洗濯ばさみでおうちモンテッソーリ。1歳からの“指先トレーニング”

活動の事を“お仕事”と言うのはなぜ？

あの天才将棋棋士の藤井聡太七段が受けていたと一時期、モンテッソーリ教育が話題になりました。子どもたちにとっては『遊び』のつもりでも、モンテッソーリ教育では『お仕事』と言います。なぜ『お仕事』と言うのでしょうか？

お仕事と言っても大人の言う職業ではありません。お茶をコップに注ぐ、テーブルを拭く、玉ねぎの皮をむく、窓の拭き掃除…と言った日常的な事も子どもにとってはお仕事なのです。

元々はWork（日本語訳でお仕事）が由来だそうですがやらなきゃいけないのではなく、自分で選んで最後まで成し遂げるというWorkでもあります。そう、教材がなくても全ての事がお仕事になるのです。

イヤイヤさせるのではなく子どもの”やりたい”という気持ちを尊重して最後まで達成し、達成感を味わうことで人格形成にも繋がる為「一人でできた！」という気持ちを大切にします。

１：自由に選ぶ
２：選んだことを繰り返しする
３：繰り返しながら集中する
４：充実感を持って終了することで自信となる
このようなステップが一つのお仕事の流れになるのです。

自分の気持ちが尊重されることで自分で考える力も身につき、自分の存在を認められることで相手の存在も認められるといった事が人格形成に繋がります。色々な考え方はありますが、私はそんなモンテッソーリ教育が改めて好きだなと感じています。

ご家庭に“洗濯ばさみ”はありますか？

恐らくどこの家庭にも必ずと言っていいほどあるのではないでしょうか。その洗濯ばさみで、おうちモンテッソーリの教材が作れてしまうのです。

「え!?そんなもので出来るの？」と驚かれる方も多いかと思いますができます！壊れてしまった洗濯ばさみハンガーから洗濯ばさみを取って教材にしてもいいのです。

おうちにある洗濯ばさみで構いません。我が家では100円ショップにて100円で購入した洗濯ばさみを使用していますが、こんなにカラフルで可愛い洗濯ばさみがたくさん入っていて100円だなんて改めて100均ってすごい！笑

ちなみにプラスチックトレーも以前100円ショップで購入し自宅にあったものですし、洗濯ばさみを入れる蓋付きのトーマスケースも自宅にあったものですので、その他にもタッパー・お菓子の箱等…何でもおうちにあるもので代用は可能かと思います。

指先を使う動き ”取る・つまむ・はさむ”

指先に力が入り始め、親指・人差し指・中指の3本指が使えるようになったら洗濯ばさみの出番到来です。

前回の記事でご紹介したトングや洗濯ばさみをつまめるようになることで最終的には、お箸、鉛筆やハサミを持つことに繋がっていきます。指先の力は、鉛筆で書く・ふたを開けるなどこの先何をやるにしても大切ですし、遊びを通して鍛えられたらと思います。

あくまでも年齢は目安ですが…
■1歳：洋服やおもちゃに洗濯ばさみをくっつける→取る。（つまむ力が弱くても力いっぱい引っ張ると取れる）
■2歳：洗濯ばさみをつまむ。
■3歳以上：洗濯ばさみで自分の好きなものを作る。
※洗濯ばさみがまだ固い場合は、木製クロスピン、持ち手が大き目の洗濯ばさみなどに変えてみてもOK！その子の指先の力に合わせて変えてあげてみて下さい。

洗濯ばさみ×網で色分けお仕事

≪用意するもの≫
■突っ張り棒×２
■網
■留め具
■丸ラベルシール（ビニールテープでもOK）
■S字フック
※こちら全て100均で揃えることが可能です。

今現在、我が家ではこのようにおもちゃ棚同士を突っ張り棒で固定しています。

実はこれ、以前はキッチンに子どもが入ってこられないようにと二段にして高さを出し、ガード代わりにしていたのです。息子が洗濯ばさみで遊んでいる間に私はお料理というような使い方をしていました。

網の部分には洗濯ばさみの色に合わせたラベルシールで赤・青・緑・黄・黒（白をマジックでぬりぬり…笑）と色をつけています。付いている色のところに同じ色の洗濯ばさみをはさんでいくといった遊びができます。

S字フックをつければ、このように後片付けも楽々⁉洗濯ばさみケースで場所を取ることもなく引っかけておくだけでいいのです。

遊びが広がる洗濯ばさみ絵本

こんな絵本を読みながら子どもの想像力を膨らませてあげるのはいかがでしょうか。

洗濯ばさみを使って、鳥・キリン・わに・ヘビのような動物たちや、ぐるぐるの螺旋状、輪っか、ヤジロベエなど…想像力をフル回転させるようなたくさんの洗濯ばさみアイディアが載っています。これは大人でもハマる！

≪月間絵本 かがくのとも≫
■せんたくばさみ なにしてあそぶ？
■せんたくばさみがあつまって…

ちなみにこの絵本で使われている洗濯ばさみですが、作者の方が100均で買い占めたそうです笑