薬剤師の「ママとこどものおくすりやさん」です。巷はインフルエンザ 流行まっさかり。薬局ではインフルエンザ患者さんのお薬をつくりお渡しする業務に追われる毎日です。今回は、ママが気になる「新薬ゾフルーザ」についてご紹介します。

ゾフルーザは1日1回 1回飲んで終わりです!

インフルエンザが大流行中です。しかし、今年は従来と様子が違います。今年は約9年ぶりのインフルエンザの治療薬 『ゾフルーザ(しかも1日1回飲んでOK!)』がでたことにより、薬局での薬剤師の仕事もずいぶん楽になりました。そして患者さんもきっと。

なぜなら、タミフルとリレンザは5日間使用。1日1回でも良いイナビルでも1回に4回 下手したら8回吸入しなくちゃいけなかったものが、ゾフルーザだと1回になったんですもん!薬局での面倒な吸入指導の手間もはぶけ、体調の悪い患者さんも面倒な吸入をしなくてよくなり、ゾフルーザを開発してくださった 塩野義製薬さんには本当に感謝感謝です。

「タミフル」「リレンザ」「イナビル」「ゾフルーザ」を比較

ここでは薬局でお渡しできるインフルエンザ治療薬についてのみ表記しました。

実は、ゾフルーザとイナビルの発売は日本のみなんだそうです。ただし、ゾフルーザは現在アメリカ食品医薬品局で審査中だそうです。

インフルエンザウィルスの体外への排出時間が一番早い!

ゾフルーザは他の3剤のインフルエンザ治療薬と大きく異なる点があります!それはインフルエンザウィルスを追い出す作用機序が他の3剤と異なる全く新しいタイプで、そのため体外への排出時間が1番早くなっているようです。

お腹がすいている状態で飲むのがベスト!

ゾフルーザの飲み方ですが、すでに前途で書いたように、1日1回・1回飲み切りで終わりです。では食後でも食前でもいつ飲んでもよいのかというと、実はベストなタイミングがあります。

まずはどのインフルエンザ治療薬でも同じですが、発熱後2日以内に早急に服用することがベストといわれています。さらに、何も食べていない状態、つまり空腹時に飲んだほうがより早くよりよく効くそうです。

なので薬局でお薬をもらったらすぐのんで、1時間くらいあとに食事をとったほうがよいと思われます。

ゾフルーザの飲む量について

ゾフルーザの飲む量は大きくわけて年齢と体重で変わってきます。その表が上記に記載してあるものです。

ここで気になることを2点あげてみました。

(1)あまりない例かもしれませんが、12歳未満で体重80kg以上の場合はどうなるのか?
メーカーさんの回答は上記の場合でも年齢優先で12歳未満で考えるようにとのことでした。つまり20mg 2錠ということです。

(2)10kg以上20kg未満は10mg 1錠となっています。
年齢で考えるとだいたい1歳から6歳くらいの子の体重に該当するかと思われます。ただし、この年代だと錠剤を呑み込めるかどうかが問題です。

ところが、発売当初「5歳 体重13.3kg 10mg 1錠つぶして」という処方を受け取りました。

まだ発売ほやほやの薬のためつぶして調剤した経験がありません。さらに、お薬の説明書には「経口投与できる患者のみに投与」となっています。

メーカーさんに確認して薬学的判断からつぶして可能と判断し、乳糖を加えて1回分をつくりました。(乳糖を加えるのは1錠だけでは少なすぎて有効量をのめないからかさましのためです。)

※決してご自身ではつぶさないようにしてください。

ゾフルーザ顆粒 承認へ

そんなこんなで、上記に書いたようにつぶしてお薬を作りました。

が、な、なんと、発売日こそ未定ですが、ゾフルーザの顆粒の承認をすでに塩野義製薬さんは得ているようです。

今シーズンは無理そうですが、来シーズンには発売されていることを期待します。薬剤師としてはゾフルーザ顆粒がどんな色でどんな味でどんな包装か気になるところです。

ゾフルーザの、授乳婦・妊婦への投与について

ゾフルーザの授乳婦・妊婦への投与について発売元の塩野義製薬さんに確認したところはまだ発売したばかりで、実績はなくお勧めできないとのことでした。

他の既存のインフルエンザ治療薬に関しては妊婦・授乳中でも比較的安心して使えるのもあるのでそちらがお勧めかもしれません。

話題の耐性ウィルスの発現について

ゾフルーザについてたくさんの情報が飛び交っているこの頃ですが、ニュースでやっている 耐性ウィルスの発現…、気になりますね。

こちらも薬の説明書を確認し、メーカーさんに確認したところ、ゾフルーザが効きにくくなった例が確かにあるそうです(特に12歳未満の小児の例が多かったそうです)。

しかし、もともとウィルスは変異するもの。すぐにゾフルーザの効果がなくなるというわけではないようです。

ちなみに、すべてのインフルエンザ治療薬で耐性ウィルスの出現はやはりあるようで、ゾフルーザばかり報道されていますが、タミフルでも新生児、乳児(1歳未満)でも高確率で耐性ウィルスは出現した報告はあるようです。

ゾフルーザ 服用簡単 効果発現が一番早い!!

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ママとこどものおくすりやさんさん

『薬局に訪れた患者さんに笑顔になってもらう!』を目標に毎日楽しく薬局でお仕事をしている薬剤師です。また、おしゃれ カフェ スイーツ フラワーアレンジメントが大好きな2歳女の子のママです。

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