/ 2017.08.17

海外で暮らす日本人ママの毎日を紹介する連載の2回目は、アンデルセンの国デンマーク。名物のオープンサンドでも食べようものなら1000円~2000円と物価が高い国ですが、子どもは無料で楽しめるスポットがたくさんあるようです。

街の通りを兵隊さんが行進

アンデルセン(1805-1875)が暮らしていた時代と同じままの、古い街並みが残るコペンハーゲン。デンマーク女王を守る近衛兵たちは、正午に宮殿前で行う衛兵交代のため街の通りを行進します。

ちょうど噴水のとこで昼食のソーセージを齧っていたら、行進に遭遇。子どもが手を振っても、まじめな彼らは振り返してくれませんが、一緒に行進の後に続いて歩いて行くことができます。

何を食べるか悩むほど、物価は高い

街並みは可愛らしく、子ども向けのアトラクションも豊富なコペンハーゲンですが、物価は高いです。名物のオープンサンドでも食べようものなら、ひとつ1000円から2000円ほど。

子連れでのランチのおすすめは、カフェ。幼児用の椅子が用意してあったり、子どもにフレンドリーな店員さんがいたりと、レストランよりも気軽に利用できます。いろいろな種類のおいしそうなケーキが目を引きますが、日本のケーキに比べるとバターこってりお砂糖たっぷりなので食べ過ぎには注意です。

Konditori(コンディトリ) と呼ばれる、ベーカリーとケーキ屋を兼ねたお店はカフェが付属していることも多く、いろいろなパンも売っています。

17歳以下は無料の博物館

アトラクションやアミューズメント施設に高い入場料を払って入っても、子どもがぐずってしまい、すぐに出ないといけないということもありますよね。

デンマークの場合、多くの博物館が17歳以下は無料となっています。(昨年までは完全無料のところが多かったのですが、2017年現在18歳以上は入館料が必要です。)

それに、子どもたちが楽しみながら遊んで学べる工夫がたくさん施され、親子で一緒に楽しめるワークショップを開いているところも多いです。

子どもと一緒だと割引のある博物館

コペンハーゲン中央駅から遠くないところにある、デンマーク国立博物館(デンマーク語表記:Nationalmuseet、英語表記:National Museum of Denmark)。博物館の歴史的展示物の中で、特に子どもに人気のものをご紹介します。

展示室が昔のおもちゃ屋さん。精密な古いブリキのおもちゃは、小さな子も興味津々。

また地下にいくと12歳以下の子どもたちを対象にした体験型の遊び場があります。バイキング船のレプリカや中世の台所などが再現されており、子どもサイズのコスチュームなども用意されているので、なりきって遊ぶことも。

博物館の入館料は大人75DDK(デンマーク・クローネ)ですが、「子ども1人+大人1人」の場合60DDKになるようです。(17歳以下は無料。)閉館日や入場料金など変更になる場合がありますので、お出かけ前にはホームページで確認してみてください。 
http://en.natmus.dk/museums/the-national-museum-of-denmark/

火曜日は無料の博物館

コペンハーゲンの博物館は曜日によって無料入館日を設置しているところも多いです。こちら中央駅近くにあるニイ・カールスベルグ・グリプトテーク(Ny Carlsberg Glyptotek)は火曜が入館無料。

美術館で、フランス印象派の作品も多く収蔵されていますが、古代ギリシャやエジプトなどの彫刻作品も目玉のひとつ。グリプトテーク(彫刻陳列館)と名付けられただけあって、たくさんの作品が鑑賞できます。巨大彫刻には、子どもたちも興味津々。

壮大な美術館の中心は温室のようになっており、疲れた子連れファミリーたちがまどろんでいます。池の中を覗くと小さな鯉が泳いでいて、見上げると、天井はこんな感じ。

無料入館の日はときおり変更されるので、事前にホームページで確認しておく方が無難です。
http://www.glyptoteket.dk/

無料の植物園

コペンハーゲンの石畳を歩くのが疲れたら、繁華街をちょっと横道にそれ植物園(デンマーク語表記: Botanisk have、英語表記: National History Museum of Denmark Botanical Garden)に行ってみましょう。 

自然史博物館として研究や教育も行われていますが、市民の憩いの場でもあり無料で開放されています。 学校の子供たちもよく観察に訪れています。

1874年に建てられた温室の中は、とても暖かく冬や天気が悪い日でも安心して利用できます。毒のある植物なども展示されているのですが、子どもはきれいな花よりも毒があったりグロテスクな植物の方が興味が引かれるようですね。

植物園内にはカフェや小さいけれど素敵なお土産が見つかるショップもありますよ。 

レポートしてくれたのは

Kanelさん

グローバルママ研究所リサーチャー。日本では外資系派遣業務や英会話学校に勤務。2003年よりスウェーデンに暮らし、日本語教師や翻訳業務に従事。家族はスウェーデン人の夫と2010年生まれの息子。