育児は“育自”って言いますよね。子どもを育てていると、自分と向き合うシーンが多くありませんか?しかも自分の嫌な部分と…。

今、子育てのキーワードとしてよく聞く言葉が“自己肯定感”。私の今のこの行動は、自己肯定感が高いから?低いから?子どもと向き合っているときもそうだし、仕事でも、自分の本質みたいな部分と向き合わなきゃいけない場面が多い。

私は果たして自己肯定感が高いの?低いの?こんな風に子どもを怒ってしまうのは、私の自己肯定感が低いから…?こんな育て方してたら、子どもの自己肯定感って良くならないよね…。

そう悶々としていたときに出合った一書。心に響く言葉がいっぱいだったので、本日はそれらを紹介したいと思います。

子どもの将来は「親」の自己肯定感で決まる

根本 裕幸 著
実務教育出版
定価 1,500円+税
2019年出版

<根本 裕幸さんプロフィール>
心理カウンセラー、講師、作家。2000年、プロカウンセラーとしてデビュー。以来、のべ20,000本以上のカウンセリングをこなす。2015年3月からフリーのカウンセラー、講師、作家として活動を始める。分かりやすさと明晰かつユニークな視点からの分析力、さらには具体的な問題解決のための提案力に定評がある。(著書プロフィールより一部抜粋)

ストーリー仕立てで子育ての疑問にズバッと切り込む!

本書の中では、大阪弁のスナックのママと心身ともにボロボロな夫婦が出会い、昼は妻が、夜は夫がママの元を訪れ、家庭の問題を打ち明けていくというストーリー仕立て。コテコテの関西弁で話すママ、それを真剣に聞く夫婦。ストーリー仕立てだから読みやすく、子育て中の誰もが一度は感じたことがあるであろう疑問や悩みにズバッと切り込んでいくママに思わず「うんうん」。気付けばドッグイヤーがこーーーーーんなにっ!!!

最後は夫婦が元気を取り戻して、子どももスクスクと成長していくというお話し。心にとどめておきたいページの数々から一部を紹介。

母親である私は欠点だらけでなんの取柄もないって思っている。

それは誤解や、間違いなんや。
ホンマは素晴らしいところがたくさんあるんや。でも、それが自分で認められへんだけやねん。
<中略>
ついつい「こうあらねば」って理想を求めてもうたり、完璧にやろうとしてもうたり、
正しい答えを探してもうたりするとな、自己肯定感はめっちゃ低くなんねん。
つまり、自己肯定感が低い親が子育てするってことはな、自己肯定感の低い子供を育てるってことになんねや。

「自己肯定感とは、良い自分も良くない自分も、それが今の自分だと受け入れること」

本書44~46ページから抜粋

子どもをほめるのって、意外と難しい。

ほめるなんてそない難しく考えんでもええねんで。
「えらいね、よくやったね。」って言うだけや。お子さんのええとこ見つけてあげることもそうやし、少しでも頑張ったところを見つけて、そう言ってあげるだけやねん。

相手の嫌なところを見よう思たら、簡単やねん。
けど、そんな人の中にもええところがあるって見方をしてみると意外とたくさん見えてくるもんなんやで。
しかも、自分のお腹を痛めた子どもやろ?ええところなんていっぱい見つかるかて。

本書85~86ページから抜粋

私、子どもをちゃんと愛せている…?

「子どもは好き、でも子育ては苦手」ってパターンやったんやな。
ホンマは愛情があってん。
だから「できひんもんはできひん」って認めて、出来る範囲でやるようにしたらええねん。
家事も手を抜いたらええし、子育てかて一人で全部抱えんと、誰かを頼ったらええ。
そうして“お母ちゃんが笑顔でいることが、一番の子育て”やと思うんや。

本書189ページからの抜粋

子どもの承認欲求を満たしてあげたい!でも私に出来るのかしら…

1.愛情を伝える
「大好きよ、パパとママのところに来てくれてありがとう」
2.子どもが一生懸命やったことを結果にとらわれずほめたげる
3.短所やなくて、長所を見つけて言うてあげる
4.ちょっとしたことにも「ありがとう」
その子の存在そのものに感謝する。
「一緒にいてくれて安心するわ、ありがとう」とかな。
5.子どもが話すことをすぐに否定しない
6.傾聴する
ちゃんと耳を傾けて『聴く』ゆうことや。

本書221~227ページから抜粋

これを全部やろうと思うと親も疲れてしまうので、自分の気分が良い時に出来る範囲でやることが長く続くコツ。

読書の時間とれないですよね…。

以上、もっと紹介したいページはたくさんあるのですが、このくらいで。気になる方はぜひ読んでみてください。子育てってこうしていくのか!とスッと心に入っていくと思いますよ。

ちなみに私はこの本を読了するのに3カ月くらいかかりました。ステイホームで電車通勤もなくなり、子どもと一緒じゃ読書の時間もままなりません。トイレに置いて、ちょっとずつちょっとずつ…3カ月かけて読了です。

気分を上げるために、BEAMSのクリスマスラッピングの包装紙、ちょっと上質だったのでそれでブックカバーを作ったりして。こういう作業ももしかしたら、自己肯定感を上げる一種なのかもしれませんね。

おうち時間がまだ続きそうなら、読書をして自分の心の洗濯。スッキリしますよ!

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Sumikaさん 育児・フルタイム・時間が足りない…言い訳にせず全部楽しむ!欲張り人生最高!

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