2019.03.06
今や、学資保険は学費準備の主役ではない
こんにちは。ことさくらです。
学費を準備しようとした時、昔は学資保険を思い浮かべる人は多かったと思います。
しかし、この低金利で元本割れする学資保険が増えてきました。結論から言うと、学資保険を選ぶメリットは、現在ではほとんどなさそうです。
とは言え、私も少しは学資保険に入っています。その理由は最後にお伝えするとして、まず学資保険を取り巻く状況について知っておきましょう。
理由1 学資保険は元本割れの商品も
学資保険を選ぶ時に注目されるのが返戻率です。どのくらい払い込んだら、どのくらい戻ってくるのかを比率で表したものです。
元本割れというのは、払った額より受け取る額が少ないということ。返戻率で表すと100%以下となります。その分、契約者が死亡した時に保険料の払い込みがいらなくなったり、子どもの医療保障がついていたりしますが、本当に学費準備で必要な保障かな、と考える必要があると思います。
保障がついていなければ、あるいは限定的なら、返戻率は100数パーセント程度のものもあるようです。ただ、そこには時間という概念がないのが問題です。
仮に年率2%のリターンで20年間投資すれば、20%以上の収益が得られる計算です。年率2%のリターンというのは、低いリスクの資産でも達成できそうな水準。お金を使うまである程度期間がある場合は、学資保険とは別の選択肢を考えたいところです。
理由2 基本的には途中で引き出せない
学資保険は最低でも5年程度、多くは20年近く払うことになります。その間に急に資金が必要になることは考えられます。
もし途中解約となれば、ただでさえ低い返戻率なのに、受け取る額がさらに減る可能性が高まります。
途中で引き出せないとは、お金の自由度が低いということ。それならば、それ相応のリターンがないともったいないです。
理由3 安全性は必ずしも高くない
保険=安全とは限りません。中には外貨建ての学資保険などもあります。相対的に高い返戻率になるのは、リスクがあるから、つまり資産額が大きく変動するからです。それならば、わざわざ保険を選ぶ必要があるのでしょうか。
また銀行等が倒産した時、預金保険の対象資産は1,000万円まで全額払い戻されますが、保険会社はその制度の範囲外です。
私が学資保険に入っている理由
冒頭でお伝えした通り、私は学資保険に入っています。
「学資」という名前のラベリング効果、また「引き出せない」というデメリットを逆手に取って、このお金は何があっても学費以外に使わないだろうし、途中解約も絶対にしないことを、将来の自分に約束させられるからです。
だけど少しだけ。500円玉貯金ぐらいの存在感です。将来、学費の負担が大きくなった時に「あ!こんなところでも貯まってた。ラッキー♪」と思うためです。
でも、さすがに元本割れだったら加入しませんでした。
そもそもお金には名前がついていません。「学資」「保険」というと選んでもらいやすいから、そのような商品が存在しているだけです。学費の備えでも、老後の備えでも、効率の良い貯め方が良いに決まっています。お金を準備しようと考えるときには、見た目に惑わされないことが大切です。
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ことさくらさん
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40代ワーママが目指すシンプルライフ。ズボラでも気持ちのいい暮らし、身を粉にせずに成果を出す仕事が目標です。お金についても考えていきます。夫、5歳の息子、2歳の娘、猫2匹との暮らし。カープファン。