ドラッグストア勤務の薬剤師が教える！市販の花粉症薬の選び方

ウィズコロナとの花粉症の季節真っただ中！

こんにちは、薬剤師ママのママとこどものおくすりやさんです。ウィズコロナとの生活の2年目の花粉症の季節がやってきました。

去年の今頃は花粉症患者にとっては命とも言えるマスクが市場から消え、マスクを買うのに朝からドラックストアの前に並ぶという通常では考えられない大変な年でした。

今年はそのマスク不足は解消されたものの、やはりマスクのみでは花粉症の症状は防ぎきれませんよね。そのため花粉症のお薬が必要となってくる人もいると思います。

今回はマスクのお話ではなく、花粉症のお薬の話。さらにお医者さんから処方されるものではなく、ドラッグストアなどで購入できる花粉症のお薬を購入する際の話です。

現在は、花粉症薬は保険を利用して病院で処方してもらうことは可能ですが、今後、医療費削減の目的で保険適応から対象外となるかもしれない話がでてきています。そのようなときのために少しでも参考になればと思います。

テレビCMでよく見かける花粉症薬いったいどれがいいの…？

テレビCMでよく見かける花粉症薬、アレジオン20、アレグラFX、クラリチンEXなど「どれが1番効きますか？」という質問も受けますが、効き目には個人差があるので言及できません。

服用回数や錠剤の大きさ、水なしで飲めるタイプなどの飲みやすさなどで選んでみるのがいいでしょう。

花粉症薬といったら有名なアレジオン20、アレグラFX、クラリチンEXがあるけれど…？

さて、ここからが本題です。

いざ、花粉症薬を購入しようと、ドラッグストアに入り、花粉症コーナーに行くと買ってくださいといわんばかりに、アレジオン20やアレグラFX、クラリチンEXが目立つところに置いてあると思います。
そして誘導されるがままに、この中のどれかを買おうと思うかもしれませんが、ちょっと待ってください！

お店では、利益率がいいためこれらの商品を店頭においてますが、もっとお得で同じ有効性成分のものがあるんです。それは目立つ特設の花粉症コーナーではなく、ちょっと横にそれた鼻炎コーナーなどに置いてある場合があります。

例えば、アレジオン20と同じ有効成分のアレジラスト20。アレジオン20は1日1回の服用で、6日分・12日分・24日分の商品があり、それぞれ、1日あたりの金額が約230円・170円・150円となります。（販売店により多少のばらつきがあります）

対してアレジラスト20は1日1回の服用で、20日分・40日分の商品があり、それぞれ、1日あたりの金額が約100円・90円となります。（販売店により多少のばらつきがあります）

こうしてみると、知名度が高いアレジオン20よりもアレジラスト20のほうがお得ですよね！

他にもアレグラFXと同じ有効成分のジキナ鼻炎錠FXなど探せばいろいろとあります。

どうしても、テレビCMや店頭の特設コーナーにあるもののほうが知名度が大きく、より効果があるような感じがしてしまいます。しかし、探せば有効成分が同じで値段が安いものもあります。

自分で探すのが大変なようならお店の薬剤師や登録販売者の方に聞いてみるのがいいでしょう。

おまけ 花粉症薬の副作用あるある眠くなるってどういうこと!?

よく花粉症の薬をもらうときに、調剤薬局やドラッグストアで「眠くなるかもしれません。」との文言を聞くことがあるかと思います。

これは、花粉症の薬が本来効かせたい部位の鼻や目以外の脳にもいってしまい、脳の中の覚醒する物質を受け取る受け皿をブロックすることで眠くなってしまうのです。

ただ、この眠くなる副作用は古い薬に多く、上にあげたような最近のアレジオン20、アレグラFX、クラリチンEX、アレジラストに関しては少ないといわれています。

余談ですが、私自身は花粉症の症状はないのですが、父が結構な花粉症で、30年くらい前に飲んだ花粉症の薬でとても眠くなって駅の椅子に倒れこんだという話を聞いています。最近の薬では大丈夫とのことで安心して飲んでいるようです。