/ 2019.10.21

みんな知ってるけど接する機会の少ない人

“おまわりさん”

かなり小さいころから聴く歌でも絵本でも出てくる、身近なような
町に絶対いるのに、見かけることがあるのに接することがない人。
そんなイメージです。
お医者さんは接する機会多い。幼稚園・保育園どちらでも先生とはお話できる。
息子から「駅前のお巡りさん何してるの?」と言われた時に町の安全を守ってるという意味合いの無難な答えは返せたのですがしっくりきていないような様子を見て、いまいちお巡りさんが身近な存在ではないのかなと感じました。

それとはまた別に息子のゆっくりとした速度で歩いていると落し物って実は多い。
しかも貴重品とかそういう、もし自分が落としてしまったら真っ青になってしまうようなもの。

あぁ、誰かが無くして困っているもの、それをお巡りさんに渡しにいくことで少しでも身近に感じられたら、少しは何か見えるのではないか?そう思い、落し物を拾うとお巡りさんへ届けるということを息子とするようになりました。

接することで、何かがわかることもある

お巡りさんは小さい子供が落し物を届けると、すごく良いリアクションをしてくれることが多いです。
息子は良いことをしたんだなぁと自分の行動への自信にもなるようです。
あとはこどもの後ろから補足として、落ちていた場所と時間だけさっと伝えて権利の譲渡とか1割とか誰が拾った云々は無しで!と終えます。

ですがある日、これは捨てたっぽいな〜と思うような落し物に遭遇。
息子からは「なくした人、いなかったら捨てちゃうの?」とたまに聞かれることもあり所有権が移転することを説明するのにちょうどいいかもしれない、とこの機会を利用してみました。
そして届け出から3ヶ月が過ぎ、所有権が移転しました。

初の遺失物センターへ!

東京は飯田橋にある遺失物センターへ。
入ってすぐに受付などのカウンターとベンチシートがあり、一般人が入れるのはここまで。素っ気無いですし、郵便局みたいなものです。
ここにくる人の大半が落し物を探しにくる人。つまりは何かを失くした人たちなので、郵便局よりも緊張感のあるものでした。見つかってほしい、出て来てほしい、そんな気持ちの人たち。待っている時に不意に「おわっ!」と大きな声がして息子はビクッ「なになに???」と。それは、見つかった人が嬉しくてつい出てしまった声でした。
小声で「なくなったものがあったんだって!よかったね」と説明するとなぜか息子が満足そうでした。

番号が呼ばれてカウンターに行くとこどもに気付いた職員の方から丁寧な対応を受けました。
こどもには何の面白みもない場所ですが、ここに来て落し物が見つかった人がいたこと、見つからなかった落し物は自分のとこにやってきたこと、そういう社会のなかのひとつを見ることができて学べたようです。

商品券分の金額のプラレールを母ちゃん換金所にて換金し、商品券は帰り道に夕飯の材料を買いました。

落し物、見つかると嬉しいので届け出しておくと誰かに吉

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ぶーやんさん

1児と猫の母。グラフィックデザイナー。息子と山登りはじめました。

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