだのも掃除です。

掃除の代行と聞くとエアコン掃除などの「ハウスクリーニング」をイメージする人も多いと思いますが、家事代行では専門的な洗剤や器具は使わないのだそうです。

依頼者のお宅にあるモノを使って(雑巾だけは持参します)、日常的な家事を代わりにやるのが家事代行。もちろん、洗濯や料理などほかの家事も要望に合わせてやってくれるそうです。

どんな人が働いているの?

ベアーズでは代行スタッフを「ベアーズレディ」と呼んでいるそうで、その名の通り基本的には女性です。(なので研修のアウェイ感がハンパない)

前川教官はお子さんが高校生になったのを機に働き始めたそうで、子育てが一段落した主婦経験のある人が多いそうです。ベアーズさんに限らず、ほかの家事代行会社も大体同じとのこと。

僕のようなオッサンが突然行くことはありませんのでご安心ください(笑)。

初っ端から怒られる…時間管理と手際がプロの仕事

研修はサービスを提供する上での基本的な指針を学ぶことからスタート。プライベートな空間にお邪魔する上で、ふさわしい礼儀やマナーが必要なのは当然として、

一人一人、求めるものが異なるお客様に的確なサービスをするためには、コミュニケーションが大切

なるほど…。画一的なサービスではない家事代行、思ってたほど単純な仕事じゃない!

身だしなみにも、清潔感を保つための細かい規定があります。

教官さて、持ち物は揃ってますか?
ざわPもちろんです! 替えの靴下、タオル、エコバッグ、ビニール袋…
教官腕時計は持ってますか?
ざわPケータイでいいですよね?
教官ダメです(怒)
ざわP((((;゚Д゚))));ヒエーーーー、すいませんっ!

それまで優しい笑顔を振りまいていた前川教官が一変、厳しい表情に。

聞けば、限られた時間で最大限のサービスを提供するのがプロの仕事。ゆえに手際と時間管理は超重要で、ポケットからケータイを取り出す10数秒ですら惜しいのだそう。また、ケータイではメールや写真など別の目的で使っているという誤解をお客様に与えてしまう可能性があるため、腕時計がマストアイテムとのこと。

すみません…。家事代行をナメてました。

大苦戦!の実地研修

午前中にひと通りのサービスの流れや掃除のやり方を学んだ後、午後はモニターさんのお宅で実地研修です。

内容は2時間半で「リビング」「洗面所」「お風呂」「キッチン」「トイレ」の5カ所(!)を掃除するというもの。

こう言うと叱られそうですが、家ではたまにしか掃除しないので、そもそも不慣れ。その上、始めると凝り性で1カ所に1時間以上かけてしまう偏差値にしたら40程度の僕には、どうやったらこなせるか想像がつきません。

前川教官によれば「大掃除ではないので、1週間分の汚れを落とすつもりでメリハリを付けてやりましょう」とのこと。ご指導を受けつつこなして行きます。

お風呂は洗面所に養生シートを敷いて小物を退避(ついでにボトルを拭いてぬめり取り)。その後、壁、浴槽、床、排水口を順番に洗います

大変なのは拭き上げ。水滴を残さないように全体を濡れ拭き→乾拭きで仕上げます。鏡や金属製の蛇口など光るものはピカピカに磨いて清潔感UP!

続けて洗面所もキャビネット扉、鏡、ボウルから下の棚や床まで拭き掃除で仕上げて行きます。

小物の向きを揃えるちょっとした気配りも心地よさに繋がるそうです(写真は揃える前)。

と、ここまでですでに1時間半ほどが経過。一心不乱にやったつもりでもスピードが全然足りない!無念のタイムリミットで、キッチンとトイレは一緒に研修を受けたもう一人のメンバーに任せました。

キッチンは五徳やグリルなどのコンロ周り、シンク、排水口もキレイにお掃除
「尿はねが気になる」とのご要望があったトイレは、便器はもちろん床も拭き掃除。雑巾はトイレ専用のものを使います。

リビングは触ってはいけないモノがあるケースが多いため、最初の打ち合わせでお客様に確認しておきます。

掃除機は床を傷つけないために手持ちが基本。また壁や家具に当てないよう、寸止めするのだと教わりました。

ほこり取り、掃除機がけ、フローリングの雑巾がけ(水拭き→乾拭き)の流れです。

最後に5カ所それぞれに仕上がりのセルフチェック、お客様確認をしてサービス完了です。

あっという間の2時間半で、二人掛かりでもまったく余裕なし。慣れれば手際よくこなせるようになるそうですが、これを一人でやる代行スタッフさんはプロですね。

やってみて分かった、家事代行サービスの使いどころ

ひと通り体験してみて分かったのは、

  1. 大掃除レベルのものを期待してはダメ(ハウスクリーニングを頼みましょう)
  2. 日常的な汚れはバッチリきれいにしてもらえる!
  3. 限られた時間で密度濃く家事をこなしてくれる

ということ。

頑固な汚れは残りますが、排水口の奥など普段はなかなか手を付けないところも掃除してくれますので、よほどのきれい好きでなければ自分でやる以上の仕上がりだと思います。

また時間制サービスのため、時間内で手際よく作業をアレンジしてくれるのは嬉しいポイント。

さらに触ってはいけない場所への配慮やプライバシーの保護についても研修でしっかりと指導されるので、「他人を家に入れる」というよりは「プロが来てくれる」というイメージに変わりました。

頻繁に利用するとさすがに費用がかさみますが、月に1、2回のリフレッシュとしてなら価値ある投資じゃないかと思います。

興味を持っていたみなさん、一度依頼してみてはいかがでしょう?会社の福利厚生や自治体の補助などで割安に使えるケースもありますので、事前チェックは忘れずに!

ご協力いただいたベアーズのみなさん、ありがとうございました。

P.S.
翌日、見事に筋肉痛になりました。家事ってタイヘン!

この記事を書いたライター

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ざわPさん 総監督

小6男子と年長男子のパパです。最近の趣味はぎゅってWebのアクセス数を眺めながらニヤニヤ晩酌すること。ゲームが大好物のインドア派ですが、ぎゅってWebのおでかけ情報を参考に見聞を広めたいと思います。

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