2018.07.27
「東京ペンシルラボ」は北星鉛筆のヒミツや歴史を学べる施設です。工場見学はもちろんのこと、えんぴつを作る際に出る、「おがくず」を利用して作った粘土のワークショップや、短くなったえんぴつを供養してくれる鉛筆神社まで紹介します。
index目次
入口からえんぴつがお出迎え
「東京ペンシルラボ」は東京都葛飾区、京成電鉄「四つ木駅」から徒歩5分にあります。大きな壁にも入口にもえんぴつ!中に入ると…、えんぴつの顔ハメがお出迎え。遠くからでもひと目でわかりますね。思わず記念写真をパチリ。
入館料は?ワークショップの申し込みについて
受付で予約名を告げ、入館料を払うと記念品がもらえます!入館料は大人(18歳~)が400円、小人(3歳~)が300円。キャップ付きのオリジナルえんぴつか、オリジナル定規のどちらかを選べますよ。
そして、このタイミングでワークショップに参加するかどうか聞かれるので、参加する場合はプラス300円を支払います。見学の所要時間は1時間、ワークショップの所要時間は30分となっているので、目安にしてくださいね。
見学のポイントをまとめたビデオ鑑賞からスタート!
まず、工場見学のポイントなどをまとめたビデオ鑑賞からはじまります。お笑い芸人さんの案内なので、おもしろくて子どもも飽きません。この部屋が毎回いっぱいになるので、見やすい席に座りたい場合は早めに来ることをおすすめします。ちなみに、後方にトイレが2カ所ありますよ。
次は資料館。えんぴつのヒミツって?
隣の資料館に移動して、えんぴつの歴史や材料について学びます。 「家康さんもえんぴつ使ってたんだ!」とびっくり。
えんぴつの芯は、黒鉛の粉と粘土に水を加えて、よく混ぜて高い温度で焼いて作るそう。
また、濃さを表す単位の「B」はブラック、「F」は引きしまった、「H」はハードの意味から付けられています。「B」の前に付く数字が大きいほど濃くて柔らかい字が、「H」の前に付く数字が大きいほど硬くて薄い字が書けるということですね。
ちなみに芯が開発されたのは、イギリスでは良質の黒鉛が採れたのに対し、ドイツでは形にならない黒鉛しか採れなかったため、時の皇帝「ナポレオン」がお抱えの発明家「ニコラス・コンテ」に命令して、形にならない黒鉛でえんぴつの芯を作らせたのが始まり。
当時、戦争の戦術を立てるために、えんぴつは必需品だったようです。良質な黒鉛が採れたイギリスでは、エリザベス1世が黒鉛の輸出で、莫大な利益を得て国力を強くした、という歴史があるんですって!
次に、えんぴつに使われる板について。こちらは「スラット」と呼ばれる板で、サイズは縦185mm×横75mm×厚さ5mm。これを2枚貼り合わせて、えんぴつが9本できるそうです。見学者の特権として、実際に触ることができますよ。
questionえんぴつの形はなぜ、六角形のものが多いのでしょうか?
転がりにくいから。握ったときに持ちやすく、力を入れやすいから。
他にも、社長さんが考案したオリジナルえんぴつや、持ち方を矯正する道具、えんぴつのつかみ取り(中学生以上300円、幼児・小学生200円)なんてのもありましたよ。どれくらい取れるの?気になる人はチャレンジしてみてください。
いよいよ工場見学へ♪
1階
ここでは、えんぴつの芯を入れたり、えんぴつの形を整えたりする工程を見学します。
先程、資料館で勉強した「スラット」がたくさんありますね。カッターを替えると、六角、丸、三角、四角、ハートの形になるそうですよ。
2階
ここでは、えんぴつに色を付けたり、柄を付けたりする工程を見学します。
通常、1本につき6~7回塗り重ねるんだって。定着させるのに結構回数がかかるんですね~。
3階
包装や箱詰め作業をしている階です。こちらの工程は、最初の部屋に戻って、ビデオで見学します。
おがくずをリサイクルした木の粘土「もくねんさん」
見学が終わると、続いて粘土のワークショップ。ほとんどの人が参加する、人気のワークショップです。
こちらの粘土は、えんぴつを作る際に出る「おがくず」を利用して開発したもので、好きな型に入れてキーホルダーや耳かきを作ります。乾燥させると「木」になるんですって。へえ~おもしろい!
時間が足りないくらい楽しかった様子。子どもって、粘土遊びが好きですよね~。手にもベトベトつかないですし、扱いやすい粘土でした。パックや袋も用意されているので、持ち帰り可。3日間乾かしたら、完成です!乾燥すると、軽くて素焼きのような風合いになります。
短くなったえんぴつを供養してくれる鉛筆神社
庭には鉛筆神社が!短くなって役目を終えたえんぴつたちを、1年に1度供養しているそうです。
えんぴつ愛がスゴイ(泣)!
5cm以下のえんぴつを、5本持って行くと良いことあるかも?
感謝の気持ちを込めて、鉛筆地蔵に預けます。また大事に使おうね。短くなったえんぴつ5本を、オリジナルえんぴつと交換できるのが魅力的。
普段使っているえんぴつがどうやって出来るかを知ることができるだけではなく、モノを大事にする心や、リサイクル精神も学べ、そのうえ珍しい粘土で工作体験もできる!親子で大いに楽しめる施設でした。売店もあるので、お土産にえんぴつや「もくねんさん」の購入も可能ですよ。
施設情報(アクセス・サービスなど)
名称 | 東京ペンシルラボ(北星鉛筆株式会社) |
---|---|
公式サイト | http://kitaboshi.co.jp/pencil-lab/ ※最新の情報はこちらでご確認を |
所在地 | 東京都葛飾区四つ木 1-23-11 |
料金 | 大人(18歳~)400円、小人(3歳~)300円 ※10人以上で団体割引あり |
工場見学開催時間 | 10:00~/13:00~(火曜休館)/15:00~(火曜休館) |
休館日 | 土曜・日曜・祝日、年末年始の前後2週間、お盆期間中 |
所要時間 | 1時間 | TEL | 03-3693-0777 |
予約方法 | TEL&FAX(03‐3697‐5827)、メール(pencilhouse@kitaboshi.co.jp) |
粘土ワークショップ体験料 | 300円(所要30分) ※当日受付 |
アクセス | 京成電鉄「四つ木駅」から徒歩5分 |
工場見学者特典 |
|
サービス | 近隣にコインパーキングあり/トイレ/鉛筆神社 |
この記事を書いたライター
ライター一覧- オマタアズサさん
-
男女2児のママ。レアな体験をしに行くのが好きです。工作も好きで、美術教員免許も持ってま~す!子供と一緒にオモ活 (オモシロイ体験をする活動)しましょっ♪