2019.02.22
なかなか妊娠せず、待つしかなかった日々
こんにちは。ことさくらです。
私は今、5歳の息子と1歳半の娘がいますが、子どもがいない人生も十分考えられたな、と思います。
1人目で3年半、2人目で1年7ヶ月ほど不妊治療をしました。
1人目の時は、周りがどんどん妊娠していく中で、3年半かすりもしませんでした。体調が整わなくて治療さえできない時も多く、とにかく待ち続ける日々は結構きつかったです。
仕事でストレス溜めまくり。冷え性で肩こりで便秘。そりゃあ妊娠しないよ、と今なら思うのですが。
結局、妊娠できる身体になるまで、3年半かかったってことでした。
治療は治療として効果はあると思うのですが、結局は妊娠できる身体になってないと、妊娠は成立しないんですよね。
「こうでなくては」という自分を捨てたことで変化が
私が妊娠できた理由があるとすれば、ストレスフリーの生活に近づいたからだと思います。ストレスフリーとは、思い切って捨てることと、ほぼイコールでした。
捨てるのは「こうでなくては」という自分。
仕事はさぼってはいけない、という思いを捨てて、調子が悪い時はためらわず休んだり。
「たくさんの仲間に囲まれている自分」を捨てて、友達と会う回数を減らしたり。
母とあまり折り合いが良くないのですが、嫌だという気持ちをそのまま受け取りました。
一番効果があったのは、夫に気を遣うのをやめて、自分の嫌な部分を全部出して、思ったことを口に出したことかもしれません。
離婚されても仕方がないという思いで、嫌だと思ったこと、気になったこと、何でも言いました。
「こんなこと言ったら、相手はどう思うんだろう」と考えることはやめました。相手の気持ちは相手が処理することで、こちらが忖度する必要はないというスタンス。
それでもめげなかった夫に、本当に感謝しています。
我慢しないことが産後も役立った
「こうでなくては」を捨てていく過程では、自己紹介で何をしゃべったら分からなくなるくらい、自分が分からなくなりました。
仕事を人一倍頑張る自分、いつも仲間と面白いことをやっている自分、常識のある社会人である自分、良き妻である自分(これはもともとなかったかも)。全部捨てて、今までしがみついていたものが何もなくなってしまいました。
「我慢しないこと」と引き換えに、社会で認めてもらえる要素を全部なくしてしまったような。
でも、結局私は私でした。
この過程があって、大切なものだけに集中することができるようになって、やっと妊娠できる準備ができたのかもしれません。
実際に出産後は、「我慢しないこと」が役に立ちました。夫にためらいなく頼ることができましたし、自分を犠牲にするという気持ちが頭をもたげてきたときは、「いや、これは違う」と考えて、お金で解決したり、他の人にお願いすることを考えたりできるようになりました。
長男はすっごい泣く子どもだったので、「自分一人が頑張れば大丈夫」という意識でいたら、産後うつまっしぐらだったと思います。
不妊治療を通じて、楽な生き方を手に入れた
まだ人に頼るのは苦手です。でも、以前よりは人にお願いすることができるようになりました。
これって、これから老いていく上でも役立つだろうなと思っています。身体が思うように動かなくなって、頭もうまく回らなくなって、人を頼ることが増えてくるはず。その時に「こうであるべき」に縛られているとつらいだろうな。
不妊治療はきつかったけれど、お金もすごくかかったけれど、その後につながる大きなものを得たので、まあよかったな、と思っています。
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ことさくらさん
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40代ワーママが目指すシンプルライフ。ズボラでも気持ちのいい暮らし、身を粉にせずに成果を出す仕事が目標です。お金についても考えていきます。夫、5歳の息子、2歳の娘、猫2匹との暮らし。カープファン。