女性管理職が3割なら、主夫も3割に!壮大な野望の元に集まったフツーの主夫たちが語る「秘密結社主夫の友コラム~ぼくらの言い分~」。今回の担当は兼業主夫の杉山ジョージさん。

こんにちは。秘密結社「主夫の友」の広報、杉山ジョージです。中2の長女と年長の次女を子育て中の兼業主夫で放送作家をしています。

僕は毎年パパ、もしくは奥さんが妊娠中のプレパパと、数百人くらい会っているのですが、子育て関連のイベントで出会ったパパからの相談された内容についてつづっていきます。

このお悩みもまた夫婦の“あるある”なのです。

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妻が家事・育児をふってくれない

相談してきたパパはお子さんが5歳の男の子。夫婦共働きで、平日も週に2回は寝かしつけをするために早く帰っているというパパ。

印象的だったのは「週末は協力して家事・子育てするのがベースで、本当は大変な平日にどれだけ関われるかだと思っています。」

という、うちの妻に爪の垢を煎じて飲ませてみたい(汗)ほど本当に素晴らしい考え方を持っていました。

さて、そんなパパが悩んでいることは「妻がいつも疲れていること」とのこと。

そりゃフルタイムで働きながら、毎日元気すぎる5歳男子と過ごしていれば、疲れてしまうのも無理はないところもあるのですが、もう少し詳しく話を聞くと、こんなことを言っていました。

妻への熱い思いは伝わってきましたが、僕にはどうにも違和感がぬぐえません。

家事を夫にふっても断られる

今回はたまたま夫婦向けのイベントだったので、奥さんにも話を聞くことができました。というか、むしろその奥さんから相談された内容が“まさか”のものでした。

どうしたら、夫に家事や育児をちゃんとやってもらえますか?

ただただビックリ!旦那さんからは妻はもっと自分で家事育児をやりたい人、と聞いていたはずなのに。

「子どもが好きでたくさん遊んでくれるし、平日に早く帰ってきてくれるのは嬉しい。きっと子育てに積極的な方だと思います。

ただ、なんかズレているというか、どれほど話しても変わらないところがあって、とにかくマイペース。」

そこで「夫に家事や育児をふったことはあるか?」と聞いてみました。

前は結構ふっていましたけど、最近はやめました。夫にお願いすると、断られることが多くて。

えー!!!真反対な意見の夫婦…。

断っている意識は皆無

立場は逆ですが、わが家の数年前がフラッシュバックしてきました。まさにこういう内容でケンカしたことがあります。

例えば、仕事で外に出ているときに水のストックがないことに気付き、妻が先に帰る日だったので「帰りに水を買ってきておいてください」と連絡すると

「今日、荷物思いから無理。」

チーン。そして、その次の日、水のストックが無くなると、妻から「水がない」と言われたので、ちょっとバタバタが続いていて買えなかったことを改めて伝えると、

「言ってくれたらやるのに。」

いやいや、断ったやないかーい!とケンカ勃発。しかし、その中で分かったのは彼女の中で「断った」という意識がない。

「ただ、出来ないから出来ないと言っただけ」なのだそうだ。同じに聞こえるけど、そこにはマイペースな言い分があった。

「とりあえず要求を伝えてほしい、でもやるかどうかはこちらが決めます。」

つまり、僕に対して断ったのではなく、自分でできないと判断しただけのよう。

いやいや、そんなにあなたのペースで家は動いていないのです。それ以来しばらくは「言ってくれたらやるのに」というスタンスの妻には頼まなくなりました。

試しに一度、相手のペースに合わせてみる

いつものことながら、こうやって書くと妻の悪者度がどんどん上がっていくのですが、僕はあんまりそう思ってないです。

多分30も過ぎてしまえば、マイペースな人はあまり変わらないし、実際相手側も僕に対する不満があるはずです。

そこで僕は一回、徹底的に妻のペースに合わせてみました。そうしたら当然妻は不満を言い始めます。それをいっぱい聞いているうちに、

「そんな風に考えていたのか!」

という気付きが色々と出てきました。

例えば、食卓がごちゃごちゃしているのが嫌なので、食べ終わったものから少しずつシンクに入れていく僕に対して、食べ終わるまで動くな、と思っていたこと。

洗い物が少ないうちに食器洗いを済ませようとすることにも、水がもったいないからもう少しまとめてやってほしい、と思っていたこと。

確かに妻がどう感じているかは一切考えずにやっていたことだったのですが、これが気になっていたとは!しかも考えているポイントが見事に違う。

全部は無理ですけど、部分的にでも一回相手のペースに合わせてみて「なんで?」を全部ぶつけてみると、意外とスッキリします。その流れで一応伝えておきました。

言ってくれたらやるって言うけど、ぶっちゃけ俺が頼んだとき、結構、断ってるよ。だからふれない。

妻は「え!」と驚いていました。まあ、そういう人ですから。最後に、最近になって妻からこんな仕事の愚痴が。

こっちが忙しくしていると“言ってくれたらやるよ”って言う人がいるんだけど、そういう人にはふれないよね。

ですって。

相談してくれた夫婦にはそんな話をしました。しかも二人の目の前で。そしたら笑ってくれましたよ。

やっぱり旦那さんは気付かないうちに結構断っていて、それを初めて認識した様子。こんなことが何かの気付きになってくれたらと思います。

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