/ 2020.05.13

「家で笑顔の時間が増えた!」「子どもと思い切り遊べるようになった」…。こんな声を寄せてくれた読者が実践しているのが、「チーム育児」です。自分の周りにいる人・モノを上手に巻き込むコツを、読者4人に聞きました。

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もっと周りを頼っていい!チーム育児で乗り切るコツを浜屋祐子さんに聞きました!

サービス・ツールをとことん活用!

「チーム育児」を実践!file.1

後藤由佳さん(33歳)

[家族構成] 夫、2歳女の子の3人家族
[働き方] 事務(フルタイムワーク)
[チーム育児のサポーター] 夫、シルバー人材サービス、時短家電、病児保育など

実践している「チーム育児」は?

保育園の送迎を夫と分業し、私自身もフルタイム勤務を確保。育休からの復帰を機に、ドラム式洗濯機・食洗機・ロボット掃除機・自動調理鍋などの便利家電も積極的に取り入れました。また、シルバー人材サービスを利用し、苦手な掃除はアウトソーシングもしています。

軌道にのるまで大変だったこと

家事や育児について、外部の人が行うサービスの導入には苦労しました。シルバー人材サービスは4人目でやっと定期利用が決定。ファミサポについては夫婦で意見が割れ、「相手の家に預ける」、「自宅で遊んでもらう」と両パターンを試してみたものの、しっくり来ず潔く利用を諦めることにしました。

後藤由佳さん家族

「チーム育児」で変わったこと

子育ては夫婦二人でするものだと思っていた夫が、「保育士さんや地域の人なども巻き込み、みんなで子どもを育てていこう。今はそういう時代だよね」と言うように。人見知りな娘も、多くの大人にかわいがってもらうことで、自己肯定感を育んでいるように感じられます。

「買ってよかった」ナンバーワンの家電は食洗機。狭めのキッチンですが、何とか据え置きタイプを設置してもらいました!

チーム育児の詳細はブログでも紹介。後藤さんのブログはこちら

不安ごとはまず 園の先生に相談

「チーム育児」を実践!file.2

藤井栄美さん(33歳)

[家族構成] パパと2歳女の子の3人家族
[働き方] 事務(フルタイムワーク)
[チーム育児のサポーター] 保育園の先生、時短家電

実践している「チーム育児」は?

親族が近くにいないので、保育園の先生やモノ・ サービスに頼るしかありません。保育園の先生は、精神面でとても支えになっています。時短家電は積極的に取り入れていて、お気に入りは自動調理鍋の「ホットクック」。毎日一品は作っています。

先生にどんなふうにどんな相談してる?

送迎時には積極的に先生と会話をするようにしています。先生方も忙しいにも関わらず、話しやすい雰囲気を作ってくれてとてもありがたいです。園と家、それぞれの子どもの様子を共有することで、成長を喜んだり、悩みの解決法を見つけたり、一緒に子育てしている実感があります。最近も、家での食事の悩みについて、アドバイスしてもらいました。

藤井栄美さん親子と保育園の先生

「チーム育児」で変わったこと

家電に調理を任せている間に、他の家事をしたり、子どもの遊び相手として向き合える時間ができたことが、自分の心のゆとりにもなって、とても良かったです。また、保育園の連絡帳は専用アプリを使っていますが、コメントはもちろん、毎日のように日中の写真を送ってくれるので、 安心して預けて仕事にも取り組めていると思います。

ホットクックは平日のメイン料理用にほぼ毎日稼働。週末は副菜の作り置きに活用し、平日のパパのお弁当の一品にも

シングルママをばぁばがサポート

「チーム育児」を実践!file.3

千葉尚香さん(33歳)

[家族構成] 4歳男の子と2人家族
[働き方] 事務(フルタイムワーク)
[チーム育児のサポーター] ママの実母

実践している「チーム育児」は?

週に2、3回家に来て食事を用意してもらったり、洗濯・掃除など家事全般をサポートしてもらっています。また、お迎えが間に合わないときは代わりに行ってくれたり、私が体調を崩したときも、子どもを預かってくれます。

軌道に乗るまで大変だったこと

普段のご飯を食べさせることはできても、風邪のときの薬の飲ませ方や、肌に塗ってほしい保湿剤など置いてある場所や塗り方を伝えるのが大変でした。息子の機嫌が悪いときは、母に無理してやってもらうと息子にも母にもストレスになるので、私が帰ってきてから対応するようにしています。

千葉尚香さんとばぁば

「チーム育児」で変わったこと

以前は実家から離れた場所に住んでいたので、自分の具合が悪くても子どもの面倒を見なければならないことが大変でした。思い切って実家近くに引っ越し、今はすぐに頼れる母がいて心強いです。母に対しても、手伝ってくれることを当たり前だと思わずに、快く手伝ってもらえるよう、感謝の気持ちをきちんと伝えています。

息子もばぁばのことが大好きなので、安心して預けられます

ベビーシッターのレギュラーは3人

「チーム育児」を実践!file.4

武輪知未さん(31歳)

[家族構成] パパ(単身赴任中)と4歳・1歳の兄弟との4人家族
[働き方] 営業(フルタイムワーク)
[チーム育児のサポーター] ベビーシッター、時短家電

「チーム育児」をスタートしたきっかけ

夫が昨年9月から単身赴任になり、両実家も遠方。第1子の育休中は子育てに精一杯で、ママ友を作って子育ての情報交換に時間を使っていましたが、第2子は子育てが少し楽になり、自己投資の時間を作りたいと思うように。

「抱っこ!遊んで!」と寄ってきてなかなか自分の時間が取れなかったり、イライラしたりするのはお互いに良くないなと思い、それならベビーシッターさんに遊んでもらって、お互いに有意義な時間を過ごした方がいいと、週1回でお願いしています。ベビーシッターの料金も本来は決して安くはないのですが、会社の福利厚生券でおよそ半額以下になっています。

武輪知未さん親子とベビーシッターさん

「チーム育児」で変わったこと

夫とけんかをすることもなくなり関係は良好。私も自分時間が取れ、運動したり、本を読んだり、資格取得の勉強も。心に余裕が生まれました。子どもたちもシッターさんが大好きで、とにかく楽しそう。シッターさんは元保育士の方が多く、子育ての相談にも乗ってくれます。

信頼できるシッターさんと出会うため、十数人と面談しました

チーム育児の詳細はブログでも紹介。武輪さんのブログはこちら

※この記事は、2020年5月発行の「ぎゅって6月号首都圏版」に掲載した記事を再編集したものです