/ 2018.03.15

時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「非認知能力を育む“探検ごっこ”」について。

休日は無理して遠出せず、近場で遊ぼう

「仕事のある日はいつも時間が足りない!」という悩みをワーパパ、ワーママからよく聞きます。お休みの日にはその分、子ども達をどこかに連れて行って遊んであげたいな、と思っている人も多いようですね。

準備に遠出に人混み、仕事でちょっと疲れているときには億劫になることもありそうです。そんなとき、家の周りで楽しめるこんな遊びはいかがですか。行き帰りの時間もないし、お金もかからないし、子ども達は盛り上がるしで、一石三鳥の「探検ごっこ」です。

必要な物も一緒に考えて準備を

まず家の周りを探検しに行くことを提案します。「必要な物は何かしら?」そんな投げかけで荷物を一緒に準備しましょう。望遠鏡(工作で作っても良いですね)、虫眼鏡、手帳、色鉛筆、ビニール袋、帽子、軍手、虫除け、飲み物、おやつをリュックに詰めて。

準備が出来たら模造紙(なければ画用紙をつなげた物)の真ん中に家の目印を書き、そこから覚えている範囲で地図を書き込んでいきます。精度が高い必要はなく、自分の住んでいる近所を知るのが目的なので、子どもがよく知っている目印を入れます。そこまで出来たら出発!

地図を思い出しながら探検に出かけます。花が咲くと分かる木、大きな犬がいる家、虫を見つけたら観察してスケッチ、葉は色鉛筆と紙でこすり出し、珍しい石は拾ってビニール袋に入れます。

甘い香りのケーキ屋さん、坂がきつい道、おばあちゃんのいるお店、ポストや交番、踏切が見える場所、面白い絵の看板など、子どもの目線で発見に驚きながらお散歩しましょう。

いつものお散歩が、非認知能力を育む時間に

帰ってきたらその日に発見したことを地図に書き込んでいきます。ちょっと疲れた大人の気持ちをほぐしてくれることもあります。

例えば銀杏の木が近くにあったら、これからの時期は小さな銀杏の赤ちゃんが発見できますので、子どもと一緒に可愛い葉をぜひ眺めてみて下さい。なんだかほっこりするのではないでしょうか。ちょっとした工夫をするだけの「探検ごっこ」

いつものお散歩が“考えて行動する非認知能力”と“親子の愛着関係”を育む楽しい時間へと様変わりします。

何か買ってもらう、特別な場所に連れて行ってもらうよりも、子ども達が喜ぶのはなぜでしょう。気持ちがほぐれた笑顔の親と過ごす時間が、子どもは何よりも大好き!だからなのです。

この記事を書いたライター

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荒井聖子さん

SakuraEdu代表 コドモンテワークショップ主宰 
目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング、小学校受験指導をしながら、通算100回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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