/ 2019.03.22

長男の赤ちゃん返り~弟誕生から二か月目~

【弟の誕生から五週間目】
一か月前は授乳中の赤ちゃんを叩いた長男ですが、今は叩かなくなりました。次男が泣いていると、長男が「赤ちゃん泣いてる」と言ったり、私に授乳クッションを渡してくれたりと、優しい面が増えてきました。

特に「ママ、(赤ちゃんの)抱っこ、どうぞ~」と初めて長男が言ってくれたときは、嬉しさのあまり涙が出てきました。

担任の保育士さんからも興味深い一言が!「最近いい意味で、怒りを表すようになりましたね」と。0歳から保育園に通っている長男はおっとりした様子で、クラスメイトからオモチャを奪われても怒らず、すぐに違うオモチャで遊び始めていたようです。

それが最近ではオモチャを奪われたら「僕の!」と主張したり、怒っていい場面で自分の感情を言葉で表すようになったと言われました。弟の誕生を機に、喜怒哀楽が豊かになったかもしれません。

この頃から、長男は「大丈夫?」・「(撫でながら)よしよし」という言葉を身近な人に使うことが増えてきました。

【六週間目】
長男が喉を「ックゥ」と意図的に鳴らすようになり、チック症状が出たのかと焦りましたが、どうやら赤ちゃんのゲップの真似をしているようです。喉を鳴らすことが癖にならないように、その都度「喉が痛くなっちゃうよ」と伝えています。

長男は次男の授乳直後の赤ら顔やオナラなど何気ない仕草を笑ったり、「赤ちゃん抱っこしたい」と言ったり、次男への関心が高まってきました。

生後一か月を迎えた次男は起きている時間が増えてきて、抱っこしながら歩いてほしいという要求が多くなってきました。こんな場面でよく困っています。
長男:私と座って車のオモチャで遊びたい
次男:抱っこしながら歩いてほしいと大泣き
こうゆうとき、日中保育園で過ごしてくれている長男を尊重して、私は泣く次男を抱っこしながら座って長男と遊んでいます。

ふと、最強の言葉に気付きました!それは・・・「かっこいいね」です!長男のちょっとした行動に「かっこいい」と言うと、とても嬉しそう!すると、泣いている次男を抱っこしてくれたり、優しく撫でたりしてくれて、まさに優しいお兄ちゃんの顔です。

「かっこいいね」という言葉は「さすがお兄ちゃんだね」よりも、長男にとって受け入れられるかもしれません!

【七週間目】
次男が産まれる前までは、ダブルベッドで私と長男が二人で寝ていました。次男誕生以来はリビングに布団二組を敷いて、私の母・私と次男が寝ています。寝室のベッドには夫と長男。夫は毎日仕事で帰りも遅く、長男は寝るときに「ママと」と言ってくれるので、寝かし付けはベッドで添い寝します。

長男が眠りについたら、私はそっと起きてリビングに戻り、次男の授乳や寝かし付けをしています(長男の寝かし付け中は、私の母が次男をみてくれています。私の母が実家に戻ってしまったら、子供二人の寝かし付けが課題です…)。

長男は一度寝ると眠りが深く、夜中に起きることは滅多にありませんでしたが、ここ最近「ママ」と夜中に起きることが増えてきました。長男にとったら、寝るときからずっとそばにいたママがいなくなっていて、夫が仕事で遅ければ誰もいないベッドに一人ポツンと、もしくは、ママのはずが隣にパパが寝ている事態です。

以前に比べて、夜中に私を探しに来たり、眠りながら涙声で「ママ…」と言ったりすることから、まだまだ小さな長男は一生懸命我慢していることが大きく伝わってきます。長男の気持ちを大事にして、同時に、か弱い次男を守ること。これが今求められていると思いました。

【八週間目】
長男に「赤ちゃんのオムツ替えよう」と誘ってみると、お手伝いをしてくれるようになりました。次男が泣いていると「赤ちゃん泣いてる」と言ったり、お腹を撫でてくれたり、時には長男から次男に優しく頬づりしたりする姿も!

長男が不機嫌なときに私が次男を抱っこしていると、「ママ(抱っこ)おしまい」・「抱っこ、パパと交換」というときもありますが、一か月前に比べると、長男はものすごく大きく成長し、弟の存在を受け入れてきたと実感します。

先輩ママのお話

2児子育て中の先輩ママさん8人に赤ちゃん返りの様子を聞きました。

ケース1【3歳半のお姉ちゃん・8か月の弟】
上の子は、弟が産まれる前から保育園でもお姉ちゃん気質なしっかり屋さん。弟の誕生が嬉しく、嫉妬などの赤ちゃん返りは殆どなく、率先して赤ちゃんのお世話をしたがるそうです。まるで小さなお母さん!

ケース2【2歳半のお兄ちゃん・5か月の弟】
ママが弟を妊娠中のときから抱っこを激しく求めるようになった甘えん坊のお兄ちゃん。弟が誕生して、特に授乳に嫉妬し、時には赤ちゃんを叩いたこともあったそうです。弟の存在を受け入れるまで約2カ月かかり、それ以降はだいぶ落ち着いたみたいです。授乳したほうが弟が静かになることを悟り、お兄ちゃん自らママに「おっぱいあげて」と言うことも!

ケース3【2歳9か月のお姉ちゃん・8か月の弟】
弟の誕生を機に甘えん坊になったお姉ちゃん。弟を叩くことはなかったけど、気持ちの波が大きくなったそうです。お姉ちゃんがママと二人で外出するとき「私たち今日は二人きりだね」と言って、嬉しそうにママを独り占め。何でも舐める月齢の弟に「お口に入れちゃダメーー!」が、最近のお姉ちゃんの口癖のようです。

ケース4【2歳半のお姉ちゃん・1歳2か月の妹】
年子のため、ママは赤ちゃんが二人いるという意識で、赤ちゃん返りの精神的なケアよりも、二人分の食事・オムツ替え・お風呂・寝かし付けなどのお世話で大変だったと言ってました。妹が1歳頃を迎えてから、姉妹でママの取りあいが始まったそうです。

ケース5【3歳3か月のお姉ちゃん・9か月の弟】
ディズニープリンセスが大好きなお姉ちゃんは、ディズニー映画に出てくる魔女のような怖い言葉を時に発するようです。お姉ちゃんがお腹空いているときに弟が大泣きしていると、「この赤ちゃんを煮て焼いて食べていい?」とか。もちろん、機嫌いいときは弟の遊び相手になっているそうです。

ケース6【4歳5か月のお兄ちゃん・5か月の弟】
お兄ちゃんがママに遠慮してか、嫉妬してか、弟誕生当初はママを避ける態度が少しあったそうです。弟が誕生して2か月後くらいには、前と同じようなママ好きに戻り、さらに、お兄ちゃんとしての自覚も芽生えて、自分の身の回りのことをスムーズできるようになったと大成長!

ケース7【1歳7か月のお姉ちゃん・2か月の妹】
ちょっと珍しく、赤ちゃん返りの反対で「お姉ちゃん昇り」!年子なのに、妹のお世話をしたがり、同時に、ぬいぐるみ相手のお世話スキルも向上したらしいです。ママも惚れ惚れするほどの、小さな母性本能発揮中!

ケース8【2歳2か月のお兄ちゃん・4か月の妹】
特に赤ちゃん返りはなかったけど、ママの産前産後の入院が長引いた影響のほうが大きかったようで、夜中に急にママを探しに来ることが増えたそうです。ママは「自分の不在がトラウマになっちゃったかもしれない」と、心配しています。寝室のドアを少し開けて、お兄ちゃんがすぐにママのいる部屋に行けるようにしているそうです。

赤ちゃん返りの反応は十人十色

先輩ママ達に聞いたところ、下の子が誕生して2か月間くらいは上の子に何かしらの赤ちゃん返りがあって、少しずつ落ち着いてくる。でも、数か月後に赤ちゃん返り再開!そして、少し経ってまた落ち着いてくる…と、繰り返すことも多いようです。

最初から赤ちゃん返りがない子もいれば、赤ちゃん返りの反応や強さも実に様々。

赤ちゃん返りだけを考えれば、親や上の子にとって試練とも言えそうですが、1年後や2年後には兄弟姉妹の世界ができてくるはず。一緒に遊んだりケンカしたり、そんな光景を楽しみにしながら、これからも見守っていきたいと思います。

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エシカルマンマさん

家族:夫、息子2人(2歳・5歳)
宮城県仙台市出身、東京都在住。2011年の東日本大震災をきっかけに、エシカルな仕事をしたいと決意。2015年に一般社団法人エシカル協会の立ち上げから携わり、エシカル消費の普及啓発の活動をしています。エシカル子育てを日々考え、楽しみながら試行錯誤中。

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