
2019.12.25 / 2019.12.26
平日クリスマスのミッションコンプリート、まずはお疲れ様でした!、
サンタさんからの贈り物を開けて大喜びするこどもたちの姿、たまりませんよね!
さらにそこから気分を損なわないよう、うまーく保育園に誘導、そして出勤、本当にお疲れさまでした。
我が家は、今年、夫にプレゼントを任せたところ、アマゾンのピラニアが「いまやってまーす」ってな話だかなんだか知りませんが、本日25日の14時ごろに届く段取りになっていると、昨日24日になって聞かされました。
間に合ってないじゃん
あわててDAISOにかけこみ、LEDで光るサンタ人形とお手紙セットを調達、遅れることについての合理的な事由を、丑三つ時にひとり捻り出す新たなタスク発生です。
中身はパパ本人も好きで集めたいぬいぐるみ(しかもなんと6体!!)というので、こんな設定に。
“○○ちゃん
おてがみ ありがとう
ことしはおべんきょうをよくがんばったね ごあいさつも、とてもすてきだったね ずっとみていたよ
がんばった○○ちゃんに たくさんプレゼントをよういしたら もちきれなかったので おひるにまたきます まっていてね
サンタより”
なんとかストーリーを捻り出し、朝は乗り切りました。ふー!
ほんと、リアルサンタ、ヘルプミー!
サンタmissingなブルークリスマス、といえばアンデルセンの「マッチ売りの少女」が思い浮かびますが、今朝方、暗闇の中でせっせとお手紙を書いていたら、長女が生まれてまだ3ヶ月だった6年前のこんな時間帯、ある記憶が蘇りました。
闇に浮かぶ キラキラグルメの数々
授乳は3時間おき、おふとんに寝かせると背中スイッチ作動ですぐ泣いてしまう長女を夜どおしだっこして暗い室内をうろうろ、ソファで座ったまま寝落ちを繰り返していた時期、こどもが寝息を立て始めるのを確認してスマートフォンでFacebookを開くと、夫のタイムラインに、夜の照明に照らされたごちそうの数々をみかけることがありました。
宝石のようにキラキラ輝くトロ、ウニ、イクラ、よく磨かれた鉄板の前に盛られた柔らかそうなピンクのお肉、湯気でカメラもメガネも曇ってしまいそうな熱々のラーメン、キンキンに冷えて結露したビールジョッキ…。
ああ、私も両手使って思い切り食べたい…
そのときは8月、真夏でしたが、タイムラインの写真は、さながら少女が暖を取るため擦るマッチの炎が映し出すはかない幻想のように、自分からは遠く、絶対に手に届かない存在に思えました。
息をふーっと吹きかけるとなんでも凍ってしまうため、どうやってもあったかいラーメンを食べられない、銀河鉄道999に出てくる雪女に異常なほどのシンパシーを感じたりも、あの時期はしました。
とにかく、疲れていたんだと思います。
でも、そんなある日、夫がついに寿司折をもって帰還したのです。酔っぱらった波平さんがもって帰る、ちゃんとしたお寿司屋さんの包装紙と紐がかかった、あれです。
(やっと、気づいてくれた…)
産後クライシスど真ん中、冷え切った関係ながらも、いや、だからこそじんわりうれしく、深く眠った長女を細心の注意を払って布団に横たえ、電気ポットでコトコト自分のためだけに熱いお湯を沸かし、濃い目の緑茶を淹れて、暗がりの中、蓋をそっとあけると…。
ぜーんぶ 納豆巻
人はあまりに絶望が深いと逆に静かな心待ちになってしまうようです。
(え…これ…なんで…)
あくまでも長女を起こしたくなくて、ヒソヒソ声で問うと、夫はこともなげに
「あ、それ、大将が夏場は寿司持ち帰り危ないというから。納豆巻き、好きだったよね?鮨屋が作ったちゃんとしたやつだよ。…なに、いらない?」
(食べるけど…)
今思えば不思議ですが、「私だって普通のお寿司が食べたい」とそのときはなぜかフツーに言えませんでした。
多分、眠すぎ、疲れすぎ、なにより絶望しすぎていたのかな、と思います。
感情は高まらないまま、ただただ静かに涙がサラサラこぼれ、そんな反応をする自分に自分で少し驚いたのを覚えています。
しかもそのただの納豆巻き、ちゃんとした鮨屋のものだからということでたしか2000円くらいしたはず…。そんなガッカリ感にダメ押しするような補足説明も、うっすら覚えています。
その後、もう一回同じことが起き、「私も魚のお寿司が食べたいんだけど」(やっぱりひそひそ声)というと、今度はとびっこをまぶしたどでかい太巻きがどーんと一本(金額は2800円だったかな)供されたこともありました。
理由はやはり大将の夏場の衛生上の判断。
「あのさ、私もそっちがうれしそうにSNS載せてるみたいなフツーのお寿司が食べたいんだよね。そうでないならこんな無駄に高いものもう買ってこないでくれる!?」
やっと怒りを込め、声を張り、ハッキリ言い渡し、ちゃんとしたお寿司にあり付けたのは、もう秋も深まったころだったでしょうか。
私自身も、赤ちゃんの安全を四六時中守る緊張が切れない日々にも少しずつ慣れ始め、心身ともにいろんなことへの耐性を増し、夫のほうも、夫なりには配慮をして行動をするようになったのか、単に大将的にお土産オッケーの涼しい時期になったからのか、以後ここまでの惨事は発生しませんでした。
でも、あのとき、暗闇の中で私をしれっと見返していたオール納豆巻きのビジュアルは多分一生忘れることはないかな、と思います。
なにか、夫の命を左右するような局面でふと思い出してしまうことがないとは言い切れない自分がいます…。
って、なんか、悲話というより、「ほんとにあった怖い話」的な〆になってしまいましたが(笑)、でもまあ、結構本気です。
いやはや、疲労困憊したときの食べ物の恨み、本当に根深く、恐ろしいものと知りました。
自分も知らずにそんな恨みを買わないよう、気をつけなければと思いました。
あれから6年
保育園から帰ってきた娘たちがドカドカ遅れて届いた段ボールの数々を片っ端から開け、半日遅れだけど、まずは一安心!
オイシックスで取り寄せた簡易キット頼みで用意したディナーを家族四人で食べ、4号サイズのホールケーキを食べ、故障して地上波が映らなくなったテレビ端末に差し込んだfire stickで探し出した「グリンチ」みながらまったりしてます。
深夜のお手紙引き受けてフォローした私を気づかってか、帰宅したら仕事早番だったパパが全部お茶碗をきれいに洗って、自動化できない洗濯済み洗濯物の塚をくずし、四人のホームパーティー会場を整えていてくれました。
6年前の丑三つ時の、あの腹の底から静かに湧き起こるような恨みを忘れたわけではないけれど、一方で日々は過ぎていくわけで。
ある時点でサイテーでも、それがこれからもずっと続き、絶対変えられないってわけでもないんだな、とも思うのです。
自分もどんどん変わっていくし、相手も変わる、こともあるし。
どうにかこうにか折り合いつけて、心地よく過ごしていきたいものです。
「時薬」の効能に気付いたのが今年のプレゼントだったのかな?メリークリスマス!アリガト、サヨナラ♪
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たかままさん
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「保育園児ママの今こそ育児の青春時代!」がモットーの更年期ちらつく歳女(としおんな)。不条理だらけのワンオペ育児、ビジネス文書でみかける用語で考察してみたいと思います。