/ 2020.02.05

産後の骨盤底筋の状態

「骨盤底筋」ってご存知ですか?
天然のコルセットとも呼ばれる、骨盤の底にハンモック状についている筋肉のことで、いくつかの筋肉で構成されているため骨盤底筋群とも呼ばれます。
妊娠出産を経た女性は多かれ少なかれ、この筋力が弱くなります。その原因として、妊娠中は胎児の重さが骨盤底筋にかかることで伸びきってしまうこと、そして出産時や会陰切開などによって物理的に断裂してしまうことがあげられるようです。その弱ってしまった骨盤底筋をそのまま放置してしまうと産後に尿漏れが治らなくなったり、更に酷くなったり、膣から子宮が出てきてしまう「子宮脱」になるようなトラブルに繋がることもあるそうです。
また、身体の機能的なことに加え、体型が戻らない、腰痛になる等様々な不調に繋がるので、産後にしっかりとケアしていくことが大切です。
こんなことを書いておりますが、私も三人目を出産するまでは骨盤底筋のことを全く知りませんでした。思い返せば、妊娠中はくしゃみをした時、産後は入浴して湯船から出ようとすると尿漏れしそうになったり、用を足した後なのにショーツが若干湿ってしまったり、、と思い付くことは多々ありました。
ちなみに私、出産時に会陰を3回とも切ってます。。
物理的な筋肉の断裂に加え、産後のケアを何もせずに数年経ってしまったというかなりヤバイ状態からのスタートでした。
従妹の薦めで「産後の骨盤矯正」を謳っている整体院には通っていましたが、体重も体型の戻りも遅くかなり焦っていました。「母乳育児なのに何で体重が減らないんだろう」「整体に通っているのにすぐに肩が凝るし腰も痛い」、、

産後ケアは受け身だけではなく「自分で」取り組もう!

そんな時に、同じ保育園のママがヨガインストラクターをしているということを知り、レッスンに通うようになりました。そこで学んだことは、骨盤矯正は大事だけど「受け身のケア」だけでは身体を戻すことはできないということ。そして弱った筋肉は「自分で鍛え直して取り戻す」しかないということでした。
レッスンを受け始めた頃は、骨盤底筋を鍛えるといっても筋力が弱っていて動かしようにも力が入らないし、力の入れ方も全くわからなかったです。しかし、1ヶ月2ヶ月と(週1回ペースでした)続けていくうちに、骨盤底筋を動かせるようになり、産後約10ヶ月ほど経った頃にはほぼ出産前に戻ったことを実感できるまでになりました!
骨盤底筋を鍛えることはインナーマッスルも同時に鍛えることになるので、姿勢も良くなり周囲から「痩せた?」と言われることも増え(これが一番嬉しかった!!笑)、筋力がついたことによる代謝アップにより、授乳や抱っこによる肩凝りや腰痛も解消されて体調も良くなり、改めて産後の身体ケアの重要性を痛感しました。

欧米では常識?!日本では認知度が低い「骨盤底筋」を鍛えよう!

欧米諸国では「骨盤底筋は女性にとって大事な部分」という考えが社会的にも広く周知されているそうです。特に意識の高いフランスでは骨盤底全体のことを「ペリネ」といい、このペリネケアのためのリハビリ施設が一般的に普及していて、産後である、なしに関わらず費用は100%保険適用されるほどだそうです。
日本では産院で「産褥体操をしてくださいね」と言われてテキストの図解や動画を見てやるくらいで、それほど重要なことだという認識は薄いように思います。骨盤底筋の具体的な鍛え方やケア方法はググれば沢山出てきますし、なかなか自分では鍛え方がわからない筋肉でもあるので、第一歩としてはお住まいの自治体で開催している産後ヨガ教室等で教えてもらうことが良いと思います。産後の身体に何が起きているのか、どんなケアが大切かをママ自身が知っていくことで心身ともに健康で子育てしていければ良いなと思っています。

骨盤底筋を鍛えて「人生100年時代」を健康に生きよう!

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Hi-Chant(ひぃちゃん)さん

4児(パパ含)+実父+実妹(もうすぐ引越予定)の7人暮らし。7人分の家事をいかに効率よくこなすかをひたすら考える日々。 趣味はネイルとヨガ。特技は片づけ。 産後ママの心身ケア、大家族でもすっきり快適で健康的な生活を送るための工夫など情報収集に勤しんでいる。

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