一昔前は「住宅ローンは早く繰り上げ返済すべき」が正解だった

こんにちは。ことさくらです。

昔の常識が現在の非常識になっている例って、お金の世界では特に多いように思います。「住宅ローンは早く繰り上げ返済すべき」というのも、その一つ。

例えば3%の金利で借りていたら、繰り上げ返済することで、その3%の金利分は支払わなくて済みます。3%のリターンを得る資産に投資をするとしたらリスクがあるところ、リスクなく経済効果として利益を得ることができます。だからお得、という考え方です。私も以前は、ふむふむ、と思っていました。

でも今は金利が異常に低い時代。1%程度の低い金利で住宅ローンを借りている人がほとんどではないかと思います。そうなると事情が変わってきます。

低金利に加え、住宅ローン控除というものがあります。詳しい説明はプロの方にお願いするとして、年末調整すると住宅ローン残高の1%程度が戻ってきます。

ほぼコストなしでお金が借りられるという状況ですから、無理に早く返済する必要はなさそうです。

金利が6%ぐらいだった時代に住宅ローンを借りていた私の父親からすれば、想像もつかない世界だと思います。

お金の価値は「自由度」で決まる

手元にある現金は、突発事態の備えとして持っていることもできれば、投資をすることもできます。お金ってツールなので、自由度が高いということは、それだけお金として価値が高いということ。

ちょっと話はそれますが、この「自由度がどのくらい」というのは、お金を考えるにあたっては大事です。お金を何かに使う(預ける、投資する)時は「どのくらい自由度が失われて、その引き換えにどのくらいのリターンがあるのか」を考えることが大事です。

難しいんですけどね。

そういった観点でも、繰り上げ返済はお金の自由度を失うことにつながりますから、あまり得策ではないということになります。

お金の配分も自分らしさが大事

うちは夫と半分ずつで住宅ローンを組んでいます。もちろん返済もそれぞれ。

私は繰り上げ返済を目指さず、その分を投資信託に積立をしています。長く続けていけば、1%以上の投資効果は得られるんじゃないか、と思っているからです。理想は住宅ローンの残高と同じくらいの資産を作ることですけど、道のりはかなり遠いですね。でも、目指すところはそこ。

夫は「お金が手元にあると使っちゃう」ということで、月々の返済額を多めにして、残高を減らすことを重視しています。状況を分かった上で、早めの返済を選ぶというのはアリだと思います。確かに必要なお金を使っちゃったら大変ですしね。

お金に関しても自分らしく考えることができたらいいな、と思います。

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ことさくらさん

40代ワーママが目指すシンプルライフ。ズボラでも気持ちのいい暮らし、身を粉にせずに成果を出す仕事が目標です。お金についても考えていきます。夫、5歳の息子、2歳の娘、猫2匹との暮らし。カープファン。

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