経験したことがない大雨 命と財産を守る行動を

台風により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

日々、それぞれのタスクも子育ても一生懸命がんばりながら、工夫を凝らして節約にも心がけている、親愛なる子育て仲間の皆さん。その中にも思いがけない被害に遭われた方が多くおられるのだろうかと思うと胸が苦しく、いたたまれなくなります。

そんな中、SNSでとてもリアルに役立つ情報を知り、今回はおふざけなしでシェアさせていただこうと思いました。

「水害直後 弁護士からの10か条」

5年前の広島市豪雨災害、昨年7月に発生した西日本豪雨災害で、被災者を支援してこられ、広島弁護士会災害対策委員長も務める今田健太郎先生が10月14日に発信したものです。

見出しだけ紹介させていただくと、以下のようになっています。

1 土砂撤去で無理をしないで。

2 通帳や権利証を紛失しても大丈夫。

3 落ち着いたら、自宅の写真撮影を。

4 修理は決して急がず。

5 お金を払う前に、行政の窓口で相談を。

6 保険の内容を確認しよう。

7 敷地内の物の処分や撤去について。

8 収入の目処が立たない方々へ。

9 税金、医療費の減免や、教育の補助など。

10 必ずや生活再建は出来ます!

通帳や権利証は、紛失しても大丈夫!

個人的には、非常持ち出し袋にいつかいれなければ、そのうちどこかに集めておかなければ、と思い続けている筆頭二つ、だったんですが、紛失してしまったらそれはそれで大丈夫、財産は無くならないよ、ということです。

もし「しまった、置き忘れた!」と思っても、無理して危険をおかしてまで戻ったりしなくても大丈夫、ということなんですね。これは一つ、安心しました。

半壊以上で59.5万円までの修理費用補助も でも使うと仮設住宅へ入居できないこともある?

って、ご存知でしたか?

※サブ見出しはいろいろ“はしょって”いるので、詳細はぜひリンク先でご確認ください。

私はまったく知らなかったので、この情報のインパクトが一番大きかったです。

一刻も早く元の生活に戻りたいと焦る中、災害救助法の応急修理の制度として半壊以上で60万円近い公的な修理費用補助の制度があるらしい、と知ったら、心配性でせっかちな自分ならすぐ頼りたくなりそうです。

でも、10カ条によれば、

“慌てないで、全体の修理内容や費用面をしっかり検討してからにしましょう。一部だけの修理で、壊れたままの家に住むことを余儀なくされる可能性があります。”

いわれてみれば確かに…。

修理補助ですべて解決するならオッケーとして、被害の規模がそれではまかなえないほど大きいときは、(いや、ちょっと待てよ…)と考えてみることも、大切なんですね。

大規模な災害時には、教育費用の補助や税金の減免措置も

そのほか、

“大規模災害時には、各種税金等の減免や、水道光熱費の特例、教育費用の補助など、実に様々な支援が用意されています。”

といった情報も盛り込まれ、10カ条は繰り返し、

“慌てることなく、(行政機関の)相談体制が整うのを待ちましょう。”

とにかく、あせらず、あわてず、と繰り返しています。

被災したとき、それが一番難しいことは、そばで見ていて痛いほどわかりつつ、もう誰にも悔しい思いをさせたくない、という、プロの真心が伝わってくるように思いました。

最後に一番伝えたいこと

被災された方が直面するであろう悩みに寄り添い、リアルで有用なアドバイスが連ねられた10カ条は、最後、こう結ばれています。

読むだけで力が湧いてくるように感じ、胸を打たれたので、私のつたないブログ経由でも、ひとりでも多くの方の目に届くことを祈りつつ、そのまま引用させていただきたいと思います。

10 必ずや生活再建は出来ます!

“〜愛着のある家を失って、途方に暮れている方々が大多数だと思います。
 西日本豪雨災害も同様でした。

 しかし、今後、公的制度による給付金(生活再建支援金等)や、義援金、保険金、各種の融資制度、二重ローン減免制度など、色々な仕組みを活用することで、生活再建を図ることは可能です!
 高齢者の方々に向けての、修理や再築のための特例融資制度もあります。

 『難しいことはよく分からない』
 分からなくて当然です。

 ぜひ、弁護士などの専門家を頼ってください。

 相談費用は無料ですので、ぜひ、どんな些細なことでも構いませんので、利用してみてください。”

その後に、無料相談できる弁護士会の連絡先が記載されていました。

有志の先生が日本語の理解が困難な方々のための英訳版を作成してくれたことへの謝辞も、SNSの投稿には添えられていました。

顔を上げて誰かに頼ろう!ただし相手は間違えないで

どうしたらいいかわからないとき、途方に暮れてしまったときは、ひとりで抱えず、誰かに頼っていいのですよね。

誰に頼るかを間違えさえしなければ。

明るい未来のため、愛する家族のため、力を振り絞って再建の一歩を踏み出そうとしている方々、それを全力で支えようと奮闘する方々、すべての皆さんに明るい光が差すことを心からお祈りしています。

祈りをこめて「焦らず あわてず あきらめず」(松下幸之助「今日の言葉」4月30日より)

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たかままさん

「保育園児ママの今こそ育児の青春時代!」がモットーの更年期ちらつく歳女(としおんな)。不条理だらけのワンオペ育児、ビジネス文書でみかける用語で考察してみたいと思います。

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