/ 2019.10.11

弟を張り倒す3歳3か月 vs それでもめげない8か月

次男がずり這いを始めた7か月頃から兄弟関係の雲行きが怪しくなってきました。8か月になって、ずり這いのスピードが加速し、さらに次男にも自我が芽生えてきました。「赤ちゃん向けのオモチャなんて興味ない!僕はお兄ちゃんのオモチャで遊びたい!」と言わんばかりに、お兄ちゃんのお気に入りの車やブロックに突進していく日々です。それに対して、怒るお兄ちゃん。自分の大切なものが他人のヨダレだらけになるなんて、誰だってイヤです。

~日常風景~
・弟が兄のお気に入りの車やブロックに突進する → 兄が大声で威嚇
・弟が兄のオモチャを口に入れる → 兄が弟を蹴る
・弟が兄の絵本を舐める → 兄が弟を突き飛ばす
・兄が弟に赤ちゃん向けのオモチャを次々と渡しても、弟は兄のオモチャにまっしぐら → 兄はクッションを弟に投げる
・私に注意されて不機嫌になった兄は、つかまり立ち練習中の弟の足を引っ張って転ばせる
・兄は椅子やストレッチポールでバリケードを作り、弟を封鎖

まだ次男がずり這いをしなかった赤ちゃん時代は、オモチャ攻防戦がなかった点では平和だったなぁと思うこともありますが、その当時は長男の赤ちゃん返りで、また違う大変さがありました。2歳差兄弟をもつ多くの先輩ママが「子供達3歳と0歳のときが一番体力的に大変だった」と言ってくれます。私は、みんな同じように大変だった・自分だけではない!と励まされる一方、今後は精神的に大変になってくるわよ…と暗に言われているように感じます。

秘策は、まず兄を褒める・認める!

私の理想としては、兄弟が仲良く遊ぶこと。私も加わるときは3人で絵本を楽しんだり、ブロックで共同制作したり…。が、今は兄弟二人を離すことばかりです(涙)二人が近づくと、弟は兄のものをとりあえず口に入れようとして、それを力によって反撃する兄の様子にハラハラドキドキ。弟がもう少し大きくなれば、ある程度のケンカもありだけど、今はあまりにも力の差があるので、小さな弟を守ることに精一杯です。平日の主人の帰宅が23時前後なので、完全ワンオペ育児をつらく感じます。兄弟の仲裁と家事で行ったり来たり、その都度「弟をドンしないでね(突き飛ばさないでね)」と言う私に長男は不機嫌モード・泣く弟・家事も中断ばかりで進まず。主人が兄弟の間にいたら、どんなに楽かと思います…。家で遊ぶ時間がほぼケンカをとめる時間に変わり、長男とのコミュニケーションが前より難しくなってしまいました。

そんなある日、長男が自分のオモチャを舐めている弟を突き飛ばしませんでした。すかさず私のところに来て、「ぼく、弟をドンしなかったよ!」と言ってきました。私は「さすが、優しいお兄ちゃん!かっこいい!オモチャを貸してあげたんだね!」と褒めちぎりました。後ほど主人が帰宅すると、長男が「パパ、今日ドンしなかった」と言いにいきました。当然それに対して、褒めるパパ。すると、翌日から小さな変化があり、前より弟を突き飛ばすことをしなくなったのです!私のほうから「今日も弟をドンしなかったね。優しいお兄ちゃんだね」と、長男に伝えるようにしています。

もちろん今も弟を突き飛ばしたり蹴ったりすることもありますが、長男のちょっとした優しい行為を具体的に褒めたり、「大切なオモチャを舐められて嫌だったんだよね」と認めてあげることで、だいぶ変わったように思います。そして、怒るときに「お兄ちゃんなんだから!」とは決して言わず、褒めるときに「さすがお兄ちゃんだね」と、「お兄ちゃん」という言葉の使い分けを続けています。

先輩ママに聞いた今後の兄弟関係

・3歳と2歳のママ
今や弟のほうが強くなって、お兄ちゃんをつねったり叩いたりして、泣かしてしまうほどに。こんな逆転現象は、年子だと尚更あるそうです。

・5歳と3歳のママ
兄弟でよく遊び、よくケンカするそうです。暴力に発展するまでママは様子見。二段ベッドにしたら、それが一種の遊び場になって、兄弟二人で遊ぶことがまた増えたそうです。親が添い寝することもなく、兄弟一緒に「おやすみ~」と、二段ベッドにいって就寝。時々ケンカの仲裁で「ママはどっちの味方?」と迫られる大変さもあるけど、下の子が3歳になった頃から育児が少し楽になったと言ってました。

・3人の息子を育てあげた保育園の先生
兄弟ケンカは日常茶飯事。大きな声で怒鳴らずに、目をみて冷静に「叩かないよ」と言ったり、「こうゆう事されたら嫌だよね」と兄弟の言い分を代弁したりと、その積み重ねが大事だと言ってました。現実は難しいときもあるかもしれませんが、親が冷静に言い続けることが、ゆくゆく話し合いで解決できる子に育っていくとアドバイスしてくれました。

長期的な視点で

私が読んだ育児本に、子育ては「順番」が大切と書かれていました。まずは上の子を先に。例えば、何か選ぶときやお風呂の順番など。もし上の子が「弟や妹が先でいいよ」と言ったら逆でもOK。親から「お兄ちゃん・お姉ちゃんだから」と大切にされた子は、弟や妹を大切にできる、ということです。

また、私はワンオペ育児中なので(主人は平日朝8時半頃に出勤で夜23時頃の帰宅、土日の日中も仕事することが多い状況)、つい私は目先のドタバタでいっぱいいっぱいになりがちです。最近の兄弟ケンカ(オモチャ攻防戦で、兄が弟を突き飛ばす。その仲裁ばかりでコミュニケーションが成り立たないこと)を主人に話したところ、「兄弟ケンカも含めて将来的にメリットのほうが大きいから」と一言。

そう思いながら育児するためには心の余裕、つまりパパの協力があればできるんだけど・・・と、切実に心の中で叫びながら、長期的に子供達を見守ることが大事だなと改めて気付かされました。

兄は椅子やテーブルでバリケードを作って、いかに強固な安全スペースを確保することに試行錯誤・弟はバリケード突破のために全力でほふく前進している今日この頃。私は「かっこいいバリケードだね!しっかり作ったね!」・「ほふく前進がんばってるね!パワフル!」と、兄弟それぞれを褒めながら、たくましく仲良く育ってね、と応援中です。

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エシカルマンマさん

家族:夫、息子2人(2歳・5歳)
宮城県仙台市出身、東京都在住。2011年の東日本大震災をきっかけに、エシカルな仕事をしたいと決意。2015年に一般社団法人エシカル協会の立ち上げから携わり、エシカル消費の普及啓発の活動をしています。エシカル子育てを日々考え、楽しみながら試行錯誤中。

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