子育てに自信のあるママなんてどこにもいない!家庭教師・塾講師、東大生・早大生を育てた母であり、子育てセミナーを主催する楠本佳子さんに教わる連載コラム「能力をのばす子育て」。39回目は「勉強する場所」について。

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勉強する場所はどこでもいい?

小学校に入ったばかりで「一人部屋を用意し勉強机を買ってあげたのだから、自分の部屋で勉強しなさい」と言うと疎外感を感じ良くないと言われることがありますね。かえって他の部屋が気になり集中できないこともあります。

リビングなど親のいる場所、安心感のあるところで、勉強をする。ときたまお母さんに「これは何?」と聞きながら勉強するのはとても良いことだと思います。

結局は、どんな机でどんな部屋で勉強してもいいわけで、要は安心して、集中できるところで勉強するのが一番なのです

大きくなっても1人で勉強ができない…。

しかし、ずっとリビングで勉強するのも実はいろいろな弊害があります。まず、きょうだいがいるところ。「『弟や妹がうるさい、静かにさせてくれ』と子どもが言います。」と悩むお母さんがいます。

弟や妹も一緒に何か勉強するとか、静かに本を読むとかできるのなら、まだいいのですが、毎日これでは小さいお子さんにとって、大変なことではないでしょうか。

小さい子どもをおとなしくさせておくべきか、お兄ちゃんお姉ちゃんが静かな部屋で勉強すべきか。私は後者をおすすめします。

実は中学生や高校生になって、家で勉強できない、とぼやく生徒がたくさんいます(特に男の子)。さすがに中学生や高校生になるとリビングでは勉強しなくなることが多いのではないでしょうか。

しかし一人で勉強をする癖がついていないため、一人になるとどうしてもできない。スマホをみたり、ゲームをしたり、寝てしまったりと、自分でも勉強したいけどどうしても集中してできないと言います。

監視の目がないとできない!これでは困ります。初めのうちはどこでも良いと思うのですが、年齢に合わせてたまには自分の部屋でやってみるとか、徐々に一人きりでもできるようにしていくと良いと思います。

この記事を書いたライター

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楠本佳子さん

こどもみらい塾(岡山)」塾長。自身の子育てや教育経験を活かし、ママを対象としたセミナーや個別相談も行っている。著作に「12歳までに勉強ぐせをつけるお母さんの習慣」>ホームページはこちら

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