「自主的に動いてくれない」「家事・育児はしてくれるけれど、やっているんだと偉そう」…など、ママたちはパパにこうしてほしい!という希望とともに不満を感じているよう。そこで、3人の「自称イクメン」のパパに集まってもらいました。パパたちの本音は?

ママたちから「家事をやってくれても中途半端なのが困る」という意見がありますが

Sさん 例えば洗濯物を畳んでも「畳み方が違う」って怒られませんか? どういう風にやってほしいのかをちゃんと教えてくれたら、やれるのに。ママの満足する基準って何ですかね?

Aさん 難しいですよね。ママを満足させるのって。ママが求めるレベルじゃないかもしれないけど、それなりに頑張っているつもりなんだけど。

Iさん だから、言われる前に家事ができるとドヤ顔をしたくなる。「何もやってくれない」と言われているから、いつもどうにかしたいと考えている。パパのドヤ顔はママに認めてほしいというアピールです。

子どもの急な発熱時はどうしていますか?

Aさん 僕も看病したい。でも、以前会社に時短を申請したら、時短を取った男性はこれまでいないし、給料が下がると。それでも…とは言えなかった。僕のようなパパは多いんじゃないかな。

Sさん 僕は営業なのでアポイントを簡単に変更できなくて。

Iさん 急なことに対応できるかどうかは、職種にもよるよね。決して、ママの仕事を軽視しているわけじゃない。

Sさん それに病気のときや眠いとき、子どもは「ママがいい」となる。ママができるなら、ママの方が子どものためにもいいのでは…と思うんです。

Iさん 以前、ママの親から「パパが抱っこひもするの?」と驚かれました。古い価値観かもしれないけれど、人前で抱っこひもをしたりミルクをあげたりできないパパもまだいると思います。

亭主関白な父親の元で育ってきて、それが理想の父親像と考える人も多いのではないかな。だから、ちょっと子どもと関わっただけでも「俺ってイクメンじゃん」と満足しちゃうのかも。

ママとのコミュニケーションはどうしていますか?

Aさん 「ありがとう」は言っています。ママも機嫌が良くなるし、頑張っていることを認められてイヤな人はいないですよね。僕も言われたいですし。

Sさん なるほど。ママはうれしいですよね。

Iさん 面と向かっては言いにくので、ありがとうはLINEで伝えています。

Sさん どんな生活でも子育ては大変。思っていることや感じていることは声に出していくといいのかな。そうすることでお互いが思いやれるのかも。

Aさん 子どもが生まれたことでママに対する愛情表現が減りました。「ありがとう」と「愛している」をマメに言うことで、円満に過ごせていると実感しています。夫婦にとって大事な言葉ですね。

※この記事は、2018年6月発行の「ぎゅって7月号」に掲載した記事を再編集したものです