来年度の保育園入園申し込み書が配布される時期になりましたね。
現在、3歳児クラス年少の次男は、食物アレルギーをもっています。現在の除去は、乳製品のみですが、1歳6ヵ月の入園当時は小麦、卵、乳が除去。しかも、アナフィラキシー ショックを起こした経緯があることから、入園を機にエピペンを持つことになりました。
アレルギーっ子の保活は、健康なお子さんよりも、ハードルが高く、アレルギーの程度によっては、受け入れてくれる園が限られてきます。
次男は、保活を経て無事に認可保育園に入園することができました。給食やおやつも、ありがたいことに除去食を提供していただけています。
食物アレルギーをもつ次男の保活と入園後の様子、アレルギー治療について、ご紹介したいと思います。

食物アレルギー発症の経緯

母乳がよく出る体質の私は、完母で育てていました。生後6カ月のある日、母乳が詰まってしまい、マッサージをしましたが、なかなか改善しませんでした。お腹を空かせてギャン泣きし始めた次男に、新生児の頃ぶりに、粉ミルクを飲ませることにしました。
ミルク100ccを一気飲みし、お腹が満たされてスヤスヤ寝はじめました。30分後、寝ている次男の顔が赤くボコボコと腫れ上がっており、かきむしる様子があり、「これはアレルギーだ!」と気づきました。最寄りの小児科に電話し、すぐに来てくださいとのことで、急いで向かいました。
到着した頃には全身に蕁麻疹が広がっていました。処置室に通されて、抱っこして処置を待っていると、次男がぐったりとし、意識を失ってしまいました。私は、「息子の意識がありません。死んじゃいます!」とパニックになり、先生を呼びました。血圧が下がっていたようで、先生が足を高く持ち上げると、意識は戻りました。アナフィラキシー ショックとの診断で、応急処置を受けた後、小児科から救急車で、小児救急救命センターに搬送されました。
採血、点滴治療を受け、症状が悪化しないことを確認した後、夜に帰宅しました。(翌日に再受診)
ちょうど夫は出張中。長男のお迎え、夕飯を保育園のママ友達にお願いできて、本当に助かったのを今でも忘れません。

保育園入園に向けて治療開始

次男アレルギー発症当時、私は育休中でした。次男のときは、育休が最大1年半でした。1歳半になる翌年の4月復帰を目指して、治療を進めることにしました。
重度アレルギーの息子は、近隣の病院での治療は難しく、アレルギー治療の拠点病院に通院することになりました。6ヵ月の時点で、小麦、卵、乳すべての数値が高く、完全除去でした。離乳食は、米、野菜、豆腐、魚、肉をメインに進めていました。ベビーフードも、7大アレルゲン除去のものが、たくさんあり、除去食には困りませんでした。
保育園入園にあたり、懸念されるのは、誤食でした。どんなに気をつけていても起こりうることです。医師と相談し、入園までに経口負荷試験と経口減感作療法を受けることにしました。

経口負荷試験と経口減感作療法

経口負荷試験とは、アレルギーが確定しているか、疑われている食品を単回または複数回に分割して摂取し、症状の有無を確認する検査です。①原因食物の確定診断、②安全に摂取できる量の決定または耐性獲得の診断のために行います。
経口減感作療法とは、自然経過では早期に免疫獲得が期待できない場合に行います。事前に食物経口負荷試験を行い、症状がでる摂取量を確認します。そして、医師の指導のもと、原因食物を摂取し、食べられる量を増やしたり、除去を解除していきます。最終的には、原因となる食物の免疫獲得を目指す治療です。
  

小麦と卵の食物減感作療法

1歳になってすぐに、小麦の経口負荷試験をしました。結果、強い症状はなく、自宅で経口減感作療法をすることになりました。まずは、うどん10gからスタート。毎日、摂取して、徐々に量を増やし、最終的に目標の100g摂取を摂取できるようになりました。卵は、経口負荷試験後の夜間に下痢をしてしまいました。自宅での治療は小麦が解除になった後に開始となりました。完全加熱のものであれば、1個まで食べられることを確認しました。

保活〜受け入れ可能な保育園探し〜

保育園入園激戦区な我が市。第6希望の記入欄+欄外に記載しても、入園不可になる正社員の方もいるくらいです。
育休中、次男の食物アレルギーがわかったとき、『仕事は、辞めなきゃいけないかな…』と思ったこともありました。また、保育園入園申し込みの際に、市役所に問い合わせしたところ、『アレルギー対応については、市では把握しておらず各園に問い合わせを』との回答で、なんとも言えない気持ちにもなりました。でも、私が動かなければ何も始まらない!と奮起するきっかけになりました。
通える範囲のすべての保育園に、①小麦、卵、乳製品の除去食の提供が可能か?不可ならお弁当持参可能か?②エピペンを持つ児の受け入れが可能か?を問い合わせました。
その結果、
◯卵だけや乳製品だけのアレルギー除去食の子はいるが、複数のアレルギーをもつ子はおらず3つの除去食は不可能
◯食事、おやつの際に、見守りの職員を配置する余裕なくリスク管理が難しい
◯エピペンを管理した経験がなく受け入れ不可
◯看護師が常駐しておらず何かあってもすぐに対処できない
◯経口負荷試験、経口減感作療法などの治療を受けている子が初めてなので受け入れに難色
など、園により反応は様々でした。

第1希望の保育園に入園

申し込み書には、受け入れてくれる園が少なく、第5希望までしか書けませんでしたが、ありがたいことに、長男と同じ保育園に受け入れてもらうことが出来ました。
入園時面接では、
◯病歴、現在の治療の説明
◯自宅での食事内容
◯食事時の注意点
◯誤食時やアレルギー発症時の対応
◯エピペンの管理法
◯血液検査結果など
を園長先生、栄養士さん、看護師さん、担任の先生とお話しました。
初めてのエピペン受け入れということで、園側も不安があるとのことでしたが、受け入れるための準備を進めてくださり無事に入園できました。

入園時に必要な書類

入園時に求められる書類は、市町村によって様々です。我が市では、多くの市町村で、使用されている生活管理表に加えて、食事に関する書類、エピペンや頓服内服に関する指示書の3通を医師に記載してもらう必要があります。総合病院に通院しているため、文書料が小児科クリニックより高く、3通で9000円近くが自費でかかりました。医師記載文書は、毎年更新して提出のため、年度始めに再発行で4000円程度がかかっています。
(乳児医療券があるとはいえ、日頃の通院、入院治療など、何かと医療費がかかるため、他市町村のように生活管理表1枚になることを切に願っています!)
また、最新の採血検査を求められ、入園前に改めて採血し、結果をお渡ししました。その他、保護者が書く書類も多数ありました。

エピペンの管理と給食、おやつの対応

次男の命綱であるエピペンは、職員室で管理してもらっています。毎日エピペンを持ち帰る園と職員室で継続的に保管するかは、各園で違っています。(3歳から公立園に転園し、2カ所目の園です)
給食とおやつは、しばらく職員室で単独でたべていました。本人の食べる様子の把握と、周りのお子さんの様子を把握、そして誤食リスクを評価という意図がありました。1人でごめんね、と先生から言われましたが、次男は先生独占の特別対応を満喫しているようです(笑)おやつに牛乳が必ず出るため、今の園では、おやつはまだ職員室で食べています。
ありがたいことに、入園して以来一度も誤食なく過ごせています。先生方には感謝しかありません。

入園後の治療と経過

保育園入園後も、経口減感作療法を継続し、1歳クラスで小麦の除去解除、2歳クラスで卵の除去解除となりました。
保育園に通いながらの経口負荷試験や経口減感作療法について、保育園に理解してもらえるようお話合いをもったこともありました。アレルゲンを摂取しながらの登園になる為、先生方に心配をおかけしたことと思います。
また、乳に関しては、経口負荷試験は、クリアしているのですが、2回ほど自宅で少量の誤食からアナフィラキシー を起こし、エピペン使用、救急搬送となっているため、完全除去が続いています。次男のアナフィラキシーは、喉の粘膜が腫れて呼吸困難になってしまいます。エピペンを打てば救急隊が来る頃には症状が緩和しますが、エピペンが無かったら…と思うと、本当に怖いです。
※エピペンについては、多くの方に知ってもらえたら嬉しいので、また別記事でご紹介したいと思います!
写真は、兄のアイスを誤食し詰まるような咳、腹痛のアナフィラキシー症状が出たときのものです。エピペンを打ち、救急車で搬送されました。しばらく顔の腫れがひきませんでした。

3歳になってから、乳アレルギーの数値があがっており、まだまだお付き合いが続きそうです。小学校入学までに、もう一度経口負荷試験をして、誤食に備えて少しでも免疫をつける為に、経口減感作療法をするかどうかが今の治療の焦点になっています。次男自身がアレルギーを認識できるようになったので、次男へのアレルギー教育も課題の1つです。
更に今までなかったハウスダスト、花粉の数値があがりました。風邪のたびに吸入が必要な状況で、喘息の診断がつき治療を開始しました。今のところ発作の頻度は少ないため、維持していければと思います。

保育園を選ぶポイント

次男は、3歳児クラスに上がるタイミングで私立園から公立園に転園しています。保活の経験と実際入園してみての感想として、私立園は園の裁量、方針に左右される部分が大きいと感じています。アレルギー対応に関心が高く、研修や教育、アレルギー対策をされている園とそうでない園には差があるように感じました。人員配置に関しても、基準以上の職員がいるかは各園次第です。
公立園に関しては市区町村管轄なので、教育の実施、アレルギー対応マニュアル作成等は整備されていました。しかし、アナフィラキシーを起こした経験やエピペンを持つ子の受け入れに関しては、初めての園ばかりで、在籍している保育園では、園長先生はじめ職員の方々が、勉強してくださり安心安全に通うことができています。
また、喘息があるお子さんでは、施設の清潔面も判断基準になるかと思います。中にはフローリングではなく絨毯を使用しているところもありました。
実際に足を運び、自分の目で確認し、先生とお話したことは、保育園を選ぶ際に役立ちました。

おわりに

次男ほど重度な食物アレルギーやエピペンを持ち保育園に通うお子さんは、少数かと思います。少数だからこそ、情報が少なく、ネット検索に明け暮れていました。何か1つでも、これから保活される方のお役に立てたら嬉しいです!

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いま☆さん

ワーママ歴8年目の看護師です。現在はパートで訪問看護をしています。小学2年生と保育園児、超パワフル兄弟のママ。発達障がいや食物アレルギーに向き合い育児に奮闘中です。

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