幼児~小学生の子どもを持つ20人のママに、習い事事情について聞いてみました。選んだ理由から、大変なこと、嬉しかったこと、嫌がり始めたときの対処法など、リアルな声をお届けします。

question子どもが通っている習い事は?

人気の習い事ベスト3は、「スイミング」「ピアノ」「英語」。その他には、「サッカー」「テニス」「積み木教室」「ギター」「日本舞踊」など実にさまざま!

question習い事を掛け持ちしていますか?

全体の27.8%が2つ以上の習い事をしている、という結果が出ました。また、「いいえ」と答えた人の中でも57.7%の方が「これから通わせたい・通わせる予定の習い事がある」と回答されていました。

questionその習い事を選んだ理由は?

スイミング

「水を怖がっていたので、慣れてほしいという思いから」(女の子・5歳)
  • 「健康や体力づくりに良さそう」(男の子・6歳/男の子・4歳)
  • 「親や上の子が習っていたので必然的に」(男の子・6歳/男の子・4歳)
  • 「水泳の授業についていけるようにするため、小学校に入ったら野球をやる予定だったので、肩を柔らかくするため」(男の子・就学児)
「私自身スイミングに通っていたので、やらせたいと思った」(左:男の子・4歳/右:男の子・5歳)

ピアノ

「保育園で先生がピアノを弾いているのに憧れて、本人の希望で習い始めました」(女の子・5歳)
  • 「私のピアノを実家から運んできた際、娘に弾かせてみたところ楽しんで弾いていたから」(女の子・6歳)
  • 「音楽に親しんでほしい。頭も身体も刺激するピアノは知育的にも有効と思った」(男の子・就学児)
  • 「本人がやりたがっていたので」(女の子・就学児/女の子・5歳)

英語

「評判が良かったから」(女の子・5歳)
  • 「英語を話せるようになってくれたらいいな、と思ったから」(女の子・就学児/男の子・就学児)
  • 「機関車トーマスが好きな息子。いつか本物のトーマスに会って会話したい、という本人の希望で」(男の子・6歳)
  • 「小学校で英語が必修科目になるのでやらせたいと思った」(女の子・6歳)
  • 「体験してみたところ、リトミックの要素も多く、とても楽しんでいる様子だったので」(女の子・6歳)

その他

「担任の先生がギターを弾ける人だったので、先生への憧れから始めました」(女の子・就学児)
  • 習字「字がとにかく汚かった。漢字テストで答えが合ってるように見えるのに、字が汚すぎて×がついていたことがきっかけ」(男の子・就学児)
  • 日本舞踊「和の習い事をさせたくて、興味があった和太鼓の生徒募集で問い合わせ。条件が小学生以上だったので、3才からできる日本舞踊を見学に行ったのがきっかけ」(女の子・就学児)
  • 公文「小学校の先取り学習や復習のため。ワーキングマザーなので勉強を見てあげる時間が少ない」(男の子・就学児)「もうすぐ小学生なのに、ひらがなを書けないことが心配だったため」(男の子・6歳)
  • 空手「年中のころ、体力があり余って仕方がない感じで、お姉ちゃんを叩くなどの行為が増えたので、発散させる場として選んだ。甥っ子が空手をやっていて、甥が強くて優しい子であることが、体験に行こうと思ったきっかけ」(男の子・6歳)
  • 体操「親が運動苦手でインドア。運動を教えられないので、子どもが体育が苦手にならないようにと、「体の動かし方」の基本的なことを教えてくれる教室を選んだ」(女の子・就学児)

他にも陸上やテニス、ダンス、そろばんなどもあり、「本人がやりたがっていたから」「とても楽しんでいる様子だったから」などの理由が多く見られました。

question通っている曜日と時間帯は?(※複数回答)

平日 92.9%
休日 31.0%

平日と答えた92.9%のうち、約8割が夕方16:00以降に通っています。仕事があるため、週末に連れていくママも多いようです。

ただし、「日曜日にスイミングに通っているのだが、いろいろと用事が週末に入ってくるので振替が溜まりがち」(男の子・6歳)、「週1といえども、貴重な休日の土曜日に他の予定が入れられない、というスケジュール調整が大変な時がある」(女の子・就学児)という声も。

また、平日の場合でも「ワーキングマザーなので、習い事は土曜日か平日だと17:00台や18:00台。タイムスケジュールを気にしないと、夕飯の支度に支障がある。公文の時間が長すぎると、そのまま外食になることも」(男の子・就学児/女の子・5歳)という意見もありました。

question月謝はどのくらいかかってる?

「6000円代~7000円代」と答えた人が半数以上。子どもが増えると、その分月謝も増えていくので、家計とのバランスに悩む人も多いようです。

question送迎はどうしている?

「親が連れていく」と回答した人のうち、就学児が43.2%。「1人で通っている」と回答した人のうち、就学児が14.3%。「教室のバスに乗る」など送迎不要と回答した人のうち、就学児が80%という結果に。
 
習い事をするにあたって、送迎は大きな壁のひとつ。働いているママに負担のかからない、保育先や学校の近くから送迎バスが出ている習い事を選ぶのも一つの選択肢です。

また、必ずしも近所で気に入った習い事があるわけではないので、車で10~30分かけて行くという人も多数。やはり、どうしても「親が連れていく」割合が多い、という結果になりました。

question実感している効果は?

スキルアップを実感!

「びっくりするほど上達しました!学校で選ばれるほどになり、今は初段という階級も頂けて、親としても本当にうれしいです」(男の子・就学児)
  • ピアノ「ピアノが上手になり、学校での音楽発表会などで目立つように」(女の子・就学児)
  • 積み木教室「集中力、忍耐力、自分で考える力、聞く力、見る力、自分の意見を発言する力、判断力がとても身についた」(女の子・就学児)
  • 公文「算数は2学年先をやっているので、学校の算数の授業を問題なく理解し、宿題も終わらせるのも早いです。 計算力がついて本人も楽しそう」(男の子・就学児)
  • 体操「親が教えていないのに、跳び箱や鉄棒、縄跳びができるようになった。本人も得意だと思っているのでありがたい。 また、娘のバランス感覚が良くなった」(女の子・就学児)
  • 英語「英検5級に合格!耳が良くなり、聞き取りができるようになってきた」(女の子・就学児)

体力がついた!

「進級すると帯の色が変わり、大会を観るたびに成長を感じられるのも良い」(男の子・就学児)
  • サッカー「近所の小学校でやっている少年団サッカーで、土日3時間みっちり練習。足が速くなり、持久力がついたような気がします。何より本人に自信がついてきたみたいです」(男の子・5歳)
  • スイミング「風邪をひきやすかったのですが、最近では身体が強くなった気がします」(男の子・3歳)
  • 空手「体幹が強くなった気がする」(男の子・就学児)

忍耐力・精神力がついた!

「1音階くらいは楽譜が読めるように。自分の大好きな曲を選んで弾きたいと言っています」(女の子・6歳)
  • 空手「強さだけではなく、人間力を育ててくれるいい道場に通えて、挑戦する気持ち、先輩を敬う姿勢、あいさつなどたくさんのことが身に付いてきている」(男の子・6歳)
  • スイミング「年長になったくらいから、2ケ月に1回ある進級テストで合格したいという目標を持ち、それに向けて努力をするようになった」(男の子・6歳)
  • ダンス「本人がダンスを楽しめるようになり、毎朝ストレッチをしてから登校している。自分から上手になるために努力できるようになってきた。「練習すれば上手になれる」という自信と自覚ができた。精神面でかなり成長している」(女の子・就学児)
  • ピアノ「年に一度大きなホールで発表会があります。とても大きなホールで、たくさんの人の前で発表することに慣れさせるのはとても良いことだと思います。本人も上手く弾けた時の喜びはとても大きいと言っていました」(女の子・就学児)

また、特に効果は感じないが、「楽しそうに、こどもがやっているのでそれでよし!」「楽しんでいるのが何よりの成長」という声もありました。

question大変なこと・失敗したかも…と思うことは?

日々の練習が大変

「週1、1時間の習い事ではすぐに忘れてしまうので、毎日のフォローが大事。簡単な英会話や宿題は毎日続けています」(女の子・就学児)
  • ピアノ「毎日練習が必要だが、平日に練習を見てあげられる時間が取れない」(女の子・6歳)
  • ピアノ「日々の練習は億劫なようで、自主的に練習を始めることはほぼなく、毎日のように練習することを促す声かけが必要。また、いざ練習を始めても、うまく弾けないとイライラして機嫌が悪くなるので、機嫌を直し、前向きに練習に取り組めるようフォローするのがとても大変」(男の子・就学児)
  • 英語「ホームワークは、親が介入して毎日行うものが含まれているため、日々、忘れずに実施することがなかなか大変」(男の子・就学児)

スケジュール管理に四苦八苦

  • そろばん「人気のある教室に入ったので、欠席したあと振替の予約をするのが難しい。行きたい日はすぐに満席になってしまう」(女の子・就学児)
  • スイミング「定員がいっぱいで、振替授業が取りにくい」(男の子・4歳)

時間を取られる

「ドリブルが上手に!ただ、車で30分かけてサッカースクールに行く道のりはなかなか大変」(男の子・5歳)
  • ダンス「引っ越したので、送迎に時間がかかるように。発表会の衣装の準備や、そのための話し合いに時間を取られる」(女の子・就学児)
  • サッカー「屋外で3時間みっちり、子どもを見ていなければいけないのが大変です。特に何をやるわけでもないのですが…」(男の子・5歳)
  • 英語「送って1時間後に、再びお迎えという短時間での二往復は結構大変。もっと遠い家の子のママは公園で時間をつぶしていて大変そうでした」(男の子・6歳)

進みすぎたがゆえの苦労も

  • スイミング「始めたのが早い時期だったため、進級も早かった。そのため友達がいる幼稚園児クラスではなく、小学生クラスに通わなくてはならず、時間も遅めスタートな上、大きい子の中に混ざってやるので、クラスに慣れるまで泣いて大変だった」(男の子・6歳)
  • スイミング「進級するにつれコーチからの指示も難しくなり、細かい指示の意味を理解できず。息子ならではの要領の良さである程度は進めたが、数字をきちんと数えられなかったため、息つぎのタイミングがわからず不合格続きに。一度やめて、年長の夏くらいからまた再度始めようかと検討中」(男の子・4歳)

他にこんな声も

「算数からスタート。嫌がった時期を乗り越え、最近国語も始めました」(男の子・就学児)
  • 空手「空手着は厚手の綿なので乾きにくく、洗濯が大変」(男の子・就学児)
  • テニス「週1、1時間のレッスンで、月に約9000円の出費は痛い!」(男の子・就学児)
  • 体操「今では大好きな体操だが、幼稚園児の頃は、行くのが嫌だと泣いてわがままをいうので、強制的に連れて行くのが大変だった」(女の子・就学児)

question習い事を辞めたことは?

回答は「ある」「ない」それぞれ50%でした。半数が何らかの理由で、習い事を辞めたという結果に!辞めた理由はさまざまです。

合わなかった!

  • サッカー「性格が優しく、気が弱いため、団体競技に向いていないと思ったので」(男の子・就学児)
  • 体操教室「区の体操教室。月謝が安いのでやりましたが、年齢もレベルもミックスのクラスで、割と活発な娘には物足りなかったです」(女の子・就学児)

目標を達成したため

  • スイミング「目標としていた平泳ぎ25mを達成したので」(男の子・就学児)
  • スイミング「バタフライもできるようになり、これ以上は必要ないと親子で判断」(女の子・就学児)

嫌がったため

  • スイミング「長男の姿を見て習いたいと始めたが、半年で嫌がるようになり、1年で辞めました」(男の子・6歳)
  • スイミング「連れて行く道中、行ってからのレッスン中もずっと泣いていたり、レッスン中はトイレに何度も行ってサボるなど嫌がっていた。ある日、わが子がプールから泣きながら脱走。ちょうど喘息の様子もよくなり、薬が不要になったタイミングだったのでやめた」(女の子・就学児)

先生との相性が悪かった

習い事は先生との相性も大事!「バレエを楽しんでいる娘。先生が褒め上手、娘がその気になっている!」(女の子・就学児)
  • 公文「試験にどんどん受かり、本人が問題の理解をできないところまで単元が進み、宿題に時間がかかりすぎるようになり、勉強自体が嫌いになってしまった。 先生との相性も悪く、相談しても『そのうち慣れます』としか言ってくれず、過去の単元に戻らせてくれなかった」(女の子・5歳)
  • 英語「本人は楽しそうでしたが、カリキュラムが進まず、先生に相談したら、『他の子が英語理解が遅れているので先に進めない』と言われ、3ケ月待ったが、全く進展がなかったので踏ん切りをつけました」(男の子・就学児)
  • リトミック「一緒にやっていた子が乱暴で、レッスンの初めから突き飛ばされたり叩かれたりして泣いてしまい、全くレッスンに参加できないことも多々あったが、先生に相談したら『私たちも気になってました。でも、怒ることはできない決まりなので、気になるなら他の曜日に移っては』と言われてやめました」(男の子・就学児)

他にこんな声も

  • 公文「宿題をやらせるのは負担だった。辞めたのは、仕事復帰して通えなくなったため。平日、週2日教室に行くのは働く母にはきつい」(男の子・6歳)
  • 体操「幼稚園時にやっていたが、引っ越したら良いところが見つからなかった」(女の子・就学児)

question子どもが習い事を嫌がったときの対処法は?

お願い&だまし作戦!

  • ピアノ「ピアノの復習をなかなかやらない娘に対して、パペット人形を使い『〇〇ちゃんの素敵なピアノ聴きたいな~?』と甘えたりすると、お世話好きな娘はメロメロになり、弾いてくれます。が、仕事後の疲れ切った体でコレをやるのは正直、面倒くさい」(女の子・5歳)

思い切って、練習量をアップ!

  • スイミング「辞めたがっていたけれど、あえて週1を週2に増やしたら、どんどんテストで合格するようになり、好きになった。なかなか技術が進歩しなくて嫌がっているようなら、頻度を増やすと、習ったことが定着して良いかもしれない」(男の子・4歳)
  • スイミング「クロールに苦戦し、辞めたいと言い出した兄。完全に停滞期だったので、休日はパパと市民プールへ行かせ、できない部分を練習しました。そして、最後は合格したら〇〇買ってあげる!と物で釣りました(笑)」(男の子・6歳)

休ませる&じっと待つ

  • スイミング「やりたくないなら休ませる。わが家の場合は、習い事自体が嫌になるのではなく、その時が嫌というパターンだったので、無理にさせず、本人のモチベーションが上がるのを待ちました。親としては、これだけできるようになって凄い!というような声かけをして、気分を上げた」(女の子・5歳)

刺激を与える

  • ダンス「娘の傾向として、夏休みは何に対してもダレやすいので、ダンスの公演を観に行ったり、ダンスの映画を見に行った。また、娘のレッスンの後、他のクラス(娘よりも年上)を見学させてもらったり、過去の発表会のビデオを見て、『あの時も上手だったけど、一年でこんなにたくさん練習したね』など感想を言う。「前回より良くなってる」「背筋が良く伸びている」「先生の話をよく聞いてるね」など一文で簡潔にレッスン中の感想をこまめに言うようにしている」(女の子・就学児)

説得&メリットを提示する

  • 英語/音楽「時々、習い事を「やめたい」と言い出す娘。じっくり理由を聞いてみると、どうやら『幼稚園から帰ってきて、疲れてるのに行きたくない』ということのようで、習い事自体が嫌なわけではない様子。そんなときは、「続けてたらこんな良いことがあるよ~」と続けるメリットを話して聞かせ、本人のやる気が出るようにしています」(女の子・6歳)
  • 体操行く前「今まで体操を頑張ってきたから、跳び箱ができるようになったんだよ。今日行ったら、また新しいことができるようになるよ!」と言い、終わったら「今日は何をやった?次はきっともっと上手にできるよ」と言って励ました。外で縄跳びをしているときなど、体操と関係のない場面で、「上手になったね~!体操で頑張っていたからかな?」とできることを体操教室と結びつけて話した」(女の子・就学児)

いかがでしたでしょうか?習い事選びや、子どもが挫折しそうなときの声がけの参考にしてみてくださいね。

この記事を書いたライター

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田賀井リエさん

フリーライター&エディター。日々、ママに役立つ情報にアンテナを張り、発信している。生き物と機械おたくの息子と、おしゃれが大好きな娘のママ。

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