2019.02.06 / 2019.02.08
上の子の心の準備、できていますか?
初めて妊娠した時、みなさんはどのようなことをしましたか?
妊娠についてネットで調べたり、育児本を読んでみたり、母親学級にに参加したりしませんでしたか?
私は病院でエコーをしてもらって画面に映るわが子に「おなかの中に赤ちゃんがいるんだ!」と嬉しくなったり、こんな私が母親になれるんだろうか、と不安になったり。
「赤ちゃん」という新しい家族を迎えるにあたって、喜びと戸惑いを両方感じたりしました。
それを10か月、色々な情報や気持ちを整理しながら気持ちを作り、赤ちゃんとの生活をスタートさせるわけです。
二人目となるとそのような気持ちの整理はあらかたできていたりします。
しかし上の子はどうでしょうか。
初めて「家族が増える」という経験をすることになります。
今まで自分一人が受けていた愛情は、赤ちゃんと二人で分け合うものになります。
何の説明もなく、突然「ほら、赤ちゃんだよ!」と言われたら戸惑ってしまうのは大人と一緒です。
今回、3人目の妊娠に伴い、上の子たちに新しい家族である赤ちゃんの説明に使用した絵本2冊をご紹介します。
ちょっとだけ
「ちょっとだけ」
瀧村有子・さく、鈴木永子・え【福音館書店/900円(税別)】
主人公のなっちゃんのおうちに赤ちゃんがやってくるお話です。
お姉ちゃんになったなっちゃんの視点で生活が描かれています。
赤ちゃんのお世話で忙しくなってしまったママ。
手をつなぎたいけど・・・
牛乳が飲みたいけど・・・
少し眠いんだけど・・・
「お姉ちゃん」になったなっちゃんの頑張りと成長には「えらい!」と感心させられます。
まだまだ甘えたいなっちゃんの切ない子供心も描かれています。
2人目妊娠中にこの本と出逢ったのですが、読んだとたんに涙腺が崩壊してしまいました!!!
あなたならどうする?置き換えての読み聞かせで生活をイメージ
読み聞かせにはこの「なっちゃん」を上の子の名前に置き換えて読みました。
そして、「●●ちゃんだったらどうする?」とか、「ママもこれから忙しくなるんだけどお手伝いできるかなぁ?」とか、我が家にも赤ちゃんがやってくること、実際にこのような生活になることで感じる気持ち、こういう場合はどうしたらいいのか、など「赤ちゃんがうちに来たイメージ」をもってもらうようにしました。
そして実際、忙しくしている私を見て、自分のことでできることはやろうとしてくれたこともありました。
ピーのおはなし
「ピーのおはなし」
きもとももこ・さく【福音館書店/900円(税別)】
子犬のピーはママとパパと3人家族です。
ピーのお母さんはおなかが大きく、もうすぐ赤ちゃんが産まれます。
ある日朝から苦しそうなお母さんを見て、ピーはお母さんを元気づけようと大好物のイチゴを取りに出かける、というお話です。
イチゴを取りに行ったピーですが、途中で大変な目にあいます。
そして、一人で乗り越えられない困難を仲間と乗り越えます。
イチゴをしっかり持って帰ったピーは、なんだかしっかり者のお兄ちゃんに見えました。
出産について説明しやすい!ピーのお母さんの大きなおなか
ピーのお母さんは妊婦さんです。
「ママのおなかも大きいでしょう?赤ちゃんが入ってるんだよ」と、自身の姿と重ねて説明しやすいです。
ピーのお母さんが苦しそうなのは陣痛が来ているのを表しています。
この陣痛の説明ってやっかいですよね。いつやってくるかわからないですから。
上の子と一緒にいるときにおなかが痛いと苦しむママを見たらびっくりしちゃうかもしれません。
ましてやパパのいない時間に始まってしまったら?
どんどん痛みの増す中、笑顔でいつも通りの生活は送れませんよね?
なのでこの陣痛についてもここで説明しました。
赤ちゃんが産まれてくるときには、赤ちゃんを押し出すためにおなかが痛くなるんだよ。
赤ちゃんも頑張って出てくるから、ママも頑張るんだよ。
ママがおなかいたたになったら、がんばれーって応援してねと説明しました。
大変だったら頼っていいよ、上の子に無理はさせない
ピーは困難を周りの仲間たちと乗り越えます。
出産になるとママは数日入院することになりますよね。
その間、保育者はママからパパ、もしくはおじいちゃんおばあちゃんに代わることがほとんどだと思います。
ママがいない間、上の子たちは少し頑張らないといけないかもしれません。
赤ちゃんが家に来てからも「自分でやらないと!」と我慢してしまうかもしれません。
なのでここで、「大変だな、と思ったらママやパパに頼っていいんだよ」と声を掛けました。
不安を少しでも取り除いて上げられれば良いなと思ったのです。
絵本から学べることは多い
ネットにはたくさん情報が出てますが、子供たちはまだ自分で調べて学ぶということがうまくできません。
しかし絵本は子供が気軽に手に取れ、読むことができます。
絵本を通じて伝えられる物事がたくさんあるんだなと思いました。
出産を控えているお母さんは是非お子さんと一緒に読んでみてください。
上の子の心の準備は絵本から伝えていこう。
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まめ子さん
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