/ 2021.04.28

あの“天才将棋棋士の藤井聡太七段が受けていた”と一時期、話題になった【モンテッソーリ教育】ですが、近年保育園や幼稚園でも取り入れている園が増えているようです。

息子たちの通う保育園も、モンテッソーリ教育を取り入れている保育園の一つということから入園を決める際の決め手となりました。

子どもたちにとっては「遊び」でも、モンテッソーリの教材は「お仕事」と言います。ここで紹介するお仕事は、切る・移す・貼るといった単純な日常生活におけるお仕事です。

お仕事の教材をおうちで使うために、高いお金を出してそろえるかというと悩みどころ…。

モンテッソーリショップでしか取り扱いもなく、一つ一つが結構良いお値段するんです。なので、おうちでも簡単気軽にできる教材を100円ショップでお安くそろえてみました。

まずはおうちにあるものでやってみよう!

日常生活においての作業の一つ「切る」ですが、うちの息子くんはハサミが大好きです。初めて一人でハサミを持つようになったのは2歳でした。

隣で見守りつつ「おてて気を付けてね~」「よく見てね~」などと声をかけながら触れたのが最初です。

わが家では、ある程度保育園でハサミを使い始めていたということもあり、まずは細い紙を切り落とすというところからスタートしました。1回でチョキン、1回でチョキンと切り落としていきます。

紙と言ってもペラペラの薄い紙だと子どもは切りにくいので画用紙のように固めの紙を用意しました。もちろん紙以外のもの、ストローや毛糸、リボン…などを切るのも楽しいです。

また、「切ったものはここに入れてね~」と子どもが自分で袋の中に切った紙を入れられるように促してあげると後片付けも楽ちん!このようにして大事に保存してあげることも可能です。袋ではなく箱、カップ等でも良いかもしれませんね。

作品にして達成感を与えてあげると子どもは大喜び間違いないです♪

こちらは自宅にある紙・ペン・ハサミを使って作ったおうち教材となります。

ハサミで切るのが大好きな息子が、切るお仕事を始めるとあっという間に紙がなくなってしまうので、あらかじめ多めに用意してあげるように心掛けています。そんなハサミにも段階があります。

1:細い紙を切り落とす
2:直線に切る
3:曲線に切る
4:角と線の切り抜き
5:2つ折りの切り抜き

“切る”という作業は、子どもにとってとても難しい作業です。いきなり形を切るなんてできません。

初めは、子どものやりたい気持ちに合わせた教材を用意してあげると良いかと思います。

“空け移し”のお仕事~トング編~

あくまでもだいたいの目安ですが

■0歳児:指でつまんでポンポンを移す
■1~2歳児:スプーン・トング・ピンセット等を使って移す
■3歳児:お箸(トレーニングお箸)を使って移す

このようにその子その子に応じて変えることも可能です。

今回、トング編ということですがスプーンが上手に使え、お箸に移行前のお子さんにはトングでの空け移しをおすすめします。

トングはハサミの練習にもつながりますし、3歳以上の子どもなら遊びながらお箸の練習も楽しくできるので一石二鳥です。

材料は全て100円ショップで!

■プラスチックトレー
■ポンポン
■ふた付きケース
■丸ラベルシール
■トング

全て100円ショップで教材の材料がそろってしまいます。これは激安ですね!

今回、黄色・緑色・ピンク色・水色の4色を用意しましたが、まずは1色、2色…と増やし、最終的には色別に分けられたらと思います。トレーの上にポンポンを全て出してからお仕事のスタートとなります。

ポンポンは手芸コーナーに並んでいました。ショップによって商品名も違い、キャンドゥでは『カラフルポンポン』、ダイソーでは『デコレーションボール』とされていました。ポンポンのサイズも大中小と様々なサイズが売り場に並んでいます。

大きいサイズをクリアできたら、難易度を上げて小さいサイズに挑戦することもできます。集中力や手先・指先の運動にもなるのでとてもおすすめです。

同じく100円ショップにて購入できるこの丸ラベルシールですが、これをケースの底に貼っています。なのでお仕事をするときにはケースの色ごとに、色分けしながら空け移しを楽しめるのです。

”シール貼り”のお仕事

そんな【丸ラベルシール】を使ったシール貼りのお仕事です。100円ショップでこんなケースを見つけたので1つ1つに切り取り、ケースの中に色・サイズで仕分けしてみました。

もともとは手芸コーナーでビーズ入れとして販売されていましたが、仕切りもありシール入れにぴったりなのです。

ケースの底には同様のシールを貼っているので子どもが自分で仕分けすることも可能です。ハサミが使えるようになったら子どもが自分で材料の補充をすることも!

あくまでも目安ですが段階としては…

■0~1歳児:大きな紙を用意して自由に!シールを貼る・つまむ・はがす・重ねるなど…※誤飲に注意!!
■2歳児:紙の上に点を書き、点の上にシールを貼る。自分の狙ったところに貼る練習になる。トイレトレーニングのご褒美シール(できたねシール)を習慣づけのツールとして使う。枠の中に貼る
■3歳児以上:むしろ自分で枠を描き、台紙を作る側になってみる

トレーの上でお仕事をすることによってシールをはがした際のゴミもトレーの上に置けるのでそのままポイッと片付けも簡単ですね。

「ぴったり!」「できた!」という達成感を重視してあげるためにもまずは1個、2個…と簡単なものから始める事をおすすめします。

最初からたくさんのものを見るとそれだけでやる気もなくなってしまうのです。

最近では、こんなにかわいい台紙がインターネットで簡単に無料ダウンロードできますので印刷して使ってみるのも良いです。

そして、このシール1枚をはがす作業ですが子どもにとって意外と難しいのです。多くの子が利き手でシールをつまみますが、反対の手で紙をおさえたり、めくったりする必要があるのです。そんなときは…

このように紙の端を少しだけ折り曲げてあげてください。そうすることで子どもが自分ではがしとれます。

また、シール貼りのお仕事をきっかけに【シールは紙に貼るもの】と意識づけてあげましょう。そうすることで「またこんなところにシールを貼って!!」といった事態を防ぐ効果も期待できます。

シール貼りのお仕事は保育園でも大人気のお仕事です。ですが、おうちでやってみるとあまりシール貼りのお仕事に興味を示さず、椅子に集中して座っていられませんでした。

シール貼りが楽しい活動だからと言って必ずしも全員が熱心にやるとは限らないのです。そのときに息子が自ら「やりたい!」という気持ちになるものでないと集中して座っていられないのだと分かりました。

初めから全ての丸印のところに上手に貼ることはできません。

丸印とは関係ないところに貼ってみたり、時にはシールをシールの上に重ねて貼ってみたり…そもそも丸印のところに貼るということが理解できておらず自由に貼っていました。

そんな息子ですが回を重ねるごとに丸印のところに貼れるようになっていったのです。

続けていくことで半年後には、椅子に座って集中してお仕事に取り組んでいるのでした。ちゃんと全ての印のところをシールで埋めています。

ここにシールを貼るんだと理解できるようになったのと同時に、手先・指先も器用になったようできちんと貼れています。ハサミのお仕事とは違って指を切ってしまう危険もないので安心です。

これからもそのときに合った子どもの「やりたい!」に合わせた環境をおうちの中でも作ってあげていけたらなと思います。

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yumiさん

東京都在住/保育士/長男(小3)次男(小1)
アウトドアが大好きで毎月家族でキャンプに出掛けるのが楽しみです。

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