/ 2017.09.19

なかなか家計を見直せなくてマネープランが心配。そんな働くママの家計簿をファイナンシャルプランナーの氏家さんが診断! 今回は老後と教育資金の上手な貯蓄法を知りたい、埼玉県・E.Aさんのケースです。

家計簿 Check!

月間収入(手取り)
パパ
180,000円
ママ
165,000円
月間支出
住居費
64,000円
食費(外食費含む)
40,000円
水道・光熱費
20,500円
保育費
20,000円
教育費(習いごとなど)
10,000円
通信費(インターネット・携帯電話)
19,500円
車費
14,000円
保険料 学資保険
22,860円
パパの個人年金
20,000円
ママの個人年金
10,000円
パパの医療保険
35,000円
ママの医療保険
25,000円
夫妻のお小遣い
20,000円
趣味・レジャー費
10,000円
貯蓄
14,140円
ボーナス時収入(手取り)
パパ
70,000円
ママ
180,000円
ボーナス時支出
臨時お小遣い
50,000円
貯蓄
100,000円
ローン返済
47,000円
現在の資産
貯蓄
2,800,000円

advice 1老後資金は保険を見直し確定拠出年金に

全体的にバランスが取れていますが、目に付いたのが保険料。これを見直せば、浮いたお金で老後資金準備と中学受験費用が捻出できます。

個人型確定拠出年金制度を利用すれば、掛け金が所得控除になり税金が安くなる、運用期間中は運用益が非課税になるなどのメリットも。老後資金作りが目的なら、ぜひ活用を検討してみて。

60~70歳の間で受け取り開始となるので、確実に老後資金に充てられます。

advice 2教育資金はローン完済後に生まれるお金で

教育費はゴール=大学から考えるのがセオリー。E.Aさんの場合、大学資金は学資保険でカバーしているので、次に検討するのは中学受験の塾代と中学・高校の学費です。

塾代は小4~小6の3年間で1人200万円から。私立中学の学費は年間100万円が目安。お子さんが小4のときに住宅ローンを完済予定なので、塾代や学費に充てられます。

節約できた保険料も一部は教育資金に回しましょう。

result保険を見直し、受験費用や老後資金に回そう

保険料以外は、細部まで節約された健全な家計簿です。共働きで小さなお子さんがいる3人家族なら、食費は4~5万円に押さえたいところを、しっかりと収められているのも素晴らしいですね。

学資保険、個人年金は貯蓄目的なのでいいとしても、それ以外の保険料が30代夫婦で6万円は高すぎです。シンプルな掛け捨てタイプの医療保険・生命保険に見直せば、夫婦で1万円程度に抑えられます。

診断してくれたのは

氏家祥美さん( ファイナンシャルプランナー )

女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。個人相談やメディアを通じ女性の活躍を支援。著書に「子どもの年代別大学に行かせるお金の貯め方」(PHP研究所)他。

※この記事は、2017年5月発行の「ぎゅって 6月号」に掲載した記事を再編集したものです

illustration AKIBA Akiko