/ 2019.02.19

寒い日に、忙しい日に。心がほろほろととけていくような煮物。

4コマレシピの第二弾として、「白菜と豚肉の優しい煮物」をご紹介させてください。

だしの味と、薄口醤油の控えめなしょうゆの香り、砂糖の甘さと白菜の甘味。寒い日にあつあつのこの煮物があると「はぁ・・・あったまる・・・」とため息が出るような。忙しい日にさっと作れるこの煮物があると「今日も頑張ったなぁ・・・なんだこの優しい味・・・」と大変だった1日の心が癒されていくような。そんな味がするんです(本当です!)。

だからこの煮物の名前は「優しい煮物」にしました。ただの「煮物」とか「出汁煮」とか「煮びたし」とかそういう名前でもいいのですが、この優しい感じをみなさまにもぜひお試しいただきたいのです!

材料はこちら。大人2人で白菜半分は余裕で食べられると思います。半玉分の材料を書きますが、大きい鍋があればひと玉まるごと作って作り置きするのがおすすめです!

・白菜:1/2玉
・豚小間切れ肉:200g
・こんぶだし(粉末):大さじ1
・砂糖:大さじ1
・薄口しょうゆ:大さじ1
・酒:大さじ2

豚肉は、副菜として作るときは少なめで。メインのおかずのように食べる時には多めにするとよいと思います。そしてできれば、お財布の許す範囲で、国産のいいお肉を買ってくるとよいです。あたりまえだけど、簡単においしくなります。安いお肉を使うときは、豚の臭みが気になることがあるのでショウガと胡椒を入れると臭みが消えます。

(1)白菜を切る

半玉の白菜をまな板に「どん」と置いて、ざくざくと切っていきます。大きさはお好みですが私はだいたい5cmくらいに切っていると思います。

(2)すべての材料を鍋に入れる

鍋を火にかける前に、白菜も豚肉もすべての調味料もぜーーんぶ鍋の中に入れていきます。あとでふたをするので、ふたができる鍋をご用意ください。

鍋に入れる順番だけ少し気を使います。一番下に、最も火が通りにくい白い茎の部分を。真ん中に葉の部分を。その上にお肉をできるだけ広げて。そして最後に、砂糖、だし、しょうゆ、酒、の順に味を入れます。粉末のものを先に入れて、しょうゆや酒を回しかけて砂糖やだしが少しとけるようなイメージで入れます。

水は入れなくて大丈夫。白菜からおいしいあまーい水分がどんどん出てきます。

これ、ふた閉まる??入れすぎじゃない?と思うくらいにぜひぎゅうぎゅうに入れてください。ふたが閉まらないのは困るので、その時は白菜の葉の部分をよけておきましょう。あとで加えられます。

ここまできたら、あとは、ふたをして、「弱火」にして10分くらい放置。水を入れないので、こげないようにどうか弱火にしてくださいね。

(3)鍋をあけてみて、味を見る

10分後を目安に一度ふたをあけて様子を見てみてください。ぎゅうぎゅうに入れたはずの中身が、鍋の半分くらいの高さにまで減っているはずです。そして、入れたはずのない水分がじゃぶじゃぶと出てきていることに驚くはず。白菜の水気さまさまです。

葉の部分をよけておいた場合はここで加えてください。

一度全体を混ぜて味見をして味を調整し、好みの柔らかさになるまで煮ます。

(4)できあがり!

ぽかぽか、ほっこり。優しい煮物のできあがりです。

レシピのこぼれ話。

2人目の出産前後、上の子の面倒を見ながら食事の支度をしなければならないときによく作りました。臨月のおなかの重い時、産後すぐの体を休めなければならない時。赤ちゃんが生まれてくるのは、これ以上ない喜ばしいことだけれどその一方で、自分の体なのに自分の思い通りにならなくて、エネルギーの有り余る2歳児とも思いっきり遊んでやれなくて、すごく悔しかったです。

長い間台所にたつこともできないから、とにかく野菜を切って、お肉は切らずにただパックから出して鍋に広げて、味をつけてしばらく放置。それだけなんだけど、こんなに優しい味のものが食べられて、思い通りにならない体と心を癒してくれたように思います。

さてこの煮物は、味付けや調理の仕方は変えずにいろんな組み合わせでアレンジできます。豚肉のかわりに、鶏肉を小さく切ったものや、ひき肉、ツナ缶を使うことも。鮭缶もいいかもしれません。また白菜のかわりに、キャベツもおすすめです。「あくが強くなく」「火が通るのが早すぎない野菜」であればうまくいくと思います。かぶもいけそう。ただ焦げるのが怖いので少し水を足したほうが安心です。

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さん

2人の男の子をもつワーママです。普段は会社員ですがいつかお料理を仕事にしたくて勉強中。まいにちのごはんのことを投稿します。みなさんご一緒に、日々のお料理を楽しみましょう!

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