/ 2019.09.20

こんにちは、 薬剤師のkikoです。昨年末、ハッとした出来事から『子育ての教訓』を得たので、お話したいと思います。

はじめは「ただの風邪」。それが次第に悪化して…

我が家には2歳の男の子がいます。

体が丈夫で、0〜1歳まで風邪ひとつひかない子でしたが、私の職場復帰にともない保育園に通わせたら、一転…。ひと月のうち3分の2は鼻水が出てるか、咳をしています。うちの子ももれなく『保育園の洗礼』を受けているというわけです。

「ある程度は仕方がない」鼻水や咳に対して慣れてきた昨年末、咳が長引き、小児科受診。その次の日に発熱。その次の日も熱が下がりません。看病と急な欠勤が続いてママの心はもやもや。

次の日も発熱。あれ、次の日も…!?

『これ、絶対風邪じゃない!!』連日39度を超える熱が続いたため、総合病院を受診したのです。

セカンドオピニオン。総合病院の診断は?

病状を伝えると総合病院ではすぐに血液検査、尿検査、レントゲンをしてもらえました。

★Check!★
2歳の子供がどうやって色んな検査をするの?って思いますよね。

血液検査、レントゲンはそれぞれ看護師さんや検査技師さんにお任せで見られなかったのですが、尿検査は「男の子」の場合、筒状のビニールのようなものを被せてテープで固定し、自然に排尿されるのを待って採尿しました。ビニールがずれて漏れたりすることもなく、うまくできるものだな、と感心するママでした。

検査の結果は『肺炎』。肺に擦りガラス状の白い影が映っていると言われました。程度は軽く、即入院は避けられましたが、抗生物質が処方され、高熱が続けば再受診するよう言われて帰されます。

でも、本当に大変なのはここからでした…

熱が下がらない!ママのメンタルも崩壊!

息子を看病し続けて5日目。その夜もまた熱が40度出てしまい、嘔吐がありました。寝ている間も激しい咳き込みが続いて寝不足。献身的な看病が何ひとつ回復に役立たない焦りから、ついに私のメンタルは崩壊しました。。

仕事中の主人に泣きながら電話。不安先行型の報告で主人も困ったと思います。

医療従事者の私も「見たことがないくらい子供の体調が悪い状態」では無力です。だってママ歴はたった2年なのだから。

クリスマス目前。ついに…入院。

次の日、病院で病状を伝えると脱水の可能性があったため、緊急処置室に通されました。診断名も『脱水症』。

発熱があってから水分補給は常に気にかけていましたが、2歳になりたての息子は水分を拒否してしまうことも多く、脱水を起こしていました。

12月22日。「このまましばらく入院してください」というドクターの一言で、この年のクリスマスは病院で過ごすことが決定します。

さらに思いがけないことは続きます…!

緊急処置室で手の甲に点滴の針を刺された息子。本人はそれに興味を持つ元気すらありません。

ただ、この点滴がすごい。肺炎も併発しているので電解質と抗生剤を入れていくのですが…。息子、寝て起きたら顔色が戻り、みるみる元気になっていきます!半日経つころにはパパが自宅から持ってきたDVDを見てケラケラ笑うほどに!

病院のシングルベッドに息子と2人で寝るのは少々手狭でしたが、途中まで順調な入院生活でした。

しかし、入院2日目。「いたいいたい」と息子が言うのです。今度は何!?

痛いのはどこ!?ママにおしえて!!

深夜遅く、息子が目覚めてママをトントンしてきます。小さな声で「いたいいたい」と訴える息子。

息子が差し出すのは右手。なるほど、刺した点滴が気になっているのか。「そうだね、痛いね。元気になるお薬が入っているんだよ。もうすぐ治るから頑張ろうね」そう言うと、「うん」と言ってスヤスヤ寝息を立てます。しかし、30分くらいするとまた「いたいいたい」と言います。

明かりをつけて確かめますが、テープでぐるぐる巻きにされた状態では手の様子がよくわかりません。寝れないほど痛むのはいけないと思い、深夜にナースコール。看護師さんにテープを外して確認してもらうと、びっくり!!

息子の右手はパンパンに腫れています!原因はまさかの点滴漏れ!!息子よ、よく伝えてくれた!!

息子の「異変」に気付いたのは息子自身でした!

点滴漏れが発覚したとき、すでに十分体力が回復していたのでそのまま点滴は抜かれました。しばらく息子の手は腫れていましたが、1日経つとすっかり元どおり。

ホッと胸を撫で下ろしたところで、ふと気がつきました。息子がテーブルに頭をぶつけたとき、ソファから転がり落ちたとき、私は必ずすぐに駆けつけ「痛いねー」と声をかけていたことに。

息子は言葉があまり早い方ではなく、当時はっきり言える単語は20個くらいでしたが、そのひとつが「いたい」。子どもが「痛い」がどんな状態で、「痛い」ときに誰に伝えるべきかを知っている。これってけっこう大事じゃないかと思ったんです。

家事をしたり保育園に通わせていると、親の目が届かないちょっとした時間が生まれます。その隙に起きたちょっとした「変化」(ここで言うなら痛み)を子ども自身が伝える、それは日々の声かけで実現できるかもしれません。

危険察知ができる言葉をママが子どもに教えよう!

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kikoさん

現役薬剤師。元製薬会社勤務。第一子の産休中にフィナンシャルプランナー2級を取得し、家計管理はきっちり主義。2歳&5歳の男の子を育てる『ママレード・ボーイ』世代のアラサー主婦♪美味しいものが大好きなので、おうち献立は日々アップデートしたいと思っています!

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