2018.05.30
言うことを聞かない男の子にママはいつもイライラ。ママを悩ませる困った行動の対処法をシリーズでお届けしています。ガミガミ叱るよりも効果あり!第2弾は「お店で“買って!”とダダをこねられたときの対処法」。もちろん女の子にも使えます。
index目次
「買って!」と親子バトル勃発
スーパーに行くと、きまって「これ買って~!」とお菓子を片手にママのところに一目散。買ってあげないと、お店中に響きわたるくらいの大泣き。
「ダメよ!」と叱っても、テコでも動かない…。こんなとき、本当に困っちゃいますよね。
このおねだりバトルでは、次のような2つの結末が待っています。
- 親が「買わないよ!」と叱り、子どもに諦めさせる(親が勝つ)
- 「しょうがないから買ってあげる」と親が根負けする(子どもが勝つ)
このように、どちらかが勝ち、どちらかが負けると、負けた方は悔しい気持ちになります。これだと、モヤモヤして後味の悪い終わり方になるだけ。
今回は、ママも子どももスッキリ気分良くおねだりバトルを解決する方法をご紹介します。
子どもの「買いたい!」という気持ちはとても強いので、最初は苦戦するかもしれませんが、次の3つのステップを順番に試してみてください。
おねだりバトルをスッキリ解決する方法
このおねだりバトルを解決するには「子育て3ステップ会話法」を使います。この会話法は、「ステップ1」→「ステップ2」→「ステップ3」の順に進めていきます。
子どもの困った行動がなくなった時点で、ステップは終了です。
ステップ1:「このお菓子が買いたいのね」
まずは子どもに共感してみます。子どもは、欲しいものを我慢するのがとっても苦手。大好きなお菓子が目の前にあれば、欲しくなるのは当然です。
でも、「ダメ!」「買わないって言ってるでしょ!」「ガマンしなさい」と頭ごなしに叱ると、さらにダダをこねてしまいます。
ですから、まずは子どもの気持ちを受け止めてあげることが大切です。ママに共感してもらえると、子どもの感情は落ち着いてきます。
ステップ2:「ママ、困っちゃうな」
「ステップ2」は、「理由+ママの気持ち」という形で伝えます。例えば、「〇〇だから(理由)、ママは△△なの(気持ち)」というようにです。
「お店で騒ぐと迷惑になる」「節約できない」「健康に良くない」など、ママがどのような理由で困っているのかを考えて、それを伝えてみましょう。
「ママはボクのことを心配してくれているんだ」ということが子どもに伝わったら、ダダをこねることも少なくなっていきます。
ステップ3:「お菓子を買う曜日を決めようか?」
「ステップ1」→「ステップ2」を試しても解決しない場合は、どうしたらよいか親子でアイデアを出し合います。
「ステップ3」を始めるときは、ママから「じゃあどうしたらいいと思う?」「なにかいいアイデアはあるかな?」などと切り出しましょう。
そして、たくさんのアイデアが出たら、その中からお互いに賛成した解決策を選びます。
「ダメよ!」とママが一方的に解決してしまう方法では、子どもは余計にムキになってしまいますが、相談して決めるなら納得してもらえることが多いのです。
子どもがダダこねをやめてアイデアを実行してくれたら、「ありがとう」「助かるよ」「我慢してくれて立派だね」など、感謝の気持ちを伝えましょう。
それでもダダをこねるときは
子どもの「〇〇したい」という欲求がとても強い場合は、ママの気持ちをなかなか分かってもらえないかもしれません。
でも、ここは根気よく子どもに付き合ってあげましょう。実は、この3つのステップは、子どもの我慢する心を育てるのにとても効果があるのです。
このことを知っていれば、ママもちょっぴり頑張れそうですね。
この記事を書いたライター
ライター一覧- 佐藤麻依子さん
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大学院3年生と大学2年生の男児2人の母。子育て&中学受験カウンセラー歴18年。「子育て3ステップ会話法®」を考案。著書『男の子のための魔法のこえかけ 3ステップしつけ法』。独自のコーチング講座や子育て心理学協会の「ココロ貯金®」講座を提供。イヤイヤ期・思春期・反抗期・受験期の悩みを解決します!