時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「子どもにかけたい言葉」について。

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子どもにかける3つの言葉

私の本棚に、黄ばんで古くなった育児書がずらっと並んでいます。約20年前、上の子の極度な赤ちゃん返りに心を痛め、何か出来ることは?と模索していた時期に読んだ本の数々です。

その中で確実に実践してきたこと、そして子育て真っ最中の人にオススメしていることがあります。

当時「子どもを〇〇する魔法の言葉は?」といった本が多数ありましたが、毎日のバタバタの中で記憶して実践する余裕などありません。

ところが、ある1冊に極めてシンプルで、すとんと腑に落ちる箇所があったのです。本にある丁寧な説明やセリフはともかく、ざっくり言うと

子どもに“大好きよ、宝物よ、味方よ”と声に出して言うこと。

これなら「大好き、宝物、味方」と、普段感じている3つの言葉を繰り返すだけですから、簡単、簡単!1日5分どころか5秒です。

親は「灯台」であり「発射台」でありたい

少し前に話題になった「愛着障害」という言葉がありました。幼少期に信頼できる大人との愛着関係を築けなかった子どもは、その後の人間関係において多くのトラブルを抱えると言われています。

私はベッタリ一緒にいることや、世話を焼くことではなく、愛着関係の土台は「大好き、宝物、味方」だと考えています。毎日の子育てを振り返ってみましょう。

誰しも、つい注意、つい命令、つい指示、ついでに叱咤…。その根っこは子どもを大切に思う気持ちですよね。

でも言葉にしてきちんと伝えていなければ、子どもにとっては「注意、命令、指示、ついでに叱咤」に溢れた家庭になってしまうのです。

いずれは1人で大地を踏みしめ前を向いて生きていく強さ、その過程では嫌なことや辛いことに出合うこともあるでしょう。

そのとき乗り越えていける自立心は、いつも自分を見守って安全な場所があると知らせてくれる「灯台」、味方がいて後方支援してくれるという安全な土台で築かれた「発射台」があってこそ、身に付けるものだと思うのです。

注意、命令、指示、叱咤では「何かに従う」ことしか学べません。

実は「大好き、宝物、味方」の効用は私たち親側にもあって、声に出すと子どもが生まれた当時の気持ちを思い出す人が多いでしょう。

子どもが失敗しないように先回りするよりも、失敗したときに対峙して責めるよりも、子どもの側に立って成長を見守りながら、まずは小さな社会、やがては大きな社会に挑戦する子どもの背中をそっと優しく押す、そんな気持ちを支えてくれると思います。

この記事を書いたライター

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荒井聖子さん
専門家

SakuraEdu代表、コドモンテワークショップ主宰。資生堂に勤務後、目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング等をしながら、通算百回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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