2020.01.26 / 2020.01.29
無痛分娩ってどんな感じ?本当に痛くないの?
こんにちは!不妊治療で授かった0歳と1歳の年子を育てる、助産師ママのさきです。
今回は無痛分娩で産んだ、2人目の出産レポートを書いていきたいと思います。
私が無痛分娩を選んだワケ
実は私は不整脈もち。主治医からは「陣痛の痛みで不整脈がおこって、失神する可能性があるよ〜」と言われていました。
いやいやいや!!陣痛中に失神してる場合じゃないでしょ!!
ということで、無痛分娩で出産することに。しかし無痛分娩といっても、実は「無痛ではない」病院もたくさんあることを職業柄知っていました。
どういうことかというと、実際には痛みを和らげるだけであったり、麻酔をするのは子宮の出口が○センチまで開いてから!(つまりそれまでは痛い)という決まりがあったり、病院によって違いがあるんです。
そのため私は入念にリサーチをして、なるべく痛みが少なそうな病院を選びました!
破水からスタートの出産になった
無痛分娩というと、入院する日にちを決めて薬で陣痛をおこして出産にする「計画出産」をする人も多いですが、私は出産予定日までは自然に待つことにしていました。
臨月のある日。いつもと変わらず家で寝ていたところ、夜中にふと目が覚めました。
「まだ夜か~」
そう思い、ウトウトとまた寝入ろうとしていたら…
パチン!!!
という軽い衝撃のあと、温かい水がドドーっと流れていくのがわかりました。
破水だ!!!
上の子のときも破水からのスタートだったため、すぐにピンときました。
しかし前回と違うのは破水の量!前は昼用のナプキンに余裕でおさまるくらいの量だったのに、今回は私が歩いたところに水たまりができるほど大量でした。
すぐに夜用の大きいナプキンをつけて病院へ向かいましたが、着いた頃にはナプキンを超えてズボンまで濡れていたほど。
臨月の妊婦さん!私のようなこともあるため、外出時には万が一に備えて夜用のナプキンを持ち歩くのがオススメですよ!!
麻酔の処置
病院に到着しそのまま入院になったものの、陣痛が来ないまま朝を迎えました。すると先生が「とりあえずいつでも麻酔が入れられるように、処置だけしておこうか!」と、背中に麻酔の管を入れることに。
この処置。局所麻酔の注射をしてから管を入れるのですが、注射のチクッとした痛みと、管を入れる時の痛みが地味にありました。ものすごく痛いということはないですが、採血よりは痛いかなーという感じ!!
やっと陣痛がきた!
「このままお昼ごろまで様子を見て、陣痛が来なかったら薬で陣痛をおこしましょう。それまでに痛くなってきて麻酔をして欲しくなったらナースコールをしてくださいね!」と言われ、私は陣痛室でゴーロゴロとしていました。
すると「規則的にお腹が張ってきたかも!そして痛みもある!」陣痛らしきものがやってきました。
このときはまだ生理痛くらいの痛みだったのですが、遠慮なくナースコール。麻酔を入れてもらうとすぐに痛みがまったくなくなりました!麻酔ってすごい!!
麻酔の副作用はあるの?
病院によって違うと思いますが、私が出産したところでは8割くらいの人に副作用がでるそう。
副作用の症状は
・気持ち悪さ
・ほてり、熱感
・体の痒み
私は気持ち悪さと痒みが少し出ましたが、それでも食事は半分くらいは食べれたし、痒みも蚊に刺された時よりは痒くない(笑)という感じであまり辛くはありませんでした。
ただし個人差が大きく、たまに「マーライオンみたいに吐き続ける」人もいるそうです…。
ちなみにアメリカで無痛分娩をした友人は麻酔が効きまくって足の感覚が全くなく歩けないため、おしっこの管を入れっぱなしにしての出産だったそう!
一方、私は少しフワフワするものの普通に歩いてトイレに行くことができました。このあたりの麻酔の効き具合も個人差がありそうです。
驚き!陣痛中に眠れるなんて!!
痛みが全くなくなった!!といっても、麻酔が切れてきたり陣痛の痛みが強くなってきたりするとまた痛みが出てきます。その度にナースコールをして麻酔薬を追加してもらうという流れ。
麻酔を入れてくれた助産師さんが、深夜に入院して寝不足気味の私を気遣って「眠るといいですよ」と声をかけてくれました。
そう!全く痛くないので、なんと陣痛中なのに眠れちゃうんです!!すごいですよね。
このあと本当に寝ました。寝て体力が回復できたことで、出産が楽だっただけじゃなく産後の育児が元気に始められたのも良かったです。
え!? もう出産!?
少し寝たあと、また痛くなってきたので麻酔の追加をお願いしました。すると今まではスッと痛みがなくなっていたのに、今回はなぜか痛みがなくならない!
むしろ強くなってきたかも…。
再びナースコールをして伝えると「急にお産が進んだのかもしれませんね」とのことで、内診をして確認することに。
すると「子宮口がもう開いてますね!分娩室に移動しましょう」
と!!!!なんですとー!? !?
だってさっきまで寝ていたし、これまで一番痛いときでも「生理痛の強いの」ぐらいの痛みしか感じてないんです!!もう産んでいいの?と本当に驚きました。
私は無痛分娩をやっている病院では働いたことがなく、「痛くて当たり前」という出産しか見てきていません。
こんな楽な出産があるなんて…自分の「出産感」が覆される思いでした!
いざ分娩室へGO!
ここで仕事を抜けてきた旦那さんが到着。そう、付き添いもなくずっと1人だったんです。間に合って良かったー!
分娩室に入ってからは麻酔のおかげで痛みは全くないものの、お腹の「張っている感じ」はなんとなくわかるため「張り感」に合わせていきむことができました。
そして、いきみ始めて20分。 産まれたー!!!
無事に赤ちゃんが産まれました。痛みが全くない出産のため「産まれるから見ててね」という助産師さんの声かけにも冷静に反応。
産まれる瞬間をしっかり見ることができて、お腹の上に赤ちゃんを乗せてもらったときは感動して涙がでました。
私が感じた無痛分娩のメリットは?
・とにかく体力が温存できる!!!
私のように持病がある人や、産後すぐ上の子のお世話もワンオペでやらなきゃいけない!というような人に良い気がします。
・付き添いがいなくても大丈夫!!!
長い陣痛中に腰を押してもらえるような付き添いの人がいない。そんな人にも良いと思いました。眠れちゃうくらいリラックスして過ごせるので、1人きりでも寂しさや不安を感じることはありませんでした。
・気持ちに余裕をもって出産ができる!!!
赤ちゃんが産まれたとき、2人目なのに思いがけずにとても感動して涙が出ました。
きっと無痛分娩じゃなかったら、痛みや不整脈、そして寝不足と戦いながら「やっと終わった…」って、私の場合は満身創痍で感動どころじゃなかったと思うんです。
痛みがなく楽に出産ができることで、感動に浸れる精神的な余裕を持てた!これが本当に良かったと思っています。
無痛分娩は本当に痛くなかった!
最初に書いたように、病院やママの体質によっては無痛分娩といっても痛い場合もあります。でも私のように、本当に痛くない場合もあります。
まだまだ無痛分娩ができる病院は多くはありませんが、希望するママが希望する出産方法を選べるようになってくれるといいなと思います。
無痛分娩にして良かった!大満足な出産体験でした!!
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助産師の知識を活かしながら、0歳・1歳のワンオペ年子育児に奮闘中です!子育ては「らくちん&安全ならオッケー!」がモットー。ワーママとしては病院勤務、子育てウェブ相談、執筆活動など幅広く活動しています!