2017.06.07 / 2017.09.19
なかなか家計を見直せなくてマネープランが心配。そんな働くママの家計簿をファイナンシャルプランナーの氏家さんが診断! 今回は老後と教育資金の上手な貯蓄法を知りたい、埼玉県・E.Aさんのケースです。
家計簿 Check!
- 月間収入(手取り)
-
- パパ
- 180,000円
- ママ
- 165,000円
- 月間支出
-
- 住居費
- 64,000円
- 食費(外食費含む)
- 40,000円
- 水道・光熱費
- 20,500円
- 保育費
- 20,000円
- 教育費(習いごとなど)
- 10,000円
- 通信費(インターネット・携帯電話)
- 19,500円
- 車費
- 14,000円
- 保険料 学資保険
- 22,860円
- パパの個人年金
- 20,000円
- ママの個人年金
- 10,000円
- パパの医療保険
- 35,000円
- ママの医療保険
- 25,000円
- 夫妻のお小遣い
- 20,000円
- 趣味・レジャー費
- 10,000円
- 貯蓄
- 14,140円
- ボーナス時収入(手取り)
-
- パパ
- 70,000円
- ママ
- 180,000円
- ボーナス時支出
-
- 臨時お小遣い
- 50,000円
- 貯蓄
- 100,000円
- ローン返済
- 47,000円
- 現在の資産
-
- 貯蓄
- 2,800,000円
advice 1老後資金は保険を見直し確定拠出年金に
全体的にバランスが取れていますが、目に付いたのが保険料。これを見直せば、浮いたお金で老後資金準備と中学受験費用が捻出できます。
個人型確定拠出年金制度を利用すれば、掛け金が所得控除になり税金が安くなる、運用期間中は運用益が非課税になるなどのメリットも。老後資金作りが目的なら、ぜひ活用を検討してみて。
60~70歳の間で受け取り開始となるので、確実に老後資金に充てられます。
advice 2教育資金はローン完済後に生まれるお金で
教育費はゴール=大学から考えるのがセオリー。E.Aさんの場合、大学資金は学資保険でカバーしているので、次に検討するのは中学受験の塾代と中学・高校の学費です。
塾代は小4~小6の3年間で1人200万円から。私立中学の学費は年間100万円が目安。お子さんが小4のときに住宅ローンを完済予定なので、塾代や学費に充てられます。
節約できた保険料も一部は教育資金に回しましょう。
result保険を見直し、受験費用や老後資金に回そう
保険料以外は、細部まで節約された健全な家計簿です。共働きで小さなお子さんがいる3人家族なら、食費は4~5万円に押さえたいところを、しっかりと収められているのも素晴らしいですね。
学資保険、個人年金は貯蓄目的なのでいいとしても、それ以外の保険料が30代夫婦で6万円は高すぎです。シンプルな掛け捨てタイプの医療保険・生命保険に見直せば、夫婦で1万円程度に抑えられます。
診断してくれたのは
- 氏家祥美さん( ファイナンシャルプランナー )
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女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。個人相談やメディアを通じ女性の活躍を支援。著書に「子どもの年代別大学に行かせるお金の貯め方」(PHP研究所)他。
※この記事は、2017年5月発行の「ぎゅって 6月号」に掲載した記事を再編集したものです
illustration AKIBA Akiko